日経ビジネススクール主催「OJT指導スキル研修」の様子

2.OJT担当者向け「教え上手になる!」研修

●日経ビジネススクール主催
 「教え上手になる!OJT指導スキル研修」の様子
07年2月と3月に、日経ビジネススクールさんで、
「教え上手になる!OJT指導スキル研修」を実施させて頂きました。
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新入社員を受け入れるOJT担当の方々に、
「効果的なOJT(現場指導)を実現する手順とコツ」を
つかんで頂くのが目的です。
2月は、27名。
3月は、34名の方にご参加いただきました。
(どうもありがとうございました!)
参加者から出た意見を中心に、差しさわりの無い範囲で
研修の様子をお伝えします。
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1.「教え上手」とは?
まず参加者に「教え上手な指導者像」をイメージして頂くために、
今までの経験を整理してもらいました。
○あなたが出会った「教え下手」は?
・こちらに関心を示さない
・メリハリが無い
・まとまりが無い
・回りくどい
・自分の目線に合わせてくれない
・具体的でない
・一本調子
・自分に酔っている
・相手に合わせられない
・答えを教えてしまう
こういう教え下手は、良い「反面教師」にすることができますね。
○あなたが出会った「教え上手」は?
・どこまでわかったのかを確認してくれる
・順序だてて説明してくれる
・図にして
・相手の学び方に合わせて(全体→部分 部分→全体)
・対話型
・受け止めてくれる
・たとえ上手
・質問しやすい雰囲気
・ほめるタイミング、叱るタイミング
・きちんと目的、理由を説明してくれる
・話が具体的
・テンポが良い
・理由、考え方を教えてくれる
・懐が深い
・行動して見せてくれる
・教える前の前ふり(目的を明確に伝えてくれる)
・理解度の確認をしてくれる
「教え下手」と「教え上手」を比較した上で、
「教え上手」に共通することについて考えていきました。
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○教え上手とは?
・苦労している人
・相手の立場で考える人
・テキパキ、メリハリがある人
・相手のレベル、目線に合わせて話ができる
・義務的でなく真剣に
・多くの経験を重ねている
・相手本位
・相手を理解できる人
・熱意や意欲がある人
・ハートがある人
弊社では、次のように考えています。
 教え上手 = 相手本位
そして、相手本位な教え上手は、次の行動をとっています。
 ・相手理解
 ・信頼構築
 ・学習支援
それぞれ具体的にどういうことかを参加者と確認していきました。
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2.「教え上手のノウハウ〓」相手理解
教え上手は、まず相手を理解しようとします。
では、相手を理解するためにどうしたらよいのでしょうか?
○相手を理解するには?
・相手と話す
・相手の目を見る
・表情を観察する
・自分のことも話す
・最後まで話を聞く
・何かを一緒にやる
・自分を出す
・相手の行動をよく観る
・相手の興味を話しながら探る
・傾聴する
弊社の考え方を伝えたうえで、参加者には、
相手を理解する「2つの切り口」をご紹介しました。
このパートは、結構もりあがります。
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3.「教え上手のノウハウ〓」信頼構築
いくら教える技術やテクニックがあろうとも、
相手との間に信頼関係ができていなければ、意味がありません。
教え上手は、相手と信頼関係を築くことに注力するのです。
では、相手と信頼関係を築くためにどうしたらよいのでしょうか?
○新入社員と信頼関係を築くには?
・自分から話しかける
・挨拶をする
・マナーを守る
・押し付けない
・相手に興味を持つ
・相手を信じる
・やって見せる
・弱い部分も見せる
・相手を好きになる
・約束を守る
弊社からは、相手と信頼関係を築く際に必要な「3つの要素」について
ご紹介しました。
この後「仕事マップ」というものを描く作業をするのですが、
このワークを通して、参加者は
・自分の仕事を理解する重要性
・仕事の全体像を示す必要性 などに気づくようです。
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4.「教え上手のノウハウ〓」学習支援
  教え上手 = 学ばせ上手
教え上手は、相手が学ぶことを手助けします。
では、相手に学んでもらうために、どうしたらよいのでしょうか?
○新入社員に学んでもらうために
・考えさせる
・答えを言わない
・ヒントを与える
・やらせてみる
・好きにやらせる
・やった内容を評価する
・任せてみる 体感させる
・やって見せて、真似させる
・何のために、どこにつながるのか、大まかな流れを示す
・がけっぷちに立たせる
・仕事をやりきらせ充足感を得させる
・何故やらなければならないかを考えさせる
・達成感を味あわせたうえで、次の課題を共有する
・実演して、メモをとらせる
弊社からは、人がいかに学ぶのか「学びのリソース」という考え方と
「学び上手のPDCA」というものをご紹介しました。
   学び上手は、自らPDCAを回している。
ですから、教える側も、相手がPDCAをまわせるような教え方を
する必要があるのです。
そのための具体的な手法を「教え方の基本フレームワーク」という形で
ご紹介しました。
ここでは、OJT担当役と新入社員役で
「言って聞かせる」ロールプレイをしました。
皆さん、改めて「わかりやすく説明する難しさ」を
実感するようです。
最後に、相手の「レベル」に応じて「ティーチング」と「コーチング」を
使い分ける点と、新入社員の「レベル」を上げていく具体的な方法について
確認しました。
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ご参加された皆さんの声 ↓

投稿者:関根雅泰

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