« 「60秒アクティビティー」で参加者の記憶保持を図る | メイン | 「研修をポップなものにするには?」 »

「証拠に基づいた練習と職場学習」

●Beyond Fads, Fables, & Folklore:
  Evidence Based Practice & Workforce Learning

「証拠に基づいた練習と職場学習」


  Ruth Colvin Clark, CLARK Training & Consulting
   June 4th, 12:30-13:45


Eラーニングの書籍で著名なR.クラーク女史のセッションです。

以下に、私の理解の範囲で、印象に残った点をお伝えします。

===============================

○Mythbusters(神話を壊す)


・次の設問について考えてみよう。
Fact or Fiction? 事実 それとも 作り話?


1.Visual(絵)があった方が、人はよく学べる。

2.Visual(絵)を説明するAudio Narration(声)とText(文)の両方があった方が良い。

3.Visuals(絵)とStories(物語)を付け加えた方が、人はよく学べる。

4.Practice(練習)が、Training Session(研修)全体にちりばめられていた方が、
  2〜3回の練習よりも、人はよく学べる。

5.Face-to-face classroom(対面学習)の方が、e-learningよりもよく学べる。

===============================

○Critique the e-learning Samples 評価してみよう!


・2つのeleaningについて評価する。良いものだと思えば、A。だめなら、F。


○F2F(対面)vs Electric Distance Learning(eラーニング)


・つまらない対面学習もあれば、つまらないeラーニングもある。

・対面もeラーニングもそれほど違いはない。

・Media(対面or PC)が問題なのではなく、Method(手法)が大事。


・Media = Technology(技術)used to deliver the training
 
 例)PC、本、対面で説明してくれる講師

・Method = Techniques(手法)that promotes learning

 例)Visuals(絵)Examples(例)Practice Exercise(練習)


===============================

○How People Learn 人はいかに学ぶか


・Learning Process(学習段階)

 1)Attention
 2)Activation of Prior Knowledge
 3)Rehearsal for encoding
 4)Retrieval
 5)Metacognition

・チェスボードに「無意味」に並べられたチェスの駒を
 覚えていられるのは、初心者の方が多い。

・チェスボードに「有意味(ゲームの途中)」に並べられたチェスの駒を
 覚えていられるのは、チェスの達人。

・経験がある人は、物事をChunk(塊)にして覚えている。

・Chunkのサイズは、Prior Knowledge(先行知識・前の経験)による。

・多くの場合、Working Memory(短期記憶?)は、7±2のチャンクで覚えている。

===============================

○Do Visuals improve learning?


・Multimedia

関連した絵があったほうが、よく学べる

 言葉だけよりも、絵があった方が良い。


・Coherence

 しかし、多すぎる絵は理解を妨げる。

 情報が多くなりすぎると、Encodingの問題が起こる。


===============================

○How to use Text and Audio to Explain Visuals


・Modality

 絵について、音声で説明されると理解が高まる。

 
・Redundancy

 しかし、絵に文章がついて、それを音声で読まれると、印象に残らない。

 文章、または音声、どちらかにしないと、記憶に残らない。

 情報量が多すぎる。


 Prior Knowledge が、学習に大きな影響をもたらす。

 ある事柄について、どの程度の「予備知識」があるのかが、

 学習に大きな影響をもたらす。


===============================

○Interactions and Learning


・Context

 練習が、仕事に関連した状況で実施されると、効果が高い。


・Distribution

 練習が、研修全体にちりばめられていると、効果が高い。


 1日でぶっつづけで、研修をやるよりも、

 午前×2回と、2日間にわけて実施したほうが良い。


===============================

○まとめ


1.Visual(絵)があった方が、人はよく学べる。

  ← Sometimes 絵があったほうがよいが、多すぎるとダメ

2.Visual(絵)を説明するAudio Narration(声)とText(文)の両方があった方が良い。

  ← Fiction どちらか一つ

3.Visuals(絵)とStories(物語)を付け加えた方が、人はよく学べる。

  ← Fiction 情報量が多すぎると、学べない。

4.Practice(練習)が、Training Session(研修)全体にちりばめられていた方が、
  2〜3回の練習よりも、人はよく学べる。

  ← Fact

5.Face-to-face classroom(対面学習)の方が、e-learningよりもよく学べる。

  ← Fiction メソッドが大事

===============================

○所感

・「この人の本を読んで、もっと学びたい!」そう思わせるセッションでした。

・「人がいかに学ぶか?」を色々な実験結果(Evidence)を元に考える内容でした。

・更に勉強します!

===============================

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://learn-well.com/xbitmtop/mt-tb.cgi/283

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)