高校での講演

せきねまさひろぐ

2006年3月20日
埼玉県の商業高校に講演に行く。
地元の学校に対しては、講演料が安くても、
仕事を受けるようにしている。
対象者は、高校1年生(もうすぐ2年生)
テーマは、「就職」
学校側からの要望は、
・社会人と学生の違い
・企業が求める人材
・高校生活で心がけるべき点 などだ。
講師控え室で待っていると、
「聞く気がない子が多いですから、大変ですよ。」
と、すぐ前の時間を担当した講師に耳打ちされた。
格技場での講演。
生徒は、畳の上に座っている。
学校の先生は、挨拶もそこそこに、
講師にバトンタッチして去ってしまう。
後ろで、話を聞く先生もいない。
毎回思うが、
高校生相手の講演は、大変だ。
聞く耳を持って、真剣に聞いている子もいれば、
後ろの方で、ペチャクチャしゃべっている子もいる。
全員をいかに静かにさせ、聞かせるか。
プロの講師としての力が試される。
講師の話を聞かないのは、聞き手が悪いのではなく、
聞かせられない講師が悪い。
そう考えている。
そうは言っても・・・
おかげさまで、聞く耳を持たせることはできたが、大変だ。
50分という時間だから、彼らの集中力を持たせることが
できるが、これを何セットもやることは難しい。
学校の先生が、黒板に向かって独り言を言ってしまうのが
分る気がする。
聞く気がない高校生に、話を聞かせるのは本当に大変だ。
高校の先生にはパワーが必要だ。
そのパワーがなければ、自己防衛的に「聞いてくれる子だけでよい」
と、他の子達に話を聞かせようという努力を失ってしまうのではないか。
あの子達に対する教育を、学校の先生だけに任せるのは酷なような気がする。
学ぶ気のある生徒と、そうでない生徒。

投稿者:関根雅泰

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