« 2007年11月 | メイン | 2008年01月 »

2007年12月31日

アイコンタクトについて

DVD教材をご購入くださったセミナー講師の方からの質問です。

===

さて 本日は アドバイスを頂きたくメールさせて戴きました。
表題にあります、アイコンタクトについてです。

最近、数分間の即興スピーチをする機会があります。
その際、アイコンタクトを意識して行っているのですが、
話の頭部分では 割とできていると思うのですが、(一文ひとりを意識しています)
話が進む内に どうしてもことばを捜す or 話しを組み立てる方に意識が行ってしまい
その分 アイコンタクトがおろそかになってしまいます。

スピーチ全体をあらかじめ 用意できればいいのですが、
即興(お題も直前に決まります)ということもあり それも難しい状況です。

そんな中 アイコンタクトを旨くとる秘策 もしくは うまくなるために
日々のプレゼンの中で意識して行うポイントがありましたら
ご教授戴けないでしょうか。

年の瀬のお忙しい中 申し訳ありませんが
よろしくお願いいたします。

===

以下は、私からの回答です。

===

> そんな中 アイコンタクトを旨くとる秘策 もしくは うまくなるために
> 日々のプレゼンの中で意識して行うポイントがありましたら
> ご教授戴けないでしょうか。

ご質問ありがとうございます。


まず、アイコンタクトは大事ですが、それにとらわれすぎる必要はないです。

今回は、即興スピーチということですから、途中で
「言葉を捜す」「アイコンタクトがおろそかになる」こともあると思います。


(私たちプロでも当然そうなるときはありますし、
 意図的に宙に目をやり「言葉を捜すそぶり」をするときもあります。

 そうすることで、「用意された話」をしているのではなく、今目の前にいる
 聴衆に向かって「生の言葉を使っている」という雰囲気を作るためです。)


そうは言っても、アイコンタクトをできるだけしたいとお考えでしょうから、
私自身が意識していることをお伝えします。

それは、「最初と最後は、アイコンタクトを特に意識する」というものです。


Iさんは、既に「最初」の部分のアイコンタクトはできていらっしゃるのですから、


あとは「最後」の部分だけ意識すればOKです。

話の終わりの方になったときには、改めて参加者全員にゆっくり目配りをするような
心持で挑まれたら良いと思います。

人の印象に残るのは、「最初と最後」です。そこで、しっかりアイコンタクトができていれば、
「この講師は、私たちの方を向いて話してくれる」という印象を持たせることができます。

アイコンタクトが途中抜けてもかまいません。
「最初と最後」を意識されることをお勧めします。


以上です。

お役に立てば幸いです。

===

(ご質問くださった方からのご返信)

===

関根様

お世話になっております。 Iです。

ご回答ありがとうございます。

なぁるほど、

即興の場合は 必ずしもアイコンタクトにこだわる必要はない。
むしろ 外れるほうが 生きている話しとして捕らえてもらえる。
ということですね。

納得です。


> 「最初と最後」を意識されることをお勧めします。

了解です。 まずは 最後にアイコンタクトとれるよう挑戦してみます。
今の自分はできていませんが、これなら即、実績できそうです。

#でも、逆に言えば 講師として コンテンツを伝える場合は
#アイコンタクトが必要ということですよね。
#そのために 言葉を探さなくても済むよう
#十分な練習が必要。ということですね。

===

どうもありがとうございました!

(DVD学習教材「参加型セミナーの企画運営メソッド」には、
 「3ヶ月間無料メール相談」がついてきます。

 困ったときに、すぐ聞けるアドバイザーとしてご活用ください。)


http://www.learn-well.com/sell_dvd.html

2007年12月30日

「ビジネスマンは、道徳心を失いやすい」


ハーバードビジネスレビュー(08年1月号)に、

多重知能理論の提唱者 ハーバード大 認知心理学、教育心理学の権威

ハワード・ガードナー教授のインタビュー記事が載っていました。


タイトルは「ビジネスマンは、道徳心を失いやすい」です。


記事の中で、気になった点をいくつか紹介します。


===

・道徳的な態度が最初に芽生えるのは家庭において。

 両親が仕事に誇りを感じているか、公明正大に振舞っているか、
 他人を善意に解釈し狭量ではないかといったことを感じながら、子供は育つ。

・子供達は、コミュニティに大切にされていることを実感できるため、
 大きくなったとき、他者を思いやることで、子供の頃に受けた恩に
 報いようという気持ちになる。(北イタリアの小都市 レッジオエミリアの例)


・ビジネスマンは「プロフェッショナル」ではない。

 プロフェッショナルと呼ばれる職業は、長い歴史を持ち、
 その職業に従事する人々を律し、規範を破った者を罰する仕組みがある。


・企業経営には、このような仕組みも免許も必要ない。
 必要なのは、法律に違反せず、利益を上げることだけ。

 最初は強い倫理観をもっていても、道を踏み外しやすい。


・道徳心を失わないために・・・

 時折時間をとって、広い意味から己の使命について深く考え、
 その実現に向けて確実に進んでいるかどうか確認する。

 知識が豊富で率直な人に意見を仰ぐ。

 「自分のしていることを母が知ったらどう思うだろうか」と自問する。

 経営とは無関係な信頼できるアドバイザーの意見に耳を傾ける。

    (DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー 08年1月号 p120ー128)


===


記事を読んで、私自身が気をつけるべき点として、次のことを考えました。

●子供の道徳心を養うために

・家庭での親の振る舞い

・地域が子供と接する姿勢


●自身が経営者として道徳心を失わないために

・時折時間をとって自分の夢や使命について考える
 (今自分がやっていることは、夢・使命に向かってのものなのか)

・身近な家族の視点から自分のやっていることを省みる

・外部の信頼できる方々への報告を怠りなく行ったうえで、
 機会を見て意見を頂戴したり、アドバイスを受けたりする

年末年始は、じっくり考え、家族に意見を聞くには

良い機会ですね。


(ありがとうございました!)


2008年の予定

2008年は、こんな予定で動きたいと考えています。


●1月
・雑誌「人材教育」に「若手社員の育成」に関する記事を執筆
・DVD/CD学習教材の発売開始
・勉強会で「若手社員の離職防止と能力開発の取り組み」を情報共有

●2月
・JMCA様企画で「社員教育の進め方」音声教材の開発制作
・講師向けセミナーを実施
・プロジェクトアドベンチャー研修を受講

●3月
・各社でOJT研修を実施
・保育園で人形劇を実施(マスコミからの取材あり)

●4月
・各社で新入社員研修/OJT研修を実施
・地元小中学校でのキャリア教育支援企画開始

●5月
・各社でOJT研修を実施

●6月
・家族旅行 ASTD参加
・情報共有セミナー「新入社員研修の振り返りと今後のフォローアップ」を実施

●7月
・各社でOJT研修を実施
・雑誌に「若手社員の育成」に関する記事を執筆

●8月
・自社企画セミナーを開催

●9月
・各社でOJT担当者フォロー研修を実施
・雑誌に「社内講師の育成」に関する記事を執筆

●10月
・各社で新入社員フォローアップ研修を実施

●11月
・各社で新入社員フォローアップ研修を実施

●12月
・各社でOJT担当者フォロー研修を実施


だいたいこんな感じで動けるよう頑張ります!


2007年12月28日

2007年のふり返り(各月の3大ニュース)

2007年を振り返り、私自身にとっての

「各月の3大ニュース」を公開できる範囲で、お伝えします。

(07年1月に予想していた「3大ニュース」は、こちら ↓ )

   http://learn-well.com/blogsekine/2007/01/post_11.html


●1月
・LW主催 出版記念特別セミナー 
・日経ビジネススクールで無料セミナー実施「なぜ新入社員研修が現場に反映されないか?」
・週末起業フォーラム「賀詞交換会」でのアントレ編集者(天田さん)との出会い

●2月
・4冊目の本「仕事の教え方」発売
・OJT研修が続く 
・雑誌「人事マネジメント」に「新入社員の迎え入れ方」を執筆

●3月
・4月マナー研修の準備(マナー研修の受講)
・「日々学習手帳」の製作
・雑誌「R25」から「先輩力」というテーマでの取材

●4月
・地元小中学校支援の開始
・弊社認定講師の尽力による新入社員導入研修の成功
・5冊目の本の企画始動

●5月
・新人営業研修の実施
・雑誌「企業と人材」連載企画始動
・家族旅行 アメリカ南部(USM訪問)ASTD参加

●6月
・ASTD視察報告(講演・記事)
・日経ビジネススクールで無料セミナーを実施「新入社員研修のふり返りとフォロー事例共有」
・雑誌「企業と人材」に「参加型研修」に関する巻頭記事を執筆

●7月
・NBS主催で「OJT研修」「ヒューマンキャピタル講演」を実施
・地元小中学校での第1回キャリア講演の実施
・学校教育支援に関する情報収集(和田中の藤原校長との面談・キッズドアによるイベント参加)

●8月
・自社開催セミナーを実施
・研修ゲーム体験セミナーを実施
・吉田松陰の松下村塾を訪問

●9月
・Justrade須子さん達との出会い 
・5冊目の本「学び方」執筆
・地元小中学校で第2回キャリア講演を実施 (子供に対する講演の難しさを実感)

●10月
・日経ビジネススクールで「新人フォロー研修」を実施 
・「R25」企画「空気が読める!」新書の監修
・新ノートPCの購入(旧PC不調のため) 

●11月
・内定者との営業同行指導    
・各社での「新入社員フォローアップ研修」の実施 
・5冊目の本「頭がいい人、仕事ができる人の学び方」6冊目の本「空気が読める!」発売

●12月
・雑誌「人材教育」から「若手社員育成」に関する記事執筆依頼(08年3月号)
・新名刺の完成
・DVD/CDの製作

今年1年お世話になった皆さん、ありがとうございました!

講師サミット発起人としてのご紹介


08年1月27日(日)に開催される「講師サミット2008」の

発起人の一人として、主催のジャストレードさんから下記ご紹介を頂きました。

(07年12月28日発行の「講師サミット メールレター第2号」から抜粋 )


===

 発起人のご紹介 パート2

前回に引き続き、発起人のみなさまのご紹介です。

プロフィールだけではなく、実際にお会いしたときの印象をお伝え
していきますね!

★関根雅泰氏  株式会社ラーンウェル 代表

「学び上手・教え上手」という切り口から、日本の教育を変える。
そして、一番身近な家族を大事にする。この2つを、ミッション
(理念)とビジョン(夢)とする。
高校卒業後、1週間後に単身渡米。その後2年制大学に入学。
ここで出会った先生により「学ぶ楽しさ」を知る。
州から奨学金を得て、南ミシシッピー大学に入学。日本に帰国後、
周囲の反対を受けながらも学習教材の訪問販売会社に入社。
トップセールスとして表彰された実績から、本社で新規事業及び
教材開発に従事。1999年企業内教育コンサルティング会社に転職し、
研修リピート率90%以上を誇る人気講師となる。
2005年「学び上手を育成する」を合言葉に、ラーンウェルを設立。

【浅田コメント】

彼のミッション、素敵ですよね。日本を変えるには、まず身近な
家族、そして地域から。初めてお会いした時は、あまりにも
「いい人オーラ」が輝き、目がくらむようでした!

きっと彼に出会った全ての人がそう感じることでしょう。
一瞬でファンになってしまった須子と浅田です。

人柄の素晴らしさもさることながら、驚くほど「出来る営業マン」
でもあります。以前、イベントにご協力をお願いしたい方を
関根さんよりご紹介頂いたのですが、私たちが伺うべきことを、
いつのまにやら関根さんが的確に、確実な方向へお話を進めて
くださっていました。

「出来る人」かつ非常に謙虚な関根さんですが、
ご自身でも天狗にならないために、講師をしながらも
時々新規のテレアポを実践し身を引き締めてらっしゃるとか。

こんな素敵な関根さんのご家族は幸せだろうなぁ、羨ましいです!

===

こうやってご紹介頂けるのは、とても光栄ですね。
どうもありがとうございます。

講師サミット(08年1月27日開催!)

  http://www.bestseminar.jp/event/summit2008.html


DVD学習教材ご購入者様の声

DVD学習教材「参加型セミナーの企画運営メソッド」をご購入くださった方から

届いたメールです。

===

●I様

セミナーコンサルタント
関根様、

お世話になっております。Iです。

ご連絡が遅くなりましたが 教材は無事届きました。
早速活用させて戴いております。

ですが、わたしより 妻の方が先に 恩恵を授かった様です。


購入時は 私も知らなかったのですが、
妻が社内講座を持つことになっていたらしく
開催の数日前に コンテンツ、シナリオについて相談を受けた際
関根さん教材の存在を明かしました。

それをどう活かしたかまでは 判っていませんが、
講座開始日の帰宅後開口一番は、
「あの教材とっても役にたった。聴講者の手応えもよく、気持ちよかった。
セミナ講師役はまりそうー」でした。


私としても 購入した甲斐がありました。
良い教材の提供ありがとうございました。

===

(Iさん、ありがとうございます!)

DVD学習教材「参加型セミナーの企画運営メソッド」の詳細は、こちらから ↓

http://www.learn-well.com/sell_dvd.html

2007年12月27日

ユニーク研修 


ちょっと変わった社内研修を実施している企業の事例が、
最近よく紹介されています。


===

ユニーク研修相次ぐ――体験型、対人関係を豊かに



−福祉施設への派遣、ボードゲームなどユニークな「体験型」の社内研修を
 取り入れる企業が相次いでいる。

 講義など従来型の座学研修を上回る効果を狙っている。
 対象者も新入社員から管理職まで幅が広がってきた。


−社内一体感高める

−企業はバブル崩壊後に社員の教育投資を削減してきたが、
 最近は回復傾向が鮮明だ。


−ヒューマンスキルとはコミュニケーション能力やリーダーシップなど
 対人関係にかかわる技術や能力。座学では身に付きにくく、体験型の研修が有効とされる。

−講義で伝えにくい内容はヒューマンスキル以外にもある。
 その一つが経営理念だ。

 新生銀行は全行員への浸透を目的に今年一月、ボードゲーム研修を開始した。


−アチーブメントの田口氏は「最近の学生は社員教育が充実しているかどうかを
 入社先の選択で重視する」と話す。「
 
 能力開発の機会が少ない」と転職に踏み切る若手も増えている。

 人手不足が進む中、採用後の定着率の改善も不可欠だ。
 企業は研修内容を充実する不断の努力が求められているようだ。(伊藤浩一氏取材)


【表】ユニークな研修事例 
 
三井住友海上火災保険  
 
 インターンシップ(就業体験)参加者がボードゲームで保険の仕組みを学ぶ

三菱東京UFJ銀行  

 福祉施設で研修。新入社員が顧客重視の接客を学ぶ

BASFジャパン  

 入社3年目の社員が社内クイズ大会などイベントを企画・開催。企画・提案力を養成

伊藤忠テクノソリューションズ  

 課長職が対象。体感ゲームで管理職のリーダーシップなどを育成

味の素  

 コールセンターのスタッフ同士で電話のやりとりを実演。演劇の専門家が指導

凸版印刷  

 取締役が若手の管理職向けに財務、生産管理などを講義


  (2007/10/29, 日本経済新聞 朝刊, 15ページ, )

===

===

国際ビジネス ゲームで体感


−東京・中央のオフィスビルの一室で二十五人の大学生が四―五人一組となり、
 世界地図を描いたボードを囲んで意見を交わす。

 住友化学が初めて試みる一日完結型のインターンシップ(就業体験)だ。
 狙いは化学業界の国際ビジネスをゲーム形式で学生に体感してもらうこと。

−「就職活動を控えた学生に、化学産業というフィールドがあることを
 知って欲しかった」と(住友化学の)武田氏。

 学生に親しみやすいやり方を模索するなかで、人材・組織コンサルティングの
 リンクアンドモチベーション(東京・中央)にゲーム形式の教材を依頼した。

 (2007/09/13, 日経産業新聞, 1ページ)

===


ボードゲームを使って、業界や会社、仕事について学ばせるというのは、
おもしろいですね。


特に、学生や新入社員には、有効でしょうね。


学生向けといえば、内定者教育にも、「ユニーク研修」を取り入れている会社の
記事が出ていました。


===

門司港ホテル:新卒内定者、地域密着型ユニーク研修 

−北九州市門司区の門司港ホテル(葛和伸隆社長)は、
 7月に開いた新卒内定者説明会に珍しい地域密着のプログラムを盛り込んだ。

 内定者17人が関門地区を歩いてその魅力を体験する「街なか散策」と、
 地元商店主らとの「懇話会」だ。

−「ホテルの仕事はもちろん、街や地域全体の活性化に興味を持った学生たちだけに、
 入社前に早くもモチベーションが上がったようだ」と手応えを語る。

(2007/08/07, 毎日新聞 地方版, 25ページ)

===


私も、営業志望の内定者を、実際の営業活動に同行させる「体験型」の

内定者教育を実施しています。


http://www.learn-well.com/blogmanabi/2007/11/post_75.html


実際の現場に「参加する」ことは、内定者にとって、

非常に重要なことかもしれませんね。

成人学習理論のひとつ「正統的周辺参加モデル」においても

「新参者(内定者)」が、参加する重要性を説いています。


===

J.レイブ&E.ウェンガーの「LPP:正統的周辺参加論」


「正統的周辺参加論」とは、新参者がいずれは十全的参加者となるために、
まずは周辺から参加して学んでいくという考え方である。

これは「現状=新参者」と「目標=十全的参加」の差(問題)を
埋めるために、まずは「周辺参加」をするととらえることもできる。

新参者にとっては、参加して学ぶことは、自分が十全的参加をする
ためという目的意識が明確なため、参加意欲も高いと考えることができる。

(関根による東海大学での講演資料から抜粋)

===

もうひとつ、ユニーク研修の記事を見つけました。

===

「オーケストラ研修」


−ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)では
 四、五年前から、社員をオーケストラの各パート横に座らせ、
 指揮者の動きを見せるという研修をしている。

 指揮棒を見てから演奏するのでは遅く、指揮者の表情や
 身体の動きなどに注意していることを学ばせる

 それは組織運営についても同じ。部下はリーダーの
 発言だけでなく、リーダーの発する雰囲気を見て動く。

(2007/12/25, , 日経産業新聞, 17ページ)

===


チームメンバーの感受性を強化するという観点で、
非常に面白い取り組みですね。


また、こういう研修をコンサルティング会社が取り入れているのも
興味深いですね。


「体験・参加型研修」に関しては、雑誌「企業と人材」(07年7月20日号)
に寄稿した記事もご参照ください。

http://learn-well.com/blogsanka/2007/07/post_25.html

ユニーク研修 


ちょっと変わった社内研修を実施している企業の事例が、
最近よく紹介されています。


===

ユニーク研修相次ぐ――体験型、対人関係を豊かに


−福祉施設への派遣、ボードゲームなどユニークな「体験型」の社内研修を
 取り入れる企業が相次いでいる。

 講義など従来型の座学研修を上回る効果を狙っている。
 対象者も新入社員から管理職まで幅が広がってきた。


−社内一体感高める

−企業はバブル崩壊後に社員の教育投資を削減してきたが、
 最近は回復傾向が鮮明だ。


−ヒューマンスキルとはコミュニケーション能力やリーダーシップなど
 対人関係にかかわる技術や能力。座学では身に付きにくく、体験型の研修が有効とされる。

−講義で伝えにくい内容はヒューマンスキル以外にもある。
 その一つが経営理念だ。

 新生銀行は全行員への浸透を目的に今年一月、ボードゲーム研修を開始した。


−アチーブメントの田口氏は「最近の学生は社員教育が充実しているかどうかを
 入社先の選択で重視する」と話す。「
 
 能力開発の機会が少ない」と転職に踏み切る若手も増えている。

 人手不足が進む中、採用後の定着率の改善も不可欠だ。
 企業は研修内容を充実する不断の努力が求められているようだ。(伊藤浩一氏取材)


【表】ユニークな研修事例 
 
三井住友海上火災保険  
 
 インターンシップ(就業体験)参加者がボードゲームで保険の仕組みを学ぶ

三菱東京UFJ銀行  

 福祉施設で研修。新入社員が顧客重視の接客を学ぶ

BASFジャパン  

 入社3年目の社員が社内クイズ大会などイベントを企画・開催。企画・提案力を養成

伊藤忠テクノソリューションズ  

 課長職が対象。体感ゲームで管理職のリーダーシップなどを育成

味の素  

 コールセンターのスタッフ同士で電話のやりとりを実演。演劇の専門家が指導

凸版印刷  

 取締役が若手の管理職向けに財務、生産管理などを講義


  (2007/10/29, 日本経済新聞 朝刊, 15ページ, )

===

===

国際ビジネス ゲームで体感


−東京・中央のオフィスビルの一室で二十五人の大学生が四―五人一組となり、
 世界地図を描いたボードを囲んで意見を交わす。

 住友化学が初めて試みる一日完結型のインターンシップ(就業体験)だ。
 狙いは化学業界の国際ビジネスをゲーム形式で学生に体感してもらうこと。

−「就職活動を控えた学生に、化学産業というフィールドがあることを
 知って欲しかった」と(住友化学の)武田氏。

 学生に親しみやすいやり方を模索するなかで、人材・組織コンサルティングの
 リンクアンドモチベーション(東京・中央)にゲーム形式の教材を依頼した。

 (2007/09/13, 日経産業新聞, 1ページ)

===


ボードゲームを使って、業界や会社、仕事について学ばせるというのは、
おもしろいですね。


特に、学生や新入社員には、有効でしょうね。


学生向けといえば、内定者教育にも、「ユニーク研修」を取り入れている会社の
記事が出ていました。


===

門司港ホテル:新卒内定者、地域密着型ユニーク研修 

−北九州市門司区の門司港ホテル(葛和伸隆社長)は、
 7月に開いた新卒内定者説明会に珍しい地域密着のプログラムを盛り込んだ。

 内定者17人が関門地区を歩いてその魅力を体験する「街なか散策」と、
 地元商店主らとの「懇話会」だ。

−「ホテルの仕事はもちろん、街や地域全体の活性化に興味を持った学生たちだけに、
 入社前に早くもモチベーションが上がったようだ」と手応えを語る。

(2007/08/07, 毎日新聞 地方版, 25ページ)

===


私も、営業志望の内定者を、実際の営業活動に同行させる「体験型」の

内定者教育を実施しています。


http://www.learn-well.com/blogmanabi/2007/11/post_75.html


実際の現場に「参加する」ことは、内定者にとって、

非常に重要なことかもしれませんね。

成人学習理論のひとつ「正統的周辺参加モデル」においても

「新参者(内定者)」が、参加する重要性を説いています。


===

J.レイブ&E.ウェンガーの「LPP:正統的周辺参加論」


「正統的周辺参加論」とは、新参者がいずれは十全的参加者となるために、
まずは周辺から参加して学んでいくという考え方である。

これは「現状=新参者」と「目標=十全的参加」の差(問題)を
埋めるために、まずは「周辺参加」をするととらえることもできる。

新参者にとっては、参加して学ぶことは、自分が十全的参加をする
ためという目的意識が明確なため、参加意欲も高いと考えることができる。

(関根による東海大学での講演資料から抜粋)

===

もうひとつ、ユニーク研修の記事を見つけました。

===

「オーケストラ研修」


−ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)では
 四、五年前から、社員をオーケストラの各パート横に座らせ、
 指揮者の動きを見せるという研修をしている。

 指揮棒を見てから演奏するのでは遅く、指揮者の表情や
 身体の動きなどに注意していることを学ばせる

 それは組織運営についても同じ。部下はリーダーの
 発言だけでなく、リーダーの発する雰囲気を見て動く。

(2007/12/25, , 日経産業新聞, 17ページ)

===


チームメンバーの感受性を強化するという観点で、
非常に面白い取り組みですね。


また、こういう研修をコンサルティング会社が取り入れているのも
興味深いですね。


「体験・参加型研修」に関しては、雑誌「企業と人材」(07年7月20日号)
に寄稿した記事もご参照ください。

http://learn-well.com/blogsanka/2007/07/post_25.html

2007年12月26日

放課後を学校で過ごす

産経新聞に出ていた記事です。


===

放課後を学校で過ごす 

空き教室利用し安全確保 地域と連携イベント様々

−小学校の空き教室などを利用し、地域の力を借りて児童が
 放課後を過ごすためのプログラムが、都市部を中心に始まっている。

 両親共働きの児童の居場所が確保され、
 地域とのつながりも強化されるなど、評価は高い。

 その一方で、子供が過ごす場所が学校に集約されてしまう、
 と懸念する声もきかれる。


−区と区教委によると、全児童を対象にした放課後クラブは、
 主に学童保育所の待機児童の解消を目的に17年度からスタート。

 日本保育サービスをはじめ、プロケア▽パソナフォスター▽ライフサポート
 ▽日本デイケアセンターの5社に委託し、今年度からは全20小学校で開設している。

−「放課後クラブ」は、厚生労働省が管轄する「学童保育所」と
 文部科学省の「放課後子ども教室」が、今年度から一体または連携的に始めた
 「放課後子どもプラン」の対象だ。


(2007/12/25, 産経新聞 東京朝刊, 9ページ)

===


放課後の子供たちの過ごし方、

地域のかかわり方

私たちが子供の頃は、意識して考えなくても
良かったことなのかもしれません。

ただ、これからは必要になるでしょう。

私自身も何ができるかを考えていきます。

2007年12月22日

営業ネタとしての日経新聞の活用


講師仲間S氏と飲んでいたときの話です。


「私は、営業ネタとして、日経新聞をよく使っていましたね。」


「日経に何らかの記事が出ると、その記事から類推される

 お客様への影響を考えるんですよ。」


「その仮説をもって、お客様にアポをとり、訪問します。」

「訪問先で、

 “日経でこんな記事が出てましたけど、御社にも〜という影響があるのでは?”

 と投げかけます。


 その仮説が外れることもあるんですけど、こうやって投げかけると、

 お客様から更なる情報が得られるんですよね。」


お客様から見れば、


・普段から、自社のことを気にかけてくれている

・日経を読んで、よく勉強している

・記事から類推して仮説を立てる 


能力が高い営業担当者だという認識につながるでしょうね。

営業ネタとしての日経新聞の活用


これも講師仲間S氏の話です。


「私は、営業ネタとして、日経新聞をよく使っていましたね。」


「日経に何らかの記事が出ると、その記事から類推される

 お客様への影響を考えるんですよ。」


「その仮説をもって、お客様にアポをとり、訪問します。」

「訪問先で、

 “日経でこんな記事が出てましたけど、御社にも〜という影響があるのでは?”

 と投げかけます。


 その仮説が外れることもあるんですけど、こうやって投げかけると、

 お客様から更なる情報が得られるんですよね。」


お客様から見れば、


・普段から、自社のことを気にかけてくれている

・日経を読んで、よく勉強している

・記事から類推して仮説を立てる 


能力が高い営業担当者だという認識につながるでしょうね。

日経で鍛えるロジカルシンキング

講師仲間のS氏と、一緒に飲んだときの話です。


「ロジカルシンキングは、訓練が必要だと思うんですよ。」と、S氏。


「その訓練に、日経新聞はもってこいなんですよね。

 日経は、読んでわかりやすいようロジカルな組み立てになっています。」


「私は、日経を、What、How、Why という切り口で読んでいます。


 What 何が起こったか?

 How どのようにして?

 Why なぜ? 

 
 毎日、これらの切り口をベースに、10分ぐらいで記事を要約する練習をしているんですよ。」

ロジカルシンキング(論理的思考力)を養うには、訓練が必要である。

その訓練の材料として、毎日届く新聞を活用する。


S氏ほどにはできなくても、私たちにも適用が可能かもしれませんね。


2007年12月21日

新聞のおもしろさ

12月20日(木)の日経1面に

「派遣首位スタッフサービス リクルートが買収へ」

という記事が出ました。


読んで浮かんだ素朴な疑問が

「なぜ、首位なのに、5位に買収されるんだろう?」

というものでした。


その疑問が、翌日(12月21日)の日経産業新聞で明らかになりました。


日経産業新聞では、スタッフサービスの岡野会長個人の「起業家魂」に焦点を当て、

今回の買収に関して解説をしていました。

企業同士のやりとりも、個人の生き様に影響を受けている。


「人間のドラマ」を感じた記事でした。


2007年12月20日

日経読み方MASTERからのメッセージ

12月7日に開催された「日経就職サクセスシンポ」の様子が、

記事で紹介されていました。


その中で、日経イメージキャラクターの長谷部瞳さんが、

「日経読み方MASTER」の山野茂樹さん
(06年に私も講演の仕事でお世話になったことがあります)

に、日経の読み方について聞いていました。

「新聞記事は、“逆三角形のスタイル”で書かれています。

 つまり伝えるべき重要なこと、“事実” “背景(なぜ?)” “今後” は、
 
 最初に書かれているのです。」


「まずは、記事の最初の部分を読んで重要なことを読み取ることから始めてください。」


「重要なのは、“事実”よりも“背景”で、

 “なぜ?”の部分が漠然と記憶に残っていれば十分です。」


なぜ、それが起こったのか?


新聞には、その背景が載っている。


この背景提示こそ、プロ記者の存在意義なのかもしれませんね。


2007年12月16日

加工されていない一次情報

産経新聞のサイト「iza(イザ!)」で、記者ブログを書いている

http://www.iza.ne.jp/

阿比留瑠比氏のコメントです。

=================================

■マスコミへの不信

 (前略)新聞やテレビは、情報を加工し、紙面や番組枠に収まるよう
コンパクトにまとめて発信する。

記者として当たり前のように繰り返してきたこの作業は、多くの情報の受け手に、
マスコミによる日常的な情報操作だと受け取られていた。 (中略)


 「マスコミは正確で豊富な情報提供をしない」
 「物を考える際に情報のオリジナルソースがどれほど大切か」
 「私たちは、たくさん語られた中からマスコミの都合のいい形にまとめられたものを
 ずっと聞かされ読まされてきた」…。
 
 間違いなく、読者は加工されていない一次情報を欲しているのだ。 (後略)


                          産経新聞 2007年12月16日 

=================================


新聞記者に求められるのは、


・膨大な一次情報から、重要な部分を抜き出す

・それらを整理する (コンパクトにまとめる)
・記事の組み立てを構成する

・文章として書く

という力でしょうか。


こういう力を、ビジネスパーソンが身につけられると、仕事にも役立ちそうですね。

読者に求められるのは、少なくとも

・新聞には「報道されていない情報がある」という認識をもつ

・各新聞のフィルターを通して出てきた記事を読み理解する (事実、背景)

といった点でしょうか。

加工されていない一次情報ばかりが、世に出てきたら、

情報の洪水におぼれてしまいそうですね。


また、加工されていない一次情報から、

重要な部分を抜き出すことができる人も限られてくるのかもしれません。


2007年12月12日

「2008年の経営戦略を読む」

日経ビジネススクールで開催されたセミナー

「2008年の経営戦略を読む」

に参加してきました。


講師は、早稲田大学の武藤泰明教授です。


昨年も参加してよかったので、

「毎年行こう!」と決めていたセミナーでした。


http://learn-well.com/blogsekine/2007/01/post_12.html


今回のセミナーも色々と勉強になりました。


私の印象に残った点を中心に、お伝えします。

===

●今後起こりそうなこと


・08年は、デフレを脱却できるだろう

・金利上昇はなさそう

・住宅は良いかもしれないが、貿易はダメージを受けるかも

・08年の世界経済は減速しそう

・福田首相は、消費税をあげるかも


・日本の株安(円高/ドル安、原油/商品高、収益圧迫)

・買収増加(三角合併解禁、「クリティカルマス説」信仰)

・補完性(取引/支配関係とは違う)のマネジメントが重要度を増す

●人材に関して


1)労働人口の若返り


 経済成長、雇用者増なのに、総賃金が上昇しないのは、

 「労働市場から退出している人の賃金が高く、参入している人が低い」から。

 高い給料を取っていた5〜60代が引退し、
 給料が安い20代が、企業に入ってきている。

 ここ数年で、働いている人の「若返り」が発生している。

2)非正規社員の増加

 
 04年から景気回復が鮮明になり、雇用者所得が増加の傾向を示している。

 04年は、正社員が増えているが、07年は、パートが増えてきている。

 景気が良くなっているのに、非正規社員が増えている。


 これは、正社員の定年退職増によるものと、もう一点、

 「企業が正社員として雇いたいと思える人材が不足してきているのでは?」

 だからこそ、非正規社員が増えてきているのでは。

3)フリーターの中年化


 第2次ベビーブーマー(35歳〜37歳)〜44歳までは、正規・非正規とも

 03年から06年にかけて、雇用者数は増加している。


 25歳〜34歳(73年〜82年生まれ)は、正規社員が減少し、非正規社員の

 雇用者数が増えている。


 これは、就職氷河期の影響が大きい。

 毎年20万人のフリーターが、5年間出た時期がある。計100万人。

 
 学歴の高いフリーターが、中年化している。

 彼らを正規社員として雇用する企業は少ない。そのため職業能力が開発されないまま、

 年をとっていく。

 
 日本の生産性は低くなっていく。

4)若年層の変化


 この2〜3年で、若者は、劇的に変わった。

 お酒を飲まない、自動車に夢を感じない、お金を使うのは携帯とゲームだけ。

 (04年から、新車登録台数が減り、家電販売額が増えている。)

 男子の35%がカラーリングをしている。


 学生を見ていると、怠惰なものが多く、就職活動では「リクナビ」と「マイナビ」しか見ない。

 その二つに載っている企業しか探そうとしない。(転職なら「インテリジェンス」も)

 
 企業側としては、その2つに載せるということになるため、コストが下がらない。

 今後、採用コストは、幾何級数的に上がっていく。

 (06年のセミナー時は、そのため「育成コスト」の方が割安になる旨を話された。)


===


今年も色々と勉強になりました。


来年も参加します!

武藤先生、どうもありがとうございました。

2007年12月05日

人生における『使命(ミッション)』を自覚させられるような強烈な海外体験


自由が丘産能短期大学講師 嶋田淑之氏のコメントに勇気付けられました。


===

ごく一握りではあるけれども、真に日本や世界の行く末を案じ、
企業・業界・社会・世界の「革新」を指向している若き「イノベーター(変革者)」たちがいる。


素晴らしい才能と実行力にあふれる彼らと接していると、
ある共通の特性が存在することに気づかされる。

いくつかのパターンがあるけれども、20代で世に出る人の場合、彼らには、前提として、

「自分の人生における『使命(ミッション)』を自覚させられるような強烈な海外体験」がある。


体験内容は人それぞれで多岐にわたる。そして、彼らは、そうした体験を踏まえて、
2つの大きな気づきを得る。

(1)日本の産業界のシステム/プロセスを変えなくてはいけない
(2)日本の伝統的な生活習慣とか芸術・芸能、あるいは豊かな自然を大切にしなければいけない、と。

言い換えれば、(1)は「革新」の対象であり、(2)は「不変」の対象である。・・・


  (2007/12/04, FujiSankei Business i., 16ページ)

===


独立してから出会う人の多くは、自身の夢や使命を明確に意識して

行動している人たちです。

特に、今度「講師サミット2008」でご一緒させて頂く

ジャストレードの須子さんや、

以前から企業研修でお付き合いのある

ウィルシードの船橋さんは、


・「革新」と「不変」の対象をもっていて

・かつ、海外体験をお持ちの方々です。


http://www.bestseminar.jp/event/summit2008.html


私が知らないだけで、他にも大勢いらっしゃるのでしょう。

私自身も、アメリカ留学の経験から、日本の教育を変えたい

と思うようになりました。


嶋田氏の上記コメントは、今まで何となく思っていたことを

明確な言葉にして頂いたような感じがして、非常に勇気付けられました。

やはり、言葉は偉大ですね。人に勇気を与えてくれます。


私も「若きイノベーター」になれるよう日々精進していきます!


2007年12月03日

新聞記事の図式化


経営法務弁護士の中島茂氏は、新聞記事を図式化し、

情報を自分の血肉にされているそうです。

===

ときどきお客様から「何でも知ってますね」と言われますが、情報源の多くは新聞です。

毎日、一時間かけ三紙を丹念に読み、気になった記事は切り取り、ノートに張ります。

余白に記事の登場人物や企業が、いつ、どのように動いたのかを図式化して分析します。


    (2007/12/03, 日本経済新聞 朝刊, 15ページより)

===

新聞記事の中の「何を」→ 登場人物や企業

「どうやって」見るのか → いつ、どのように動いたのか を図式化する

が、明確にあるからこそ、情報を自分のものとできるのでしょうね。

ただ、単に記事を追うだけでは、手に入らないものが、

「丹念に読み」「図式化して分析」することで、得られるのでしょう。


手間はかかると思いますが、それを続けられるかどうかが大切なのでしょうね。