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2008年07月31日

JSHRMコンファレンス2008「考える人事」に参加してきました。

2008年7月30日(水)13時30分〜18時30分

JSHRM(日本人材マネジメント協会)主催の

コンファレンス2008「考える人事」に参加してきました。


私の理解の範囲で、印象に残った点をお伝えします。

(・講演内容 ○関根の独り言)


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1.基調講演 14時〜15時


 「人と組織と人事部の役割〜自らの経験を通して」

   元ソニー会長 現クオンタムリープ社長 出井伸之氏


・個人の身体も様々な生命体から成り立っている。
 
 自分の身体でも命令できることは少ない(血圧など)

・会社も生命体である。


・社会は、1990年で線がひける。

 〜1990 米ソ冷戦

 1991〜2001 米国一極時代

 2001〜 多様化世界

・多様化した世界においては、今後の変化は益々早く、予測が難しい。


・「日本冷蔵庫論」

 日本は「首相」「政府」「官僚」「民間企業1」が、ドアの閉まった
 
 冷蔵庫に入っているような状態。

 「民間企業2」が、冷蔵庫の外にいる。

・自分が属する会社が、冷蔵庫の「中」「外」
 どちらにいるのかを理解することが大事。

・日本「ABCD」論

 Aging and Declining Population 高齢化、人口減少
Bureaucracy 官僚
Closed Society 閉じた社会
Domestic 国内向け、」内向き


・変化は「軽い産業(音楽、電子)」から起こり、
 「重い産業(自動車)」に広がっていく。

・自動車産業は、電子産業の15年後をいっているように思う。


・今は、20世紀と21世紀のはざまであり、
 そこに「ひずみ」が起こっている。


・世の中が変化していけば、必要とされる人材も変わる。

 以前は、「和」が尊ばれた。今後は「天才」が必要かも。


○そんな中、企業での採用、教育、そして「学校教育」はどうあるべきなのか?


 多様化する世界に対応し、画一的な公教育だけでなく、

 多様な教育の考え方や手段を認めるような社会が、目指すべき姿なのか?


 様々な教育に対する考え方や手段が存在し、親がそれを選べるようなもの?

 公立学校、私立学校、フリースクール(サドベリーなど)

 それらの中でも、それぞれの教育方針などから、自身の信じるものを選ぶ?


 それとも、多くの家庭が通わせる公立学校を変えていく?

 まだまだ考えること、勉強すべきことが多い。

【質疑応答から】

・(出井さん自身は)会社で人を育てるという考えには賛同していない。

 育つ人は、会社を利用して育っていく。

 場を与えれば育つ。

 大会社は、その場を与えやすい。


○出井さんが「会社を利用」という言葉を何度か使っていたのが印象的。


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2.分科会(1) 15時10分〜16時40分


 「2020年 組織が、人事の役割が変わる

        〜PwC研究報告より〜  」


   PwC HRS パートナー 山本紳也氏


・2020年、3つの世界(想定されるシナリオ)

1)The Blue World: Corporate is King

大企業の資本論理がルールとなり、組織は拡大。
 社会的責任は個々の信条にゆだねられる。


2)The Green World: Corporate responsibility is Good

人口動態、気象変化、持続可能性が、ビジネスドライバーとなり
 企業の社会的責任が最優先される。


3)The Orange World: Small is Beautiful

企業は小さな組織の連携ネットワークに分解し始め、
 専門化が経済を支配する。

・欧米でも世代ギャップはある。縦のコミュニケーションがうまくいっていない。

【配布された資料「People Agenda April 2008」から】

・2020年に向けて、これからの企業を支える若年世代の
 モチベーション向上と戦力化が不可欠。

・企業選びにおいて「自分の価値観との一致や社会的責任を重視する」
 学生が増えてきている。

・自己成長を重視する価値観に変化している。

・組織の「メンテナンス機能」「課題達成機能」の二つが
 低下しているのでは。

・若年世代は「Why世代」という特徴がある。

・現場目線で仕事の意義やビジョンを理解し、その内容に
 共鳴すれば若年世代は自発的に行動する自律型社員に変容していく。


○これから採用される若手人材の価値観の多様化が、
 こういったシナリオを想定するひとつの要因か?

【質疑応答から】

・若手育成も企業の社会的責任ととらえるべきか?

・(ある企業の方)うちでは若手も中途もなかなか採れない。

 新卒の方が、中途よりまだまし。

 社会的責任うんぬんより、育てないと使えない。

 職場の育成能力が低いので、死んだOJTを蘇らせようとしている。

 人事は現場を知らない。現場で使える人材を育てられるのは現場。

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3.分科会(2) 16時50分〜18時20分


 「今後の職場のあり方 『不機嫌な職場』から  」


   ワトソンワイアット コンサルタント 永田稔氏


・良い会社=強い会社は、知を生み出す組織である。

・知は、一人の天才というよりも、人と人の間で生まれている。

・インセンティブ構造とは、インプットとアウトプット(例:協力行動)、
 その中間にある解釈システムである。

・過去は
 「労働力の都市への移動」
 「少ない代替手段(転職機会等)」
 「低い欲求レベル(生存、安心・安全)」
 「会社という新たな共同体の提供」によって、

 従業員の会社へのアタッチメントが補強されてきた。

・会社を自分のもの「うち」としてとらえる。
 これが日本的企業の良さでは。

・日本的な

 「協働型社会」「結という交換概念」「和」
 「あいまいな対立構造」「八百万の神」などは、

 企業組織に必要な本質的な要素(人とのつながり、協力、多様さの許容)

 を内在していたのでは。


・今後の職場は、グローバル化していく。

・バーチャルオフィスがうまくいくのも、
 リアルな場で集まる機会があるから。

 会って話すと分かりあえるし、知を生み出せる。

 グーグルはここにこだわっている。


○これは、集合研修(参加型という前提)の意義につながるかも。

【質疑応答から】

・不機嫌な職場を解消するためにできることは?

・(著者の永田氏から)

 まずは、自分たちが「不機嫌」であることを認識すること。

 そこから始まる。

 職場のストレス診断を通して、経営陣に職場の状況を
 把握してもらうことも手。


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JSHRMさんのコンファレンス、非常に学びが多かったです。

企画してくださった皆さん、ありがとうございました!


会場では、ウィルシード社のSさん達、数名に会いました。

社員を積極的にこういう会に参加させて勉強させる。

ウィルシードさんは、やはり良い会社ですね。

2008年07月29日

勉強月間に入ります!


3月から7月まで続いていた企業研修が一段落しましたので、

自身の勉強のために、08年7月30日から8月22日まで、

「勉強月間」に入ります。


この期間は、

・講演やセミナーに参加する

・読みたかった学術的な本を読む

ことに集中します。

あとは子供達に邪魔されないことを祈るのみです。

2008年07月28日

ヒューマンキャピタル2008 特別講演

日経BP社主催「ヒューマンキャピタル2008」の展示会場で、

ミニ講演(20分ほど)を行いました。


今年で3回目となります。


今回のテーマは、


「新入社員フォローアップ研修 〜 すぐに使える企画ネタ

  −新人の離職を防ぎ、成長を加速させるために− 」  です。

座って聞ける30席が埋まり、立ち見も出まして、

用意した90部の資料も無くなりました。


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講演では、新入社員が自身の成長度合いを把握できるような機会を

フォローアップ研修で与えるべきという主張を元に、

1.ふり返り
2.同期に対するプレゼン
3.先輩との座談会
4.内定者によるオブザーブ
5.上司からの手紙
6.周囲によるチェックリスト
7.テストの実施

という「7つの企画ネタ」を紹介しました。


ご参加くださったお客様から下記メールを頂戴しました。

(許可を得て掲載)

===

●H様

いつもお世話になっております。○○のHです。

ヒューマンキャピタル2008講演おつかれさまでした。

先生の講演が一番分かりやすくすぐに取り掛かりたくなる内容でした。
改めて先生の凄さがわかりました。

フォローアップ研修をちょうど考えていたところです。
良いネタが先生の講演に沢山ありました。
本当にありがとうございました。

先生のセミナーに参加させて頂き又色々と勉強させて頂きたいと思っております。
よろしくお願いします。

何かの機会で広島にお越しの際は是非弊社まで
ご来社いただければ大変嬉しいです。お待ちしております。

===

●T様


関根様

いつもお世話になっております。
昨日はありがとうございました。

講演内容は弊社がまさに求めているものでとてもためになりました。
フォローアップ研修の参考にさせていただきたいと思います。

いつも関根さんの講演には引き込まれてしまいます。さすがですね。


近くにいたお子さんが関根さんのお嬢さんですか?
かわいかったです〜。

8月に打ち合わせする際にまたゆっくりお話をお聞かせください。

よろしくお願いいたします。

===

(Hさん、Tさん、ありがとうございます!)

今回の講演には、家族づれで参加しました。
妻が娘二人(5歳と2歳)を連れて、有楽町まで来てくれました。


本当は、子どもたちにも資料を配布させる予定だったのですが、
恥ずかしがって配ってくれませんでした。

長女は、はしゃいでいたのか、講演途中に前に出てきて、私のお尻をつついていました。


まだ小さいので記憶に残るかはわかりませんが、父親の仕事をしている姿は、
時折見せていきたいと考えています。


今回も貴重な機会を作ってくださった日経新聞の原科さん、Mさん、

ありがとうございました!

2008年07月12日

日経ビジネススクール「新入社員・若手社員指導スキル(OJT)研修」

08年7月11日(金) 日経ビジネススクールさんで、6回目の開催となる

「新入社員・若手社員(OJT)指導スキル研修」が実施されました。


今回も30名ほどのビジネスパーソンにご参加いただきました。


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真剣な参加者。


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頭に何か立てている講師。


研修終了後の参加者の声です。

【アンケート結果より許可を得て抜粋】


●学んだこと・気づいたこと

・OJTを一人で抱え込まないこと
 教育の計画の立て方

・新人教育のコツや、他の人の意見を聞くことができた。

・教育の方法は多種多様で1つではない。

・自分の成長も重要である。

・教え上手になるための4つのポイント、特に仕事マップは相手に説明しやすく、効果的であると思う。

・教え方のステップにより具体的な指導方法が学べた。

・「吐く」→「吸う」→「吐く」が大変勉強になりました。
 「区切る」は相手にじっくり聞いてもらう為にも良いかもしれませんね。
 「相手本位」いい言葉だと思います。

・OJTは教育担当者ひとりではなく、周りをいかに巻きこむか、というか、
 会社の中に入るための先導役が教育担当者、というのは 今まであまり意識を
 していなかった事なので、知ることができてよかったと思います。

・ふだんインストラクターもしているので、今日の関根さんの進行方法(講義内容だけでなく、
 息ぬき方なども含めて)全体が参考になりました。 ありがとうございました。

・人を教育する事をみんな悩んでいる事がわかりました。 
 そして教え方も1つでない事を再確認できました。来週から新人に対して違う接し方をしてみます。

・自分の部下への指導がコミュニケーション不足であることを改めて認識しました。

・新人の立場に立って教える事の重要さ

・教わる側にも様々なタイプがあり、それに対応した教え方をしないとつたわらないという事。

・相手に物事を教えるときには、その相手を適確に理解することが重要であるということ。

・「分かった」かどうかの結論を急ぐのではなく、「何を」「どの程度」分かったのかを
 知ることが大切だと気づかされた。

・テクニックを身につけることで、相手への影響もよいものになるんだなと色々な演習で感じました。

・相手を変えようとする前に、もう一度、自分も変わらないといけない部分をみつけたので、
 今後に活かしていきたいです。

・自分の不足していた部分が見つかった。 他社でも同じ悩みを持っている事に気付いた。

・改めてOJTの基本はやはりコミュニケーションであり、また「相手本位」という言葉が
 もっとも印象に残った。

・考え方については関根さんの本を読んでいたので理解していたつもりでしたが、 
 これだけ「参加型」で気づきを得られるのだ ということに驚きました。

・OJTに「案内役(みちびき)」としての役割を持たせるというアイディア。
 
・指導方針が明確だったので役立つ。

・派遣社員が多いので学んだ事を実践したい。

・たくさんの方の意見等を聞けた。

・自分の現在の教育方法と比較が出来た。 また不足していた部分が分かった。

・グループ演習が多く、他の人の意見を聞くことが出来るので非常に有意義でした。

・大変勉強になりました。ありがとうございました。

・大変テンポが良かった。 時間が早く感じた。

・具体的なTIPも所々にあって良かった。(全体としてのカリキュラムはもちろん)。


(皆さん、ありがとうございました!)

次回開催は、09年2〜3月頃になると思います。

詳細は日経ビジネススクールさんからご案内します。