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「やればできる!の研究 能力を開花させるマインドセットの力」

「やればできる!の研究 能力を開花させるマインドセットの力」

  キャロル・S・ドゥエック 今西康子訳

○親として、研修講師として、
 気をつけるべき点がいっぱい見えてくる本。

(●目次項目 ・引用/要約 ○関根の独り言)

●マインドセットとは何か

・心のありかた=マインドセット

・どちらの説を信じるかによって、人の未来は大きく変わる

 A:こちこちマインドセット (固定的知能観)
 
   −能力は固定的で変わらない

 B:しなやかマインドセット (増大的知能観)

   −人間の基本的資質は努力次第で伸ばすことができる

・マインドセットは自分で変えることができる

●マインドセットが違うとこんなに違う

・学ばざる人に成り下がる

○これは気をつけないとな。経営者になるとごう慢になりやすい。


・「これは難しくて、面白い」という言葉がでるのはしなやかマインドセット

・コツコツ学んでいく贅沢

・1回のテストで、子供の力はわからない

 時間軸上の1点だけでは、その子の傾向も、進歩の具合も、
 努力する子かどうかも、才能の有無もわからない。

○確かにそうだよなー。


・能力を固定したものと思っている人は、しくじってはならないという
 切迫感にいつも駆られている。

○失敗したら、能力が疑われる、と思ってしまうのか。


・失敗を何かのせいにしない限り、その人は失敗者ではない。
 自分が間違いを犯したことを認めることができれば、そこから教訓を得て、
 まだまだ成長していける。

○この言葉は励まされるなー。


・Mグラッドウェルは「我々の社会では、骨をおって何かをなしとげるよりも、
 苦もなくあっさりやってみせるほうが高く評価される」という。

○さりげなく、何気ない感じで、上手くやることが、スマート、クールという
 印象なのかな。

・努力は欠陥人間のすることと考えるのが、こちこちマインドセット

○日本だと、こういう考えは少ないかも。

 「努力が美徳」という考え方がある。

 ただ、努力したことを評価し、結果がでなくてもよしとするところはあるかもな。


・日々新たな、より手ごわいドラゴンが現れる。

・マインドセットは、性格の重要な一部分だが、自分の意思で変えることも可能。


・能力は伸ばせると信じている分野の能力は、実際に伸びていく。

○これは、子供たちに対しても、大事にしてあげないと。

 本人が「自分の能力は伸ばせる」と信じることができるような働きかけを
 親がしてやりたい。


・しなやかマインドセットの人は、自分がやっていることを愛していて、
 困難にぶつかっても嫌になったりしない。

・ある実験。コンピュータの訓練コースを受講する半数に「上達するかどうかは、
 生まれつきの能力によります」と告げ、こちこちマインドセットを植え付ける。

 残りの半数には「練習次第でどんどん上達します」といってしなやかマインド
 セットを植え付けた。それぞれのマインドセットが定着したところで訓練に入った。

○こんなに簡単に「マインドセット」が定着するものなのか?

●能力と実績のウソホント

・「努力しない病」は、こちこちマインドセットの子供たちによる自己防衛の手段

・「やればできる」という信念をもって指導にあたった教師のもとでは、
 生徒の学力差がなくなっていった。

○これは素晴らしい。だが、そうでない教師、こちこちマインドセットの教師も
 多いのが実態では。

 自分の子供たちが、どんな教師の下につくかを、コントロールすることができない。
 運任せの現状。

 どんな教師と共に時間を過ごすことになっても、本人のしなやかマインドセットが
 維持されるようにしていきたい。そのためにも家庭での接し方が大事なのかも。


・能力をほめると生徒の知能が下がり、努力をほめると生徒の知能が上がる。

・「頭がよい」とほめると、その子は自分を賢く見せようとする。

・子供にレッテル貼りをしていないだろうか。この子には芸術的才能がある。
 この子には科学の素質がある、などと。

○これは気をつけないとなー。子供の良さを見つけようと、その子の良い点、
 才能を伸ばせる点を見つけようと、ついしてしまうかも。

・子供のマインドセットをしなやかにするようなほめ方を考えよう。

○努力したことをほめる。学んでいること、学ぼうとしていることをほめる。
 プロセスをほめる。

 そのためにも、努力の過程、プロセスを見ておいてあげないと。


●人間関係のマインドセット

・我々の社会では、すべてのことが人間関係に左右されるにも関わらず、
 対人スキルの重要性がきちんと理解されていない。

・人間関係は育む努力をしない限り、だめになる一方でけっして良くなりはしない。

○これは確かにそうかもなー。


・相手が自分より劣っているほど気分がいいと思う人。
 一緒にいると、自分がダメ人間に思えてくるような人。

 そういう人たちは、自分がいかに優れているかを見せつけるために、
 あなたを踏み台にしているのだ。

○これは怖いなー。以前は、そう感じさせる相手と出会ってきた気がする。

 独立して5年たった今だと、あまりそう感じる機会が少ない。

 もしかすると、俺が相手にそういう感じを抱かせてしまっていることもあるかも。
 自分が気づいていないだけで。

 ある程度上手くいっているからこそ、気をつけないとな。


・苦手な場面に挑む姿勢が、こちこちとしなやかでは、まるで異なっていた。
 しなやかは前向きにチャレンジするが、こちこちは失敗を恐れて尻込みする。


・人をいじめるという行為は、こちこちマインドセットと大いに関係がある。
 いじめの根っこにあるのは、人間には優れた者と劣った者がいるという考え方。

・しなやかマインドセットの生徒たちは、いじめを自分に対する評価と受け止める
 よりもむしろ、いじめる側の心の問題としてとらえる傾向がある。

○こうやって考えられるのはすごいなー。いじめられて、自尊心が傷つけられる中、
 しかも周りの誰も助けてくれない、人に言えない状況で、それでも
 「相手の心の問題だ」と思えるのはすごい。


・学校全体のマインドセットを変えていくことによって、いじめをなくすことができる。
 学校の文化がこちこちマインドセットを助長、容認している場合が少なくない。

・いじめっこの良い変化、その努力をほめることで、しなやかマインドセットに導く。

 自分は今、努力してどんどん良くなっていると感じるように仕向ける。

○いじめをなくせる。これは勇気がでるなー。


●親と教師 マインドセットを培う

・ほめるときは、子供自身の特性をではなく、努力して成し遂げたことをほめるべきだ。

・「すばやく完璧にできれば賢いと思われるのなら、難しいことには手を出すまい」
 と子供は考える。

○これは、長女(小1)が夏休みのドリルで、簡単にすぐできる算数は好きで、
 少し考えないといけない面倒くさそうな国語を嫌がるところで、
 出てしまっているのかも。気をつけないと。

・こちこちマインドセットの子供たちは親からひっきりなしに、自分の優劣を
 評価するメッセージを受け取っている。

○怖いなー。親がそのつもりがなくても、無意識にやってしまっているのかも。


・「ドゥエックさんの研究を思い出しては」

○こうやって言われるのは嬉しいだろうなー。
 まさに自分の研究が世の中の役に立っていると実感できる。

 自分もこう言われるような研究をし、世に発信したい。


・しなやかマインドセットの親たちは、高い基準を設け、どうすればそこに到達
 できるのかを教えようとする。そしてあくまで子供を尊重しつつ、公正で思慮に
 富んだ判断にたって、だめなときはだめという。

○感情で怒っていてはだめだよなー。まだまだだべ。


・父は隠そうとしたけれど、声の調子、言葉遣い、沈黙といったちょっとした
 ところに、しょっちゅう現れた。

○怖いよなー。子供にはわかっちゃうんだろうなー。


・しなやかマインドセットの教師は、生徒に真実を伝えて、さらにそのへだたりを
 縮める方法を教える

・教えることを通して、学び続ける。

○これは勇気づけられるよなー。俺も研修講師として人に何かを伝えることを
 通して、学んでいる。学び続けられれば、他者にとっても役立てるのでは。


・子供に対して「あなたはこれからどんどん伸びていく人間。私はその成長ぶりに
 関心がある」というメッセージを送る。

・プロセスをほめよう。


●マインドセットをしなやかにしよう

・しなやかマインドセットの根底にあるのは「人は変われる」という信念である。

・身に起こる体験から何を学びとることができるか、どうすれば自分を向上させる
 ことができるか。それがしなやかの関心の中心。


・批判を受けたら「それがあの人達の仕事なのだから」と思うようにする。

○これは助けになる考え方。
 
 これから大学院でアカデミックの波にもまれる中で、
 きっと色々嫌な思いもするだろう。
 

・親みずからがしなやかマインドセットのお手本を示す。

 会話の中で自分たち自身が「何を学んだか」「どんな勉強になる失敗をしたか」
 「どんな努力をしたか」を話す。

○これは大事だし、すぐにできることだな。早速やろう。


・マインドセットが変化するということは、ものごとの見方が根底から変化すること。
 人間関係のあり方が、学ぶ者と学びを助ける者とという関係に変わる。

・自分も学びつつ、学ぶ人を応援する。

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