中原ゼミ 英語文献 輪読 3

東大大学院

2010年冬学期 中原ゼミの英語文献輪読は、
The SAGE Handbook of Management Learning, Education, and Development です。

私の理解の範囲で、どんな内容なのかをシェアします。

≪英語文献≫
Ch3:Experiential Learning Theory: A Dynamic, Holistic Approach to
Management Learning, Education and Development
・経験学習理論は、活動/内省と経験/抽象化の二元的弁証法に基づいている
・学習は、知識を創造するプロセスであり、葛藤解決、適応である。
・経験学習(ELT:Experiential Learning Theory)は、経験を変換することを
 通じて知識を創造するプロセスである。
(Kさん、資料ありがとうございました!)
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Ch23:Developing Emotional, Social, and Cognitive Intelligence Competencies in    
    Managers and Leaders
   「マネジャーやリーダーの感情コンピテンス、社会性コンピテンス、
    認知コンピテンスの開発」
 Richard E. Boyatzis
・説得力があり、使いやすいモデル(意図的変化理論)だが、
 このモデルを検証、実証しているわけではない。
・理論生成タイプの論文は、大きく2つにわかれる。
 哲学系と実証の積み上げ系。
・今回の理論は、そのどちらでもない。いわゆる「実務家の理論」
 そのため、社会科学、人文科学の研究者にとっては違和感を感じるのかも。
・どちらが良い悪いではない。
 「組織学習」は、Academic theory だが「学習する組織」は、Folk theory。
・実務系の場合、理論モデルを提示してあとは実践すればよいと純粋に考えている。
○う~ん、耳が痛い。ビジネス書の著者(自分も含めて)の多くは、自分の経験と
 学術知見の良いとこどりをして、モデルを提示しているケースが多い。
○Education(教育)とTraining(訓練・研修)の違いは?
 Educationは、長期的、複数課目の組み合わせ、
 Trainingは、短期的、単一課目、繰り返し・・・ ?
(Yさん、資料ありがとうございました!)

投稿者:関根雅泰

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