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2012年01月29日

凡才の集団は孤高の天才に勝る


凡才の集団は孤高の天才に勝る

 K.ソーヤー著

○イノベーションは、他者との会話、協働から生まれる


(・要約 ○関根の独り言)

===

・即興型のチームは、イノベーションを生み出す組織の土台

・自然災害がもたらす不安定で急激に変化する状況下では、
 にわか仕立てのグループがしばしば最も迅速で効果的な活動
 を展開する。

○そのようなグループ発生を待つだけでなく、
 事前にできることはないのかな。

・イノベーションは計画して起こすこともできなければ、
 予測もできない。ただ生まれるのを待つしかない。

・最も創造性が高かったチームは、早い段階からゲームを始め
 プレイを進めながら手直ししていくという方法をとった。

○早めに始め、やりながら軌道修正していくことが、
 創造性の高いアウトプットには大事。

・即興的なイノベーションを育むためには、グループフローの
 状態を作り出す必要がある。

・他の意見に注意深く耳を傾ける者は、周囲を活気づけ、
 周囲を活気づける者は高い業績を上げている。

・創造力は重圧が少ない環境との関連性が強い。

・グループフローは、チームの者たちが即興活動の第一の原則
 「わかった。とすると・・・」を守った時に花開く。

 まずはしっかりと他人の意見を聴き、それを完全に受け入れた
 上で、その意見を拡大し、新たな意見を積み上げるのである。

・ブレインストーミングの創造性の低さをもたらす3つの要因:
 生産性の阻害、社会的抑制、社会的怠惰。

・集団思考を避けるためには、多様性を持ち込むこと。

 多彩な意見が摩擦を呼び、これが原動力となってチームが
 独創性を高め、より複雑な仕事に取り組むことになるからだ。

○このあたりは、今回のEnCampでも意識してみよう。

・似通った問題を実際に自分で解いた経験を積めば、
 創造力も増す。

・創造性を得るためのカギは、適切な類例に注目すること。
 そのためにも出来る限り多くの類例を頭に刻んでおく。

・失敗は次のひらめきの火付け役。

・最も創造的な作品は、作品が最も多かった時期に生まれている。
 創造的作品は多産から生まれる。

・会話はひらめきのきっかけとなる。

・「察し」の文化が発達した日本では聞き手の高い集中力が
 求められる。

 間接的な言い回しは、様々な可能性を聞き手に与え、そこから
 導き出される会話は、創造性にあふれたものとなる。

○面白い観点からの日本文化評価だなー。

・多義性を育む企業文化は、即興的なイノベーションを生み出し
 絶えざる会話をもたらす。

・重圧が少ない環境であればコラボレーションを高める会話も進む。
 そうした環境こそがイノベーションを導く場なのである。

・イノベーションを生み出すためには、経営者は自社を含む 
 コラボレーションウェブに、顧客、仕入先、競合の参加を
 認めなければならない。

===

2012年01月20日

授業デザインの最前線


授業デザインの最前線 〜理論と実践をつなぐ知のコラボレーション

 高橋マユミ編著

○教育心理学の知見を、授業現場に活かす


(・要約 ○関根の独り言)

===

●1章 授業研究の新しい視点と方法

・「分かちもたれる認知(Distributed cognition)」の視点から
 Brown(1997)らは、学校の授業を「学びの共同体」にする
 「分散された専門性(Distributed expertise)」という学習デザインを提案している。

・コールとエンゲストローム(1993)も、学習活動は学習者を取り巻く
 実践の組織やコミュニティのなかでの共同活動を通じて生起するとし
 「拡張による学習(Learning by expanding)」という理論を提唱。


●2章 新しい授業理論の構築

・「誤概念」「素朴概念」は、科学的概念とは異なる「もうひとつの概念」
 であり、科学的概念に「おきかえる」必要があるものと定義される。

 「プリコンセプション」は、科学的概念の「特別なケース」であり、
 最終的には科学的概念へと「変化し得る資質を持つ」ものと定義される。

 本章では、授業に持ち込まれる子ども特有の概念に対して、
 「プリコンセプション」という用語を用いる。

・プリコンセプション→科学的概念に変容させる教授モデル 3つ

1)概念変容モデル

 ハッシュウェー(1986)は、プリコンセプションを変容させる方法と 
 して「概念変容モデル」を提案

 (1)暗黙的に使われているプリコンセプションに直面させ意識化させる
 (2)科学的概念がより一般性を有していることに気づかせる

2)橋渡し方略

 学習者の既有知識の概念に依拠しながら概念変容を引き起こすためには、
 アナロジー(類推)が重要な役割を果たす。

 クレメント(1987,1993)の
 「橋渡し方略(The Bridging Analogies Strategy)」

3)相互教授


●3章 授業づくりの手がかり

・心理学では学習=経験や練習による多少とも永続的な行動の変容

 行動の変化が生じた時、心理学では学習が起こったとみなす

○頭で分かった  →  行動の変容
    (この間に何かが必要)

・ガーニエ 学習の8つの型(1964)

・オーズベル(1969)有意味学習は、認知構造内に格納された既有知識
 と新しい学習内容が関連づいて学習されることであり、そのような
 関連づけがされない機械的学習よりも学習しやすく、学習内容を忘れにくいという。

 授業の中での子どもの学びを、利点の多いルールによる問題解決、
 有意味学習にする。

・オルパー(1946)は、「自我関与」した学習者の学習や記憶は、
 「課題関与」した学習者のそれよりも優れているということを実証。

・子どもの認識のつまずきは、素朴理論、誤概念、ル・バーと呼ばれている

・学習の援助は、学習者の既存のルバーを、目標とするルールシステム
 へと変換(組み換え)する作業となる。

・望ましい問題解決は、生産的問題解決である。生産的問題解決は、
 ルールによるルールの学習であり、有意味学習である。


●4章 授業を理解する

・スキナーの教授方法は、教授学習過程の機械化、自動化を目指したものではなく、
 理想的な個人教師の授業をティーチングマシンを用いて実現しようとした。

・レッパーら(1997)は、個人指導教師として傑出するための
 必須要因の7つの特徴:INSPIRE

・不安と成績の関連性 ヤーキス・ダッドソンの法則

・適性処遇交互作用(Aptitude Treatment Interaction:ATI)は、
 適性と結果との関係が教授方法によって異なる現象をいう。

・能力×不安×教示条件のATI効果がある限り、個々の生徒のタイプに
 即した授業のスタイルが考慮されるべき

・先生と生徒の組み合わせ

○ATIというものの見方を知ると、子どもが楽になる。


●5章 授業を計画する


●6章 授業を実施する

・生徒の前に立った時、生き生きとそれを伝える授業スキルが伴わなければ、
 授業は成り立たない。

・先制攻撃「びっくり構え」「なるほど構え」

・熟練教師は、授業そのものを見なくても、黒板を見ると授業が
 どのように展開したかが分かるという

・ドワイヤー(1967)略画を提示された群の学習成績が一番良かった


●7章 授業の効果を上げる

・教育実践に大きな影響を与えてきた3つの代表的な学習理論
 1)行動主義
 2)認知的構成主義
 3)社会的構成主義

・教授スキルをその基底で支えているものが、教師の人間観であり、
 それは最も基本的でありかつ重要な「隠れた教授スキル」とでも呼ぶべきもの。

・熟練教師と呼ばれる人たちの授業を見ると、生徒への働きかけの上手さ
 のみでなく、生徒の発言や動きの取り上げ方にも上手さが見られる。

・山本氏の対話型授業実践

・聞き取る力 3つ:他者を受容する聞き方、自己照合的な聞き方、
          自分に自分が問いただす聞き方

 聞く力尺度 p155


●8章 授業を分析する

・クラスター分析を用いた学習者プロファイリング

・談話分析を用いた教室コミュニケーションの動的過程把握


●9章 授業を評価する

●10章 カリキュラムから授業を考える

・エンゲストロームの活動モデルによっても、学習は個人の問題ではなく共同体と
 かかわりを持ちつつ、かつ一定のルールの下に行われる営みであるということ。

・学習のつまずきには2つある。
 1)誤概念 ルバー
 2)学習の仕方の不適切さ

===

2012年01月18日

NPO法人ひだまりの会 ゴミ拾い活動

2012年1月18日(水)10時〜11時

寄居町にある「ひだまり作業所」の皆さんとのゴミ拾い活動に参加しました。

埼玉県職員、寄居町役場の方々、プラス うちの奥さんと息子です。

息子は、煙草の吸殻探しに夢中になっていました。
拾ってほめられるのが嬉しかったようです。

帰りの車の中でも「これ、ごみ?」と拾おうとします。

(今度は、うちの近所でも「ゴミ拾い探検隊」を企画してみようと思います)


参加して良かったです。
散歩しながら、気楽にゴミ拾いできる感じがいいですね。


定期的に開催されているようですが、
その開催情報が外にあまり出ていないのが残念です。

今回はこういうプロジェクトに関わっていたので、開催情報が入ってきましたが、
そうでなければ、分からないと思います。

そのあたりは、何らかの形で支援していきたいですね。

2012年01月17日

成人学習理論の新しい動向

成人学習理論の新しい動向‐脳や身体による学習からグローバリゼーションまで

 S.B.メリアム編著

○学習が起こる様々な場への着目。
 学習=多次元的な現象(認知的活動だけではない)

(・要約

===

●1章 意識変容の学習理論

・脳の構造が、学習プロセスを通じて変化する(Janik, 2007, p.12−27)
 http://cmap.edu.fi/servlet/SBReadResourceServlet?rid=1GJM2FK5Y-VV4439-3G2

 これらの知見は、学習の伝統的なモデル(行動主義、認知主義、構成主義に
疑問を投げかけている。

・(メジローから始まる)意識変容の学習理論は
今後も成人学習の研究における成長分野。
 成人教育の主要な教育哲学としてのアンドラゴジーにとって代わると思われる。

●2章 職場における学習:新たな動向と観点

・職場における学習のもっとも重要な問題は主に2つのカテゴリーに分けられる:
 1)学習を通じていかに人々は職場の諸問題を解決するかを明らかにする
 2)いかに特定集団の労働者達の学びを理解するか

・職場における学習を、個人および集団間の関係や力学(ダイナミクス)を
 意味するものと捉える

・1985年以前は、職場における学習はまず第一に「習得」として特徴づけられていた
 (Fenwick,2008)
 http://www.cvik.name/managing_knowledge/managing%20knowledge/understanding%20relations.pdf

・1990年代の初頭「学習組織」の概念は様々な形態で現れ始めたが、
 そのすべてが学習過程における活動的共同体とその反映としての
 個人との関係を検討しようとするものであった。

・文化的‐歴史的活動理論(CHAT)は全てのシステムがその中に
 内包している矛盾に着目。
 学習とはシステムの目標拡張であり、システムの実践の再構成と捉える。

・職場における学習について実践に基礎をおく方向性は、
政治と権力の関係についての問いを回避している。

●3章 スピリチュアリティと成人学習

・スピリチュアルな学習経験。「らせん型学習」

・コース内容の一部として、直接スピリチュアリティを含むことも
 ふさわしい時代になっているのかもしれない。

・私たち自身が成人学習者として、耳を傾け、感動の瞬間に立ち会うことで、
 学生たちを勇気づけられるかもしれない。


●4章 身体を通じた学習

・モウケン村の海洋民は2004年のタイ沖の津波において
 高い生存率が報告された。
 かれらが危険を察知し状況に応じて対応したため。

・身体の学習(somatic learning)とは、目的的な身体を中心とする運動による、
 身体的知覚や感性を直接経験する学習とされる(アレキサンダーテクニック、
 太極拳、ヨガなど)


●5章 脳を用いて心に働きかけること

・脳が学習するにつれて変化(Johnson, 2003)
 
・ズル(Zull, 2002)は、コルブの学習サイクルの段階を、経験、省察、抽象化、
テストと名付け「学習の4つの柱」として、それらを特定化している。

・講義を聴講することやテキストを読むことで、最も利益を得るであろう学習者は
 関連した以前の経験を引き出すことができる人。

・発達的観点からすれば、最も成功した学習環境は、多くの支援と高い課題を
 提供するものである(Daloz,1987)。

 足場かけ(Scaffolding)は、この2つを提供する効果的なストラテジーである。


●6章 成人期のナラティブ学習

・ナラティブ学習は、より大きな構成主義の学習理論の領域の下にあり、
 そこでは学習を「経験からの意味の構築」として理解する。学習=意味付与

・「経験は、成人にとって活き活きとした教科書である」(Lindeman, 1961)という
 主張は、成人教育のモットーを果たした。

・物語を「聴く」「語る」「分かる」

・最初は珍しく思ったことのナラティブを構築することにより、
 それは今やなじみのあるものになり、その文化の部外者にとっても、
 その世界での価値観や生き方がゆっくりと意味をなしていく

・「教えることは再び学ぶこと」相互教育という方略

・書くことにより、何事かへの理解を語ろうとし、一貫性を保とうとする。

・ナラティブ学習の実践「学習日誌」「自伝執筆」「事例研究」


●7章 学ぶことと知ることの非西洋的視点

・学習は「共有的」「生涯にわたり、インフォーマル」「ホリスティック」

・学習が毎日の経験の中に埋め込まれていると仮定しているので、
 日常的な活動への積極的参加や地域社会の儀式や儀礼は学習の道筋と見られる。
 学習は他者の観察や学んでいることの実践を通じて生じる。


●8章 現代の成人学習の課題

・学習とは経験の意味を理解する過程である。
 この考え方は、ポストモダンの考え方の影響を大きく受けている。


●9章 21世紀の成人学習理論

・20世紀においては、成人学習は認知的な過程として、精神が事実や情報を
 すべて知識へと変換し知識が次なる行動の変化として観察される過程として
 理解された。

・脳は初期の情報とのつながりを探そうとする。こうしたつながり=学習。

===

2012年01月08日

ウメサオタダオ本(1)

「勝手にウメサオタダオ研」に向けて、梅棹忠夫先生の本を読んでいます。

印象に残った箇所を記録しておきます。(・引用 〜省略 ○関根の独り言)

===========================

「モゴール族探検記」

・アジアの民衆に対する新しい働きかけ方を見出してゆくには、
 具体的な経験の蓄積が必要
・今の日本では「探検に行ってきます」といっても誰も相手にしてくれない
・異質の文化、未知の社会の研究をしていると、しばしばこういうことが
 起こるものだ。ある重要な一点がわからないままで、あるいは思い違いの
 ままで、全体の調査はずっと進行してゆく。理解は部分的にとどまり、
 疑問がそのまま持ちこされる。最後に決定的なポイントが氷解して、
 あっという間に全体が理解される。
 民族調査なんて、実はこういうことの連続みたいなものだ。

○久しぶりに本を読むこと自体が楽しかった。
 アメリカの大学で文化人類学を学んでいた時の楽しさのよう。


===

「回想のモンゴル」

・内蒙古の数万人の日本人はみごとに脱出に成功したのである。
・(フィールドノートを持ち帰るために、本らしい格好にした)
・敗戦という事実が、みんなの心に大変なショックを与えたらしかった。
 むしろ外地からひきあげてきた私が、一番元気だった。「日本滅亡」などと
 言う人があったが、それはおかしいではないか。日本は戦争に負けただけ 
 であって、日本国家は厳然と存在する

○スケッチ画がすごい。観察する力とそれを表現する力のすごさなんだろうなー。


===

「東南アジア紀行」

・予備知識がなく、観察眼がなかったら、何年いても何も気づかないのかもしれない。
 こういうことにすぐ気がついて、驚異とよろこびを感じることができるのは、
 あるいはわれわれ科学者のひそやかな特権であるのかもしれない。
・(タイ人の表情)これは自分が自分の主人であるところの人間の顔である。
 他人に支配されることを知らない人間の顔である。かなしいことだが、アジアの
 多くの国々では、これほど本心からプライドに満ちた表情には、なかなか
 お目にかかれないのだ。(中略)しかし、タイは違うのだ。「タイ」とはもともと
 「自由」を意味する。かれれは、文字通り「自由の民」だったのだ。
・タイの人は、知識階級といえども、抽象的、原理論的なことがらにあまり興味を
 示さないようだ。かれらの発想は、つねにはなはだ現実的、具体的である。
・人生の残酷に対して、わたしたちは、昔の人よりもずっとセンシブルになっている
 のではないだろうか。数年前にインドを旅行したときにも感じたことだが、
 こういう国々においては、わたしたちは、鈍感さのヨロイで再武装しておかなければ
 精神がもたない。
・現地で、実物を見ながら本を読む。わたしはまえから、これはひじょうにいい勉強法
 だと思っている。本に書いてあることは、よく頭に入るし、同時に自分の経験する
 事物の意味を、本でたしかめることができる。
・日本とベトナムは、言語の系統からいうとあきらかにちがうけれど、人種的には、
 あるいは日越同祖論だって成り立つかもしれないのである。
 それほど、おたがいに似ている。
・日本兵が、勇気や力ではなしに、「知識」に満ちている、という表現はわかるよう
 な気がする。それはこの国の素朴な住民たちの、
 いつわらぬ感想だったかもしれない。

○タイ、カンボジア、ベトナム。
 20代に、彼女(今の奥さん)とバックパックを背負って旅行に行った国々。
 タイ語を一生懸命覚えようとした。懐かしい〜。
 今度は、ビジネスで、かの地の役に立てるようになりたい。


===

「文明の生態史観」

・比較文明論への目をひらかせてくれたのは、むしろ旅行の第三段階、すなわち
 パキスタンおよびインドの旅だったのである。〜 旅行中の、とくに歴史学者の
 シュルマン博士とのディスカッションは、ひじょうに得るところがおおきかった。
・東京は北国の都市なのだ。
・外国へでてみて、日本のことがはじめてわかった。これが、旅行というもののもつ、
 たいせつな効果のひとつである。
・アジアを、その西側からではなく、東側からみたら、どのようにみえるか、それを
 かたりたいのである。
・日本を、ヨーロッパからではなく、アジアからみたらどうみえるかを、かたりたい。
・インドやパキスタンの社会の安定は、いわば大盤石の安定である。日本の社会の
 安定は、よく廻転しているコマの安定である。コマは、ブンブン回っているかぎり
 の安定なのである。
・日本は(英語の使用が少ないことから)外国人に対しては、無情に窓口をとじて
 いるのである。
・「あなたがた日本人にかかると、世界中のものがどれもこれもつまらない。
  あなたがたの美の標準が高すぎるのです。」
・キリスト教徒とイスラーム教徒は、〜 おたがいにひどく仲がわるい。
 しかし、〜 この2つの宗教は、内容的にたいへんよくにているのである。
・インドは東洋ではない。〜「ここは、中洋ですよ」わたしは感心して、このことばを
 つかうことにした。
・日本と西ヨーロッパは、基本的な点で一致する。両者はおなじタイプの歴史を
 もっているのではないだろうか。
・文明こそは、わたしたちがよってたつところの基点であり、わたしたちがまもる
 べきところの伝統である。
・人間共同体の歴史もまたサクセッション(遷移)理論をモデルにとることによって、
 ある程度は法則的につかめるようにならないだろうか。
・乾燥地帯は悪魔の巣だ。乾燥地帯のまんなかからあらわれてくる人間の集団は、
 どうしてあれほどはげしい破壊力をしめすことができるのだろうか。
・第二次世界大戦は、日本の社会制度のうえに、根本的な大変革をおよぼしたように
 みえる。そのひとつは、いわゆる「家」制度の破壊である。
・現代インテリの政治談議というものは、一種の欲求不満の表明であるといえない
 こともない、とおもうのであります。〜大成しなかった野球評論家のような
・複雑なものを単純な形であらわすためには、なんらかの理想化が必要である。
 それが理論というものだ。
・日本人が、中洋諸国で食事にこまるのは、華僑がいないからなのだ。
・伊勢神宮が20年ごとに、あたらしくたてなおされるという慣行 〜
 伊勢の神はいきているのである。いきている神のすまいは、つねにあたらしく
 なければいけない。
・人類の身体的、文化的諸特性を一体的に把握するという立場は、
 人類学のものである。

○海外に旅にでたくなる。

○「フラストレーテッド知識人」ではなかったからこそ、みんぱくという形を
 しっかり残せたのかも。「口も大事だけど、行動して結果をだせよ」と。


===

「情報文明学」

・「生産の現場に取材にいったときが、いちばんなさけないのです。〜 向こうは
  ものをつくっている。圧倒されてしまうのです。」もし、実業ということばに
 対して虚業ということばが成立しうるものとすれば、これは一種の虚業意識である。
・おびただしい職種が、商品としての情報をあつかっているのである。
・より組織的に、情報を売ることを業務としたのは「教育」の仕事であった。
・情報産業においては、先に金をとるのが原則である。
・虚業意識が、なんらかの意味で実業に対する劣等感を内包しているとすれば、
 それはつまらないことである。まさに、実質的なもの、あるいは商品はあつかわ
 ないというところに、情報産業の特徴があったのだ。
・虚業であるがゆえに、それは実業にはない新鮮で独自の性格をもちえたのである。
・農業の時代:内胚葉産業 工業:中胚葉 精神/情報:外胚葉
・人類の産業史は、いわば有機体としての人間の諸機能の段階的拡充の歴史であり、
 生命の自己実現の過程であるということがわかる。
・お布施の額を決定する要因は、ふたつ:坊さんの格。もうひとつは檀家の格である。
・お布施の原理が、これからの外胚葉産業時代における最大の価格決定原理に
 なっていくのではないかとかんがえている。
・農業の時代には人間はめしをつくった。工業の時代には物質とエネルギーだ。
 情報産業時代には文字どおり情報をつくる。知恵をつくるといってもよい。
 つまり主力生産の対象がかわるのだ。
・現在、農業人口は20%をわっている。
 やがて工業人口も10数%台におちるだろう。
 理由はかんたんである。それでじゅうぶんささえられるからだ。そしてのこりの
 大部分は情報産業に吸収されることになる。
・情報というのはコンニャクのようなもので、情報活動というのは、コンニャクを
 食べる行為に似ています。
・知的欲求をもったひとが情報をもとめたてやってくる、そういう時代になっている
 のです。それが日本社会の変貌というか、とにかく経済的繁栄とそのうえにたった
 教育の効果ということからでてきている。むかしの国民とは知的水準が違うんです。
・博物館の仕事にとりかかって以来、わたしは博物館の仕事を、情報産業として
 やっているんです。
・博物館の経済効果はそうとうなものです。
・うごくのは情報である。ものはそれにひきずられている。需要は情報にあり、
 ものそれ自体は、情報をのせる台にすぎないとさえいえるであろう。
・人びとは、みずから情報の発信者になりたがっているのである。

○「研修講師業」という「虚業」に従事する者として、励まされる。きっと当時の
 放送人の人たちも同じように勇気づけられたのだろう。

 「お布施理論」による価格決定原理は、研修業界にもピタリあてはまる。

 「人々は情報の発信者になりたがっている」ほんと、この人の言った通りの世の中
 (ブログ、SNSの隆盛)になってきているなー。すごい。


===

「知的生産の技術」

・研究といっても、〜 けっきょくは、よむ、かく、かんがえる、などの動作に
 帰着するのであって、一種の「勉強」と何もかわらない。
・いまの学校という制度は、〜 まなぶには、かならずしも適当な施設とは
 いいにくい。今日、学校においては、先生がおしえすぎるのである。
・(学校では)知識はおしえるけれど、
 知識の獲得のしかたはあまりおしえてくれない。
・知的生産というのは、頭をはたらかせて、なにかあたらしいことがら-情報-を、
 ひとにわかるかたちで提出することなのだ。
・(ダヴィンチやウメサオが)「手帳」に書いたのは、「発見」である。
 なにかの意味で、これはおもしろいと思った現象を記述するのである。あるいは
 自分の着想を記録するのである。

・カードにかくのは、そのことをわすれるためである。
・カード1枚に一項目
・カードの操作のなかで、一番重要なことは、くみかえ操作である。〜 カードと
 カードのあいだに、おもいもかけぬ関連が存在することに気がつくのである。
・カードは分類することが重要なのではない。くりかえしくることがたいせつなのだ。
・企業というものは、1年2年の短期の生産計画でうごくものかもしれないが、
 われわれ知的生産業のほうは、10年あるいはそれ以上の期間をかんがえて
 動かなければならないのである。
・整理の第一原則は、ものの「おき場所」をきめる、ということ。
 本や書類は、横に重ねず、かならず、たてる。

・本というものは、はじめからおわりまでよむものである。
 一般には、著者の思想を正確に理解するというのは、
 読書の最大目的の一つであろう。
・本は一気によんだほうがいい。
・よみあげた本を、もう一度はじめから全部めくってみることにしている。そして、
 さきに鉛筆で印をつけたところに目をとおすのである。
・本は二重に読む「だいじなことろ」「おもしろいところ」
・本は何かを「いうためによむ」のではなくて、
 むしろ「いわないためによむ」のである。
・「文章は俳句のつもりでかけ」つまりはぶけることばは徹底的にはぶいて、
 ぎりぎりまで、みじかくせよ、というのである。
・〜 やってみなければまったく無意味である。
 自分でいろいろ、こころみて頂きたい。

○本質をつきつめ、単純化して、表現できるところも、この人のすごさだよなー。

 「本の読み方」は、自分も似ている。
 一回目で線をひき、線を引いたところをブログに書く。これは続けよう。

 カードは自分に合うかわからない。手書きが下手だから。
 「文章は俳句のように」省ける言葉を徹底的に省く、も意識してみよう。

 今回のブログも、ウメサオ先生の「漢字の少ない文章」をそのまま書き写してみた。
 面白いけど、やっぱり漢字があったほうが、俺は読みやすいかも。


===

「梅棹忠夫 語る」 聞き手 小山修三

・あまり他人の書いたものを一所懸命、読んでいない。〜 自分の足で歩いて、
 自分の目で見て、自分の頭で考える、これが大事や。
・人間の心の奥に、おそろしい巨大な悪があるんやな。中国にはそれがある。
・文章をかくうえで注意している点は、〜 よんだ人にわかってもらえるということ。
・科学者の絵は、わかるように描く。
・分類するな、配列せよ。大事なのは検索。
・梅棹の基本は、思いつきにある。「しょせん思いつきじゃないか」という批判に
 対し、堂々と「だったら思いついてみろ」と反論する。
・学問でさえ、経営。
・自分にとっての第一番は観察記録。
・「博士号は足の裏についた飯粒や」とらな気持悪いし、取っても食えん。
・放送は人間を悪くする。子どもはまるで英雄みたいになっていくんやね。
・「請われれば、一差し舞える人物になれ」

○「思いつける」ということは、それだけの知識のストックが頭の中にあり、
 自分の足で歩いて、見て、常に考えているから、できるんだろうなー。


===

「梅棹忠夫のことば」 小長谷有紀編

・現地でどんな本が必要になるか、下調べが必要。
・読書カードにかくべき内容は、読書によって誘発された自分のひらめきや着想。
 本の抜粋ではない。
・自分というものは、時間がたてば他人と同じだ。
・ひとつのアイデアを、くりかえし、さまざまな場面にぶつけてみる。
・(外国語は)さびつかせておけばよいのである。また現地へ戻って、ほんとうに
 必要な状況がでてきたら、さびはすぐに落ちるものと楽観しておけばよい。
・わかっていない、ということがわかったとき、びりびりしびれてしかるべき。
・梅棹忠夫は、未来を探索した人だった。そして博物館は未来を探索する装置。
・1820年頃が、近代日本の原点。化政期にはじまって(1970年代で)ほぼ150年たった。
・諸外国はみな民族問題で悩みぬいて、それぞれに経験をつんでいるのにも関わらず
 日本文明だけが純粋培養文明としてとりのこされている。
 外国人労働者の移民については、鎖国に近い状況。
・教育は人間に対するチャージ。文化はディスチャージ(放電)。

○「時間がたてば自分も他人」「忘れるから誰が読んでもわかるようにメモをかけ」
 ほんとそうだよなー。自分で書いた本の内容も、自分で書いたから覚えているはず
 と思っていても、そんなことはない。書く時が一番学んでいるのかも。

 「外国語は、さびつかせておけばよい」という言葉には安心させられる。
 20代で、留学していた時の語学力は、今はない。

 子どもの英語学習もそうなのかも。うちはやってないけど、早期教育で発音が
 よくなる、とは言っても使わなければさびつく。
 本当に必要になれば、嫌がおうでも使えるようになるべ。

 「外国人労働者の移民」については、諸外国の経験から日本は色々学べるのかも。


===

「梅棹忠夫 地球時代の知の巨人」 

・ウメサオは、学問や研究に経営という視点を持ち込んだ人。
 その思想の血脈は菅浦の経営学に起源しているのかもしれない。

・これからの冒険は宇宙ですわ。
・私はマルクスの徒であると思います。私(ウメサオ)はマルクスについて
 非常に評価が高いんです。
・ローマ字であれば、検索システムが作りやすい
・英語は嫌です。英語でやりますと、英語を母語としている人たちとそうでない
 人たちの間には、ものすごい格差がでる。差別がでます。差別こそは人類の敵
 だと、私は考えております。

・乾燥地は暮らしやすい。清潔で健康に暮らせるからだ。水は不足するが、
 足りないものを補うことはむしろ簡単だ。
・中国の漢字の恐ろしい同化力。

・(橋爪大三郎教授による批判→)
 「文明の生態史観」は気候区分のような自然条件が、文明のあり方を規定する
 という、大胆な主張である。
 これは、当時の人々にとって耳触りのよい話であった。

 21世紀になって、世界は新たな姿を現しつつある。
 人類は大きく4つのグループに分かれることになった:ヨーロッパ文明、
 イスラム文明、インド文明、中国文明。それぞれ、キリスト教、イスラム教、
 ヒンドゥー教、儒教を中核とする。

 日本が近代化が簡単だったのは、生態学的な理由ではなく、宗教的な理由だった
 のではないか。

 政治と経済と軍事と外交と学術の、関連のなさが、戦後日本の特徴である。
 文明の生態史観の軽さは、戦後日本の軽さでもある。

・(糸井重里→)絶対のお勧め本「情報の文明学」

・(井上ひさし→)羽仁五郎を煽動屋と批判する人に対して、羽仁は「学者は
 もともとそういうもの。だいたい、考えて、書いて、しゃべることに忙しくて
 行動する暇がない」と答えた。

 (知的生産の技術のように)立派な書物はすべてアジテーションをふくんでいる。
 羽仁も梅棹もともに上等で良質な煽動家なのだ。

・誰だって知的生産できるんですよと上手く応援するような、ウメサオ先生は
 もともとそういう体質があったんやと思います。アジテーターということも
 ありますよね。
・企業家、アントレプレナーという立場で作り上げていっているんですよね。
 しかもユーザーフレンドリーに。

○この本を「ウメサオタダオ展」に行く前に読んでおいてよかった。
 色々な人の目から見たウメサオ先生が見える。

 良い意味で、人をあおる(その気にさせる)アジテーター。
 

===

2012年01月07日

2011年のふり返りと2012年の目標

2012年1月6日 

お世話になっている皆さまにお送りした近況報告メールの一部です。

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いつもお世話になっております。ラーンウェルの関根です。

新しい年のスタート、そして三連休前の金曜日、いかがお過ごしでしょうか?


さて、本日は、以前からお世話になっている皆さまと、最近ご縁を頂き
名刺交換をさせて頂いた方々に、近況報告も兼ねてメールをお送りいたします。


今回も長文ですので、お時間のあるときにご高覧頂けましたら幸いです。

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前回の近況報告メール(2011年12月27日)では、
10月〜12月の活動報告をお送りしました。

http://learn-well.com/blogsekine/2011/12/20111012.html

年末のお忙しい時期にも関わらず、多くの方から御返信を頂きました。
どうもありがとうございました。

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【ご報告】


年末年始は、毎年恒例のふり返りと目標設定を行いました。

今回もホテルに缶詰めになる「一人合宿」を年末と年始に1回ずつ
実施できたので、じっくり考えることができました。

(子どもたちの面倒を見てくれて、快く送り出してくれた専務、
 ありがとうございました。)

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昨年(2011年)は、次のような目標を立てていました。

(2011年1月7日にお送りした近況報告メール)
 http://learn-well.com/blogsekine/2011/01/post_334.html
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●2011年の目標設定

(今年も会社の数字など生々しいものがあるので、少し抽象的に書くと・・・)


1.数字達成!

 今まで通り、現在お取引のある既存のお客様(17社様)を大事に、
 ご期待に応えられるよう誠心誠意務めてまいります。

 家族時間は、今年も月15日間を維持したく、年間の研修日数は多くても
 80日(月7日間)に抑えたいと考えています。
 
 大学院は、火曜と木曜の授業を取る予定です。(月8日間)


2.知見発表!

 これまでの授業やゼミ、自身の研究活動で得た結果を、
 執筆や学会発表を通して、皆さんとシェアできたらと考えています。

 2011年 春 「組織社会化」のまとめ
          (ダイヤモンド社 内定者向け教材として)

       夏 「2010年度2年目社員調査」結果まとめ
          教育工学会での発表

       秋 「OJT」研究に関する社会的背景および先行研究のまとめ
          (修論の1章と2章の下書きとして)

       冬 「2011年度2年目社員調査」実施
          人材育成学会での発表

 少しずつでも皆さんに役立つ情報が発信できるよう、1年間がんばります。


3.相談相手

 2011年は、色々な方の「相談相手」になれたらなーと思っています。

 今までも、仕事や研修受講者、大学院受験を考えている方々からのご相談に
 乗ってきてはいたのですが、今年はより時間をとりたいと考えています。
 
 といいますのは、最近、長女(7歳)が、ポロっと鋭い質問や、ちょっとした
 悩み事のような一言をもらすからです。

 なるべく真剣に向き合ってあげたく、そのためにも彼女や妻の話を聞くこと、
 自分なりの考えをまとめておくことをしていきたいと思っています。

 大学院でも、研究に関してはペーペーなので、私が相談に乗れることはないの
 ですが、就職や社会に出てからのことなどについて、飲みの席で、学生さん達
 から聞かれることもありました。

 
 2010年は、大学院入学という新しい環境に慣れるので、
 自分自身もアップアップだったのですが、
 
 2011年は少しゆとりをもって、他の人のために、時間を割くことを
 自分のできる範囲内で、もう少し増やしたいと考えています。


 これは、自分が「OJT研修」を通して、参加者にお伝えしている
 「新人との時間確保」にもつながることだと思っています。


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以上のような目標に対して、どの程度達成できたのかふり返ってみると・・・

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●2011年の目標の達成度


1.数字達成!

→ 2011年度は、様々な事情でお客様が減ったり増えたりしましたが、
  最終的には2010年度と同じ「17社様」でのお手伝いとなりました。

  現在お取り引き頂いているお客様を大切に、
  これからもご期待に応えられるよう誠心誠意努めてまいります。

  研修日数は、67日間(月平均5.6日間)

  家族時間(自宅で過ごす時間)は、月16.1日間。

  東京での打ち合わせや大学院での授業日数は、月8.8日間でした。

  そういう意味では、売上数字(85%の達成率)以外は、目標達成できました。
  ご支援くださっている皆さんのお陰です。本当にありがとうございました。


2.知見発表!

 2011年 春 「組織社会化」のまとめ
          (ダイヤモンド社 内定者向け教材として)

 → 2011年5月に発売されました。
    http://www.learn-well.com/blogmanabi/2011/05/2012.html

       夏 「2010年度2年目社員調査」結果まとめ
          教育工学会での発表

 → 発表の様子 http://learn-well.com/blogsekine/2011/09/27.html

       秋 「OJT」研究に関する社会的背景および先行研究のまとめ
          (修論の1章と2章の下書きとして)

 → 2012年3月に発売される中原研究室の共同出版本で
 「OJT」に関する先行研究を少しまとめることができました。


       冬 「2011年度2年目社員調査」実施
          人材育成学会での発表

 → これはできませんでした。


以上、ある程度の情報発信はできたかなと思います。


3.相談相手

→ これはあくまで主観による判断となりますが、

  ・家族と向きあう時間は増やせた(特に震災以降)
  ・独立志望者の方々からの相談が数件
  ・授業で知り合った学生さん達からの相談

  が増えたかなーという感じですが、まだまだですね。


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以上が、目標をふり返っての達成度ですが、年初に立てた目標以外で、
2011年度に予期せず起こった印象的な出来事をいくつか取り上げます。

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1.3月11日 東日本大震災

やはりこの日とそれ以降に起こった出来事は忘れることができません。

(4月に書いたブログ)
 http://learn-well.com/blogsekine/2011/04/post_339.html

会社的には、3月の研修がいくつかキャンセルとなりましたが、
それ以降、仕事的には大きな影響は無かったと言ってよいかもしれません。

まずは身近な家族の安全、安心を確保すること。
それを意識して年を過ごしてきたように感じます。

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2.NPOとボランティア団体支援プロジェクトへの参加

http://learn-well.com/blogsekine/2011/12/npo.html

1月にこの話を持ってきて下さったDさんとの出会いがありました。

埼玉県の職員でもあり、自身でNPOを運営されているDさんは、
私にとって公務員のイメージを覆す人でした。

「この人が関わる仕事なら面白いかも」

と、スケジュール的にはきつかったのですが、
プロジェクトに関わることになりました。

今思えば、関わって良かったと思える仕事です。

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3.「組織開発研究会」(シャカシャカ研)の実施

4月末から、東大の中原先生と一緒に、英語文献の輪読会を企画しました。
 http://learn-well.com/blogsekine/2011/07/201167.html
内容そのものも面白かったのですが、集まったメンバーが素晴らしく、
こういう方々と出会えたことが2011年の大きな収穫でした。

参加して下さった学生さん(福嶋さん)のブログ
 http://blog.livedoor.jp/shunfukushima/archives/50478785.html
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4.NBSオンライン講座の開発

8月に、日経ビジネススクールの公開セミナーでお世話になったYさんから、
Eラーニング講座「仕事の極意を上手に教えるチューター講座(仮称)」開発の
ご依頼を頂きました。

私一人では力不足なので、色々な方々の協力を仰ぎました。感謝いたします。
http://www.learn-well.com/blogmanabi/2011/12/nbs.html
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5.フェイスブックの開始

11月に「フェイスブックと海外展開」といったテーマのセミナーに参加
したことがきっかけで、フェイスブックを始めました。

まだまだ使いこなせていませんが、今後更に重要なツールになっていくという
予感がしています。


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以上が、2011年度に設定した目標以外に起こった予期せぬ出来事でした。


こうしてふり返ってみると、自分にとって、2011年度は、

「安全・安心」「つながり」「開発(新規研修案件・オンライン講座)」

という3つがキーワードだったのかなと思います。


また、ざっとですが、

・目標設定したうちの、約7割を達成

・目標設定以外の予期せぬ出来事で、5割が追加

で、計12割(120%)の達成かなーと思います。


そう考えると、予期せぬ事態が起こって計画は変わっても、
やはり目標設定と大まかな計画は大事ですね。

これらが無ければ、荒波にもまれて、
いつの間にか年度が終わってしまったかもしれません。


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・・・以上のふり返りと、年末年始に、経営に関する本を読みながら、

 http://learn-well.com/blogsekine/2012/01/20112012.html
今後10〜20年先のことを考えた上で、2012年の目標を設定しました。


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●2012年の目標設定


今年は、4つの目標を立てました。

(今年も会社の数字など生々しいものがあるので、少し抽象的に書くと・・・)


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1.数字達成!


売上金額は、昨年の少し増しに設定しました。
今年も大学院があるので、それほどフルスロットルにはしません。

研修日数は、70日間(昨年は67日間)に設定しました。

現時点で、約50日間の研修日程が入っています。
(既存のお客様のための仮押さえ日数)

その為、2012年はあと20日間程度、新規に研修を入れることができます。
(もしご興味のある方は、ぜひ!お声掛けを(笑))

自宅日数は、例年並みに月15日間、
大学院は月9日間の中でやりくりします。

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2.院生最後! 《 修論提出・つながり維持 》


今年で大学院は卒業です。修士3年となります。

お世話になっている中原先生とゼミメンバーに恥ずかしくない
修論を提出して卒業します。

卒業しても、せっかく知り合った学生さん達や先生方との
つながりは何らかの形で維持できたらと願っています。

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3.地域活動! 《 寄り合い会・ときがわブログ 》


今年4月から寄居町での「新しい公共支援事業」が2年目に入ります。

平成23年度末に完成する冊子をもとに、
体験研修プログラムの参加者を募っていきます。

微力ながら参加者増とその後のNPO支援につながるよう
自分にできることをやっていきます。


今住んでいるときがわ町では、「子育て世代の移住」につながるよう
ブログでの情報発信を続けます。

町自体も「空家バンク」の創設、「子育て支援サービス」の拡充など、
平成24年度は色々動きがあるようです。

その動きとも関連させながら、自分にできることをしていきます。

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4.海外準備! 《 2013年現地視察・Like it! 10,000件 》


大学院を卒業した後は、ビジネスに軸足を戻していきます。
その一つとして、海外(特に東南アジア)進出をはかります。

2013年には現地視察ができるよう、2012年度は足場固めをしていきます。
第一歩として、フェイスブックによる海外とのつながり確保を目指します。

可能性は未知数ですが、日本にいながら、今の自分にできることとして
地道にやっていきます。


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以上の4つを2012年度の目標としました。

きっとこれ以外に予期せぬ事態は起こると思いますが、
大まかな方向性として、これらの目標を目指して走っていきます。


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家族に関しては、「関根家のルール(仮称)」として、

1)はい! 2)お手伝い 3)巻き戻し という3つを、

奥さんと話し合って決めました。

(森信三先生の教えと三谷宏治さんのアイデアを基にしています)


「巻き戻し」というのは、後片付けのことですが、遊び感覚で
ビデオの「巻き戻し」のように、元あった場所に戻すことです。

(お父ちゃんが、巻き戻し遊びをやったら、面白がってくれたので)

その分、親である我々もいくつかの約束をしました。


何と言っても、皆が怪我、事故、病気にあわずに、
健康に過ごしてくれることが一番です。

(私は厄年に入るので、健康管理には特に留意していきます)


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以上のような目標を立てた上で、目標をハガキに書いて、
今年も、妻と「目標ハガキ」の交換をしました。

(奥さん、お互い身体には気をつけて今年も頑張りましょう!)

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長文に最後までお付合い頂き本当にありがとうございました。

これからも時折こういった形で近況報告等をさせて頂けましたら幸いです。

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独立して7期が終わり、8期目に入りました。(今年で40歳になります)

何とかやっていけるのも、皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。

今後ともご指導ご支援のほどよろしくお願いします。

2012年01月06日

年末年始に読んだ本(2011~2012)

2011年12月末〜2012年1月初めに読んだ本で、
印象に残ったキーワードを、記録しておきます。

(・キーワード ○関根の独り言)

===

「プランB 破壊的イノベーションの戦略」J.マリンズ&R.コミサー

・顧客が購入してくれるものを見つけ出すことはプロセス化
 (類似例/反例/未踏の信念の試行/ダッシュボード)できる。
 それがこの本の核心。
・ある時点になると他の企業から学べるものはもはやなくなる。
 そこから先は未踏の信念。
・大きなビジネスチャンスは、悩み深き難題を解決することから生まれる。
・最も役に立つ類似例は、業界の外からくることもある。

・大事なのはキャッシュフローを理解すること−お金がどこから来て、どこへ
 行くかわかること−であって決算報告ではない。
・最終的に全ての支出を払った後にお金が残るようにすることが大事。
・コストに利益を上乗せして価格を決めるのではなく、
 顧客が購入によって得る価値を基準に価格を決める(稲森さんと一緒)
・利益というのは会計士が作り上げたフィクション。大事なのはキャッシュ。
 いつ収益が入り、いつ費用を払わなければならないのか。
・利潤を稼げなくても、現金があれば事業はつぶれない。
 でも現金が尽きたら、利益をあげていても、一瞬でつぶれる。
・素早い顧客の現金、業者への遅い支払。これが魅力的な運転資金モデル。

○起業、経営の現実を踏まえた良著。
 手元現金の重要性。この点を明示する経営本は少ない。

 弊社にとって、他業界から学べる類似例は何か。

===

「メディア化する企業はなぜ強いのか?」小林 弘人

・企業自らがメディア化(雑誌的)し、
 自社の伝えたいことをコンテンツ化して発信、
 それをソーシャルメディアを通じてユーザーに届ける
・メディア化戦略は、信頼関係構築の手段
・フリーの仕分け:潤沢と希少 
・ユーザーに作ってもらうメディア
・キラーコンテン=ユーザーメリットに富む情報

○「モノ」」を扱う企業のメディア化はこれからのことかもしれないが、
 「コト」を扱う企業(研修会社もそう)は、メディア化は当然のことなのかも。


===

「クリエイティブ資本論」R.フロリダ

・クリエイティビティは究極の経営資源
・クリエイティブ時代を支えるのは、開かれた競争
・地域の選択は主にライフスタイルの観点からなされる
・経済発展は、寛容性が高く、多様性に富む
 (クリエイティブ資本が高い)地域で起きている
・クリエイティブな人は、
 クリエイティブな人が集まるところに住みたがる(類は友を呼ぶ)
・1人の人間が多様な顔を持つ。
 作家であり、研究者であり、自転車乗りであり・・・
・「スーパークリエイティブコア」
 新しい形式やデザインを生み出す。問題解決/問題発見を行う
・殆どのクリエイティブな労働者は、フリーエージェントではない。
 フリーエージェントの世界は、大企業なしには考えられないものだろう。
・「上司は部下の仕事について理解していない」
 (The New World of Work バーレイ 1996)
・ドレスコード:多様性と寛容性のコード
・人は自分の近くにいる人と最も相互作用しあい、
 23m以上離れている人とはめったに相互作用しない(Allen, 1997)
・クリエイティブクラスは、長時間働く
・クリエイティビティは、仕事と遊びがまじりあったもの
・絶えず刺激や経験を求めずにはいられないというのも、中毒のような状態
・企業が集まるのは、才能ある人々が集中することで生まれる力を利用するため
・人的資本理論によれば、経済成長は高等教育を受けた人々がいる場所で起こる。
 クリエイティブ資本理論では、クリエイティブ資本を保有する人々が 
 好む地域に経済成長が起こる。
 社会関係資本理論では、社会的結束と信頼そしてコミュニティーの連帯の
 産物として経済成長があると考える
・クリエイティブな人々は少ない強い絆と多くの弱い絆を好む
・ジェイコブスの古典「アメリカ大都市の死と生」1969
・地域経済の原動力としての大学:技術、才能、寛容性を相互連関させる
・子供にやさしい都市はクリエイティブ

○今すんでいる「ときがわ町」に適用できる点は何か。

 -子育て世代が住みたい町の一つになっている(保育園の充実、医療費無料)
  →子供にやさしい町

 -農業をやりたい若者が集まり始めている(小川町の有機農業の影響?)
  →クリエイティブを発揮する若者

 実際はどうなのか、何故こういう人たちが集まり始めているのか
 調べてみると面白いかも。その結果を発信していく。


===

「グレイトフルデッドにマーケティングを学ぶ」 D.M.スコット & B.ハリガン

・自分の真の姿を隠そうとするな
・最新の技術を積極的に取り入れよう(その為に人の力を借りる)
・業界のライバルだけでなく
 「取って代わるもの(オルタナティブ)」に注目
・多くの企業は、新しいお客さんを獲得しようとする一方で、
 昔からの忠実なお客さんを最優先するのではなく無視している
・情熱的なファンは、何年も繰り返して自社の商品を買ってくれる
・顧客にリーチするには、面白いブログ、ビデオ、記事などの
 無料コンテンツをたくさん作成するのがよい
・地域の大学でゲスト講師として講演をする。
 学生にアイデアを提供するのは、コミュニティに恩返しすること。
・自社のイメージと一致するような社会に恩返しする方法を選ぶ

○ありがたいことに、弊社にも少ないながらファンがいて下さる。
 こういう方々を大事に、自分にできることをしていきたい。


===

「成功と失敗の法則」稲森和夫


・天は成功という「試練」を人に与えることによって、その人を試している
・なぜ成功が長続きしないのか
 −自分でも気づかないうちに傲慢になっていくことで
  周囲の協力を得られなくなるから
 −「足るを知る」ということや謙虚さを忘れてしまうことから
・己を愛するは善からぬことの第一也。
 〜皆自ら愛するがためなれば、決して己を愛せぬものなり。
・思わず「ばかもんが!」「神様、ごめん」という自分を責め立て反省する
 言葉がでてくる

○最後の一節を読んで安心した。稲森さんのような方ですら。
 (でも、こういう自己開示ができること自体が稲森さんの素晴らしさ)

 俺もよくある。特に夜、歯磨きをする時。
 自分よりすごい人と出会ったり、自分自身をふり返って嫌になるとき
 「俺ってほんと、まだまだだよなー!」と思わず声にでる。

 
===

「緊急提言 2011~2015 大地震が再び日本を襲う!」進村耕喜 

・地震が起こる前は、あらゆる形の前兆現象が伴う。
 地震は、ずっと“おしゃべり”なのだ。
・「熱線」が出たらほぼ確実に地震が発生する。
 熱線は同じ場所に、長時間にわたり出続ける。
・岩盤がはがれる際に圧電効果によって放出される物質が
 気象に影響していると考えられる。
・「ひょっとしたら地震が来るかも」と漠然と記憶しているだけで、
 いざその時が来た場合の対応が違うはず。
・地震から身を守るには「いま」「この場所」で地震が来たらどうするかを
 常にシミュレーションしておくこと。
・一概に「地震が来るかも」と不安がるよりも、
 「地震の発生をあててやろう」という鷹揚な感覚を持ってみては。
・地震は突然揺れるから怖いのであって、来る前に分かっていれば身構えられる。

○「大きな地震は来る」という前提で、家と仕事先での防災対策を考える。
 少しの準備期間があることを幸運なことと考え準備する。


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 http://aomatsu.jp/higashinihondaishinsai.pdf

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