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二宮尊徳(1)

最近読んだ二宮尊徳(金次郎)関連の本です。

小学校にある「薪を背負った金次郎」像への見方が変わりました。


二宮尊徳は
「努力の人、道徳家、農村指導者」というだけでなく、
「スケールの大きな実業家、したたかな商人、静かなる革命家」
という両面をもつ。

事業経営と社会貢献の観点からも勉強になります。

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『日本で一番不況に強い男 二宮尊徳の成功哲学に学べ』
  
  瀧澤中 2009年

・「分度」が決まっているから「分外」が出る。

・推譲=修正資本主義 強い人が弱い人を助ける社会 

・社会的弱者を救うことは、社会を安定させることになる

・儲けが出て時間にも余裕ができたから、その時間を
 周辺地域の為に提供する。

・分度を超えた分だけを、推譲にあてるよう指導。
  自分の生活が守れて初めて、他者を助けることができる。

・自分に厳しくできる人は、既にその心の田は見事に耕されている。


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『二宮翁夜話』 村松敬司 1995

・水車の回り方こそ人道。
  人道というのは中庸を尊ぶもの。

・年切りが起こらぬことを願うならば、推譲の実行に勤めるように。

・遠近も善悪も理屈は同じ。
  自分のいるところが決まって、遠近が決まる。

・自分の名誉は傷つくことがあっても、他人の名誉は絶対に傷つけない、
  という心意気があるなら、道徳の根本は完ぺきといえる。

・どんなに小さくても善いことを実行するようにしたほうが尊い。

・商売とは世の音信をとらえ、利益をつかむもの。

・「己を捨て人に従う」 
  何事も上手くいかなかったとき、この方法をとればなんとかなる。

・禍は口より出ず

・自分も相手も双方が喜ぶ道:天地、親子、夫婦、農業の道。

・勤、倹、譲の3つは必ずともに兼ね行わなければならない。

・推譲の道とは、百石の財産なら五十石で暮らし、
  あとの五十石は譲るようにするやり方。
   家産を維持し、だんだん家産を増殖する方法。

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『二宮金次郎はなぜ薪をせおっているのか?』

  猪瀬直樹 2007年

・金次郎の本質は、コスト削減によって生じた余剰をどう活用するかにある。

・分度という概念を、もう一度現代によみがえらせてみたい。
 支出を明確にするからこそ、余剰資金は投資と運用に充てられるのだ。

・大きな政府の時代は終わったのである。

・金次郎の改革では、士農工商の垣根を自在に乗り越えている。

・建設業の農業進出。 
 不況の建設業者に、遊休地と化した農地はフロンティア。

・「〜予が日記を見よ。戦々兢々深淵に臨むが如く、薄氷をふむが如し」


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『二宮金次郎の一生』  三戸岡道夫 2002

・「積小為大」 
 大きいことをしたいと思えば、小さいことを怠らずに勤めなくてはならない。

・年貢を取られる仕事に、自分の労働力を投入しない。

・二宮金次郎の教えは「経済と道徳の一致」であるが、その原点は、
 「五常講貸金」にあるといってよい。

 仁義礼智信の5つの徳を守れる人だけを会員にする。
  きわめて倫理性の強い、すぐれた信用システム。

・物を担保とするのではなく、心を担保に貸す。

・「分度」とは、自己の能力を知り、それに応じた生活の限度を定めること。

・綿密な事前調査、分度の決定、権限の一元的掌握が、復興成功の秘訣。

・分度という方法によって、百姓一揆では成功しなかった
 「合法的大減税」をやり遂げた。

・「一円観」 互いに対立するものは、いずれもそれぞれ円の半分である。

 反対者には反対の理由があり、反対者がでることは、
  まだ自分の誠意が足りず、反対させる原因が自分のほうにもある。

・宇宙間すべてのものに徳があるとし、その徳を引き出す、顕現するのが
 人間であり、その徳を引き出す行為を「報いる」としている。

 報徳の実践に当たっては「至誠、勤労、分度、推譲の実行が報徳」

 人間が働くのはただ自分のために働くのではなくて、
 他の生命のために働かねばならぬ。これが他の恩に報いる報徳なのである。

・分度があるから分度外が生じるのであって、
 分度の本当の狙いは「分度外」にあるのだった。

・人が困っている時に憐れみをかけて、これを助けるのが人の道なのに、
 人が困っているときこそ商売をして自分だけが儲けるのは
 「天道廃絶」というべきである。

・とれたものを全て食べてしまってはだめだ。ほどほどの所で食べて、
 あとは残しておく。その残したものを、世のために蓄積していくことが大切。

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『二宮尊徳に学ぶ経営の知恵』 大貫章 2006年


・積小為大:大事を成し遂げようと思う者は、まず小事を努めるがよい。

・(尊徳は)円や球に特別の関心をもっていた

・分度に基づく計画的な支出によって余剰を生みだし、その余剰を「他人の
 ために推し譲ること」が倹約なのである

・モノや人に備わる良さ、取り柄、持ち味のことを「徳」と名付け、
 それを活かして社会に役立てていくことを「報徳」と呼んだ

・万象具徳 あらゆるものに徳がある

・人々の「心田開発」−怠、奢、奪から勤、倹、譲へ−が尊徳の願い

・報徳の四綱領:
  至誠(Honesty)、勤労(Diligence)、分度(Economy)、推譲(Sacrifice)

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