« 2014年05月 | メイン | 2014年07月 »

2014年06月27日

2014年4月〜6月の活動報告

2014年6月27日(金)

お世話になっている皆さまにお送りした近況報告メールの一部です。

===

いつもお世話になっております。ラーンウェルの関根です。

6月末の金曜日、いかがお過ごしでしょうか?
私のほうも元気に頑張っております。


さて、本日は、以前からお世話になっている皆さまと、最近ご縁を頂き
名刺交換をさせて頂いた方々に、近況報告も兼ねてメールをお送りいたします。

今回も長文ですので、お時間のあるときにご高覧頂けましたら幸いです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
******************************************************************

【前回の近況報告メール】

前回は、2014年4月4日(金)に、近況報告メールをお送りしました。

http://learn-well.com/blogsekine/2014/04/post_409.html

メールを下さった皆さん、ありがとうございました。

******************************************************************

【近況報告】


今回は、2014年4月〜6月の活動について、
ブログへのリンクを中心にご報告します。


=================================

1.仕事


 ◇各社様での研修
 
  4月〜6月は「新人研修」「指導員研修」「ペア研修」のラッシュが続きます。
  (4月前半から数えて、27日間の研修となりました。2013年と同日数です。)

  1月からの上期で、57日間(某PJ含む)の研修実施となりました。
  2014年度は、Max90日間(内某PJに30日間)の研修日としています。

 (2014年度の目標 http://learn-well.com/blogsekine/2014/01/20132014.html

  下期は、既に20日間の予定が入っているので、現時点で計77日間。
  あと増やせても10日間程度です。

 

  実は、年度の売上目標はすでに達成してしまったので、
  下期は焦って、新規研修を入れる必要もなく、

  既存のお客様への研修と某プロジェクトに全力を尽くすこと、
  そして、今後に向けての「タネ日」活動に注力します。
  
  (弊社の基本方針は「既存のお客様重視」ですので)


=================================

2.研究


 ◇東京大学 中原研究室との共同研究

  
  弊社にとって「タネ日」活動の一つが、研究です。
  現在は、2つのプロジェクトが動いています。


  1)OJT指導員への影響調査

   2013年4月にOJT指導員となった方々に対して、1年間の縦断的調査を
   行いました。(ご協力くださった皆さん、ありがとうございました!)

   途中分析の結果として、
   
   中原先生の書籍『駆け出しマネジャーの成長論』の中で

   「OJT指導員をすることで“他人に分かりやすく説明しようとする意識”が 
    有意に伸びる」ことが示されています。(p244)

   やはり先輩が新人に指導することで、先輩社員にもプラスの影響があることが
   実証されました。この後の分析結果も楽しみです。


  2)管理職への調査

   こちらはまだ詳細は書けませんが、大規模縦断調査を行っています。
   (ご協力くださっている皆さん、ありがとうございます!)


 ◇「OJT研究会」

  こちらも東大の中原先生を中心に、
  有志で「OJTに関する英語文献を皆で読む会」を実施します。

  http://learn-well.com/blogsekine/2014/06/ojt_4.html

  研究会の様子(7月4日)は、追ってご報告します。


 ◇ID関連の本

  『クリエイティブ・トレーニング・ハンドブック』
   http://learn-well.com/blogsekine/2014/05/post_411.html

  『インストラクショナルデザインの原理』
   http://learn-well.com/blogsekine/2014/05/post_413.html

  『インストラクショナルデザインとテクノロジ:教える技術の動向と課題』
   http://learn-well.com/blogsekine/2014/05/post_412.html

=================================

3.地域


 ◇区長活動

  地区の区長になりました。
   http://tokigawa-machi.seesaa.net/article/396211038.html

  区長会議
   http://tokigawa-machi.seesaa.net/article/396211849.html

  道路修繕
   http://tokigawa-machi.seesaa.net/article/396212424.html

  道普請と防災訓練
   http://tokigawa-machi.seesaa.net/article/397871393.html

 ◇子どもの遊び場

  地区の運動会
   http://tokigawa-machi.seesaa.net/article/396370946.html

  川遊び
   http://tokigawa-machi.seesaa.net/article/400035040.html
 
 ◇7月20日(日)10時〜12時
  「親子でダジャレ記念日」ワークショップ

   http://tokigawa-machi.seesaa.net/article/399886136.html

  東京での仕事友達 ダジャレンジャ〜1号に、ときがわ町まで来てもらい、
  ダジャレワークショップを開催することにしました。

  一度、東京で彼のワークショップを受け、とても楽しかったので、
  この楽しさ、面白さを、おすそ分けしたいと思ったのがきっかけです。

  東京から参加されるご家族もいらっしゃいますので、
  もしご興味のある方は、お子様と一緒にぜひ!


=================================

4.家族


 長女(小6)次女(小3)長男(年中)

 それぞれが成長し、難しい年ごろになってきたように思います。

 生意気な態度に、イラッとして、カッとするときもあります。

 そのたびに、あとから「あー、だめだなー、俺って・・・」と落ち込みます。

 特に、教育やら研修やら、偉そうなことをしている分、
 それに恥じない人間になりたいものです。

 日々、その場、その場が、自分を鍛える修行の場ですね。


=================================

5.経営


 ◇小さな会社の経営本

  『ビジネス本』
   http://learn-well.com/blogsekine/2014/05/post_410.html

  『小商い本』
   http://learn-well.com/blogsekine/2014/05/post_414.html

  『経済本』
   http://learn-well.com/blogsekine/2014/06/post_415.html

  『小さな会社の社長業 石野誠一さんの本』
   http://learn-well.com/blogsekine/2014/06/post_417.html

  『財務・税務本』
   http://learn-well.com/blogsekine/2014/06/post_416.html

  『戦略本』
   http://learn-well.com/blogsekine/2014/06/post_418.html


 ◇上期のふり返り「一人合宿」  

  2014年6月23日(月)〜24日(火)@東京某ホテルで、毎年恒例の
  「一人合宿」を行いました。上期のふり返りと今後について考えます。

  今回は、65歳(2037年)までの大まかなあり方について考えました。

  仮にそこまで会社がもてば、32年間経営することになります。
  (2005年、33歳で独立したので、もうすぐ10年)

  吹けば飛ぶような零細企業ですので、
  30年もったら、自分をほめてあげようと思います(笑)。


下期(7月〜12月)は、大まかにですが、

  Input・Output(入れて出す)時期:7〜9月
  Reflection(かがむ・ためる)時期:10〜12月

  にしようかなーと考えています。


******************************************************************

【今後の予定】


2014年7月以降も

・各社様での研修
・某社様でのプロジェクト
・ダイヤモンド社でのセミナー(下記「お知らせ」ご参照)

が続きます。


また、8月にはアメリカ経営学会(Academy of Management)の年次大会に
参加してきます。昨年に続いて2回目です。

(昨年の様子 http://learn-well.com/blogsekine/2013/08/aom.html )

今回は、8月1日(金)〜5日(火)@フィラデルフィアで開催されます。

 http://aom.org/annualmeeting/

昨年知り合ったフランス人研究者のルーカス、そして彼の共同研究者とも
向こうで会う予定です。

 http://learn-well.com/blogsekine/2013/10/post_389.html

奥さん孝行も兼ねて、家族連れで、7月30日(水)〜8月12日(火)まで
約2週間の出張となります。

その間、ご連絡が遅れる等のご迷惑をおかけするかもしれませんが
何とぞよろしくお願いします。


どんな様子だったかは、おって皆さんにご報告します。


******************************************************************

【お知らせ】


師匠である東大の中原先生が書かれた書籍『研修開発入門』を基にした
セミナーを、私がメイン講師として担当することになりました。


昨年秋ごろから、ダイヤモンド社の方々、中原先生と議論を重ねて、
作り上げてきました。

・企業内研修の「理想」「型」となれるようなものにしたい
・でも「研修」「セミナー」という名を使わないで
・初の実験的な取り組みとなるよう 等々

相変わらずの師匠の無茶ぶりもあり、開発過程は紛糾しました(笑)。
(開発秘話は、師匠も含めた懇親会で)


関わって下さった方々と、プレセミナーにご参加くださった方々のお蔭で、
何とか形にすることができました。

師匠の希望である「今までにない」セミナーになっていると思います。

名称は「研修開発ラボ」

・素材(知見やツール)が一杯あり、試行錯誤ができる実験の場

という意味が込められています。


ラボという場だけでなく、現場に戻ってからの実践を支援できるよう、
参加者同士のコミュニティーにも関わっていけたらと考えています。

第1回目は、7月17日(木)〜18日(金)@渋谷です。

ご興味のある方は、ぜひ!ご参加ください。

 http://jinzai.diamond.ne.jp/item_detail.command?item_cd=SEMINAR0131&category_cd=

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

以上、2014年4月〜6月の活動報告です。
長文にお付き合い下さりありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いします。


2014年06月22日

「戦略」本

半期に一度、ホテルにこもる「一人合宿」前に読んだ「戦略」本。
色々考える材料が手に入った。


(・要約 ○関根の独り言)

===

『新しい市場のつくりかた』 三宅秀道 2012年 

・新しい市場を作るための「文化開発」

・新しい文化を開発するとは「しあわせ」をより多様に豊かにすること。

・自分たちが気づけていない問題に想いを馳せるべき

・問題とは、発明されるべき対象

・技術開発を必要とせず、新しい文化を開発することで、市場を創造する。

・企業組織に属している人たちは、雇われ人根性であり、自らは
 言われた仕事をこなすことが、近代組織の本質。
・新しいことに取り組む、まだない市場を作ることにとりくむ、そのことに
 有利な立場にある企業は、大組織よりも小組織。

・オーナー企業や家族企業が、難局打開の可能性。

・ものづくり=情報の転写

・1997年入社の新卒社員に「アクアスーツ」開発を任せた

・暮らしのデザインから考えるというアプローチは、
 文化人類学の問題意識に近い

・弱さの貴重さ:障碍をもつ方々からの気づき

・ビジネスの世界の外から、知識を輸入する 

・そもそもこの世界をどんなふうに持っていきたいかという
 ビジョンがなければ、今まで世の中になかったような 新しい商品を生み出せるものだろうか。

・問題開発を専門的に行う部門。

・新しい問題の設定に基づいて、新しい商品開発をしようというときには、
 小さい企業組織に勝るものはなかなかない

・弱者にとっての妥当な戦略

○面白いなー。この本。縦割りの大企業には耳に痛い話ばかりかも。

 研究者の特性「問いをたてる」
 そこをビジネスで「広げる」ことができれば、
 文化開発、新市場開発につながるのかも。

===

『模倣の経営学:偉大なる会社はマネから生まれる』 井上達彦 2012年

○タイトルがいいね〜。Good to Greatにどうすればなれるのかを暗示。

・何を「お手本」にするかは決定的に重要。

・遠い世界(異業種、海外、過去)のお手本。
 事業の「内容的」「地理的」「時間的」に遠いところからモデルを見つけてくる。

○LWにとっての「遠い世界の良いお手本」は何か?

・収益を上げるためのロジック

・利益率を左右するのは、競争の激しさ。
・「トヨタから何を倣う」

○もちろん「誰から」が先にあって、そこから「何を」倣うかもあるだろうけど、
 俺は、倣いたい「何か」が先にあって、それを「誰」から倣うかになりそうだな。

・反転は、同じ業種の他社について行う。

○一般の研修会社、研修講師がやっていることの反対は?
 彼らがやっていないことは?

・成功よりも、失敗からのほうが多くを学べる(経験学習)
 他人の失敗観察(代理学習)よりも、自身の失敗からのほうが多くを学べる。

・模範教師と反面教師の2つがそろって「これだ!」という青写真ができる。

・「遠い世界の良いお手本」か「近い世界の反面教師」のいずれか、
 あるいは両方をモデリングする。

===

『見つけた!最高の経営戦略』 関満博 2012年

・企業の将来を考えるとき、目指すべき方向は2つある:
 1)事業を伸ばして規模を拡大
 2)規模は維持したまま、強さを磨く

 後者はあまり語られないが、少人数の同士的な社員が、
 頼まれた仕事にさっと楽しく取り組むやり方だ。

○そう!「規模、売上を維持したまま、強く、楽しく生き残る」
 これこそLWが目指す道。

・社員5人以下だから効く戦略がある。

・厳しい条件下で耐えなければならないときもある。
 そうしたとき、社員は少ない方がよい。

・市場が20億円以上あるときは、大企業が参入してくる。

・中国の状況を知るためには、直接訪問する方がよい。

・遠方の同業種、近隣の異業種、2つのネットワークを使い分ける。

・産学連携のポイントは、大学の教員個人と連携する体制作り。

===

『ビジネスモデルの教科書』 今枝昌宏 2014年

・戦略策定のアートを学ぶためのビジネスモデル

・部分的に非合理な行動を意図的に行うことで、
 全体として強くなる。

○『ストーリーとしての競争戦略』でも触れられていた
 「一見非合理」の重要性。

・ビジネスモデル「ソリューション」

 サービスを行うと、顧客知識がたまり、顧客関係が強固になって
 更なる受注ができる。

 営業のためのコストや顧客を知るためのコストは
 次第に減少していく。

 コストが顧客から見えにくくなるので、コストプラスではなく、
 デリバリー価値に基づく価格になりやすい。

・顧客側のスイッチングコストがあがる。
 提供物の範囲が拡大して、売上が増える。
 「〜の課題を解決できるなら、○○円でも高くない!」高単価となる。

・将来を展望して、何が希少な資源になるかを見抜き、先取りする。


===

『サービスの経営学』 今枝昌宏 

・サービス企業のほうがはるかに経営が難しい(L.ガードナー)

・サービスはサンプルを作ることができない。やり直しもできない。

・サービスは、その提供に顧客も参加する。ある品質のサービスを
 協創的に作り出してくれる顧客を選ぶ。

・サービス品質=サービス実績−事前期待

○これ面白いなー。事前期待をあえてマネジメントする。

・サービス業においては、多くの人に単発的に売るよりも、
 限られた人に再利用してもらう戦略がほぼ絶対的に正しい。

 再利用の割合が高いほど、企業の収益性が高い。

・サービスにおいては、すべての顧客に気に入られるように
 することは不可能であると率直に認めるべき。

・自社に満足していない顧客を満足させようとすることは
 時間の無駄。

・マーケットシェアよりも、顧客内シェア(Wallet share)を
 追う方が、利益率が高い。
・プロフェッショナルは、他者からの低評価を強く恐れており、
 自分はすでに能力があるのだという防衛的思考が働き、
 自己学習に向かわない傾向があると指摘。

===

2014年06月19日

「財務・税務」本

財務・税務に関する本。

(・要約 ○関根の独り言)

===

『社長!経理がわからないと、あなたの会社潰れますよ!』 井ノ上陽一 2013年

・B/Sにこそ、会社の本当の実力が表れる

・P/Lの5つの利益のうち、最も重要なのは経常利益。

・負債の一つである買掛金。仕入れ代金をその場で支払わず後日払う時に発生。
 来月末に払うことで、払うべきお金を別のことに使えるようになる。

・分析の基本は「細かく」「比べる」こと。

・ROA(Return on Asset 総資本利益率) 経常利益/資産×100
 中小企業は、10%を目指す。

・中小企業の場合「一人当たりの粗利1000万円」を目指す。

・手持ち現金は、売上2か月分が目安。
 まったく売り上げがなくても、2か月は持ちこたえられる状態。

・粗利のうち、人件費が占める割合が「労働分配率」
 高収益企業を目指すなら、粗利の半分 50%の労働分配率を目指す。

・無駄なものを慌てて買うぐらいなら、普通に税金を払った方が
 会社にお金がたまっていく。

===

『営業利益2割の経営』 本郷孔洋 2006年

・企業の経営は、経常利益から営業利益の時代に移りつつある

・すべての商売は、売上が増えても経費が増えない仕組みを考えなければ

・営業利益をアップさせるには
 1)労働生産性を高くする 2)労働装備率(IT装備率)を高くする

・家族経営は悪ではなく、営業利益を向上させる経営スタイルの一つ

・自社の儲けは何か生じているのか、営業利益2割のビジネスモデルを
 どう創っていくのか

・賃金はミクロ(個別)で高く、マクロ(労働分配率)で低いのが理想。
 高能率、高賃金を実現するには、社内競争と利益単位の小規模化が必要。

・「成長のための攻め」「安定させるための守り」
・「新たな良いお客さん」を増やし続けることと、
  既存のお客さんの「取りこぼし」を減らすこと。

・戦略的経費=将来の収益造成のために使う経費:調査費、研究開発費

・サービス化社会の中では、固定費型の商売が中心となる
 粗利改善のためには、固定費削減ではなく、売上増大で考える

・現金、前金でもらう経営の仕組み

・会計事務所の経営に飽きた。違うビジネスで成功したいと。
 「得意のとき、失敗の要因を作る」

○このあたりの、経営の痛点の話は非常に勉強になる!
 こういう失敗談ってなかなか聞けないもんなー。

・本業なら知恵が出るし、人脈もあるから何とかなる。
 本業以外の再建は難しい。

・アメリカは「マニュアル経営」日本は「よろしく経営」

・顧客志向は、難行苦行。

・社長は必ずお金を儲けなければダメ。
 お金儲けが好きでないと、社長という仕事は務まらない。

・社長業とは、お金では買えない幸せがあることをわきまえたうえで、
 とりあえずお金で買える幸せを追求する仕事。

 だからお金儲けの下手な社長は、周りの人たちに「お金で買える幸せすら
 与えることができない」ということ。

○この言葉、救われるなー。確かにそう。
 貧すれば鈍する。衣食足りて礼節を知る。わきまえた上で、社長としては稼ぐ。

・人間の業ともいえる賞賛と嫉妬の狭間をどうコントロールするか。

・投資のリスクのほうが、事業のリスクより低い。

・お金を残す、金持ちになる方法は、投資しかない。
 稼ぐだけでなく、残すことも真剣に考える。

・事業というのは、良い時が長く続かず、不調の時が来る。
 悪い時の資産として、社長の個人資産をどう確保するかが中小企業にとって大事。

・インフレになると、借金したほうが得。

・経営者の旬と、事業の旬のバイオリズムを大きく合わせる。

・後継者を金銭的に豊かにしないと、事業承継はできない。

===

『長く稼ぐ会社だけがやっている「あたりまえ」の経営』 岡本吏郎 2014年

・会社には、Be-point生存ポイントがある。

・年々、実力をつけていって運の影響を減らしていく。

・ノウハウ=メソッド+セオリー

・ドラッカーが提示するセオリー:
  時間を作るために、人との付き合いを減らす

・考えるべきは、戦略ではなく、兵站。
  中小企業の兵站の一つは、内部留保。

○研修業界で言えば、兵站の一つは「講師」かな。

・中小企業経営の周辺には、いくつかのセオリーがある。
 セオリーの実行こそが、運の影響度を減らし、予測可能性を強める。

・2012年~15年に改正される税法によって、これまでの「ザ・セオリー」は
 無効になる。

・今までの節税法は、会社に利益を残すよりも、役員報酬でとった方が
 税金が安いという前提があったが、これが崩れてくる。

・今後は、法人税減税、高額個人所得の増税。
 これからは会社にお金を多く残して、役員報酬は少ない方がよくなる。

・最大のコストである税金

・パーソナル(零細)企業であっても、会社と個人の分離が進む可能性。

・企業に利益を残すほうが、税金が安くなる。

○この辺りは、これまでうちの会社でやってきたこと!焦る必要はない。

・計画的な財務戦略に基づく内部留保には、新しい税制は追い風。

・過剰な内部留保は、退職時に大きな負担となる。

・中小企業の経営にとっては、事業拡大よりも「しのぎ」が重要。

===

『税務署が隠したい増税の正体』 山田順 2014年

・サラリーマンの「ほぼ100%徴税」を実現させているのが、日本独特の
 「源泉徴収制度」である。このせいで、思考停止となっている。

○LWで考えると、個人事業主の方々の徴税は、支払い側の弊社がやっている
 ってことか。

・副業にも必要経費が認められている。副収入が20万円を超えても、
 必要経費を差し引いた残りが20万円以下であれば、確定申告は不要。

・サラリーマンの給料は、仕事の対価ではなく「身柄拘束料」であり、
 いやなことをさせられる苦痛の慰謝料である。

・口座(NISA等)を作らせることで、資金の動きを、国税は把握できる。

・財務省は、ほぼ国税庁である。財務省は、徴税権を握ったうえに、
 財政権も持つことで、国家権力の大半を手にしていることを意味する。

・マイナンバー法が、2013年5月24日に国会で成立。

・「海外での課税逃れは許さない」という国税の強い意志。

・お金を得ることで、自由を手に入れる。それがなければ、お金を稼ぐことに
 たいした価値はなくなってしまう。

・収入の1/10程度が、もっとも社会貢献しやすい金額。

・相続税100%というのは、資本主義の基盤である財産権の否定。

===

2014年06月15日

小さな会社の社長業 石野誠一さんの本


拙著『教え上手になる!』等を発売してくださった
明日香出版社の創業社長さんの本。

(書籍発行はクロスメディア・パブリッシング社さん)


(・要約 ○関根の独り言)

===

『社員・パートさん11人までの小さな会社の社長業』2013年

・会社を大きくすると、資本対資本の戦いになり、小さな会社では
 太刀打ちできなくなる。

・小さな会社は「質の良い高めの商品、サービスで他社より
 少し儲ける」

・自宅で働くことで生産性があがるのでなければ、自宅オフィスの
 意味はない。

・自宅オフィスは、家族に(特に奥さんに)負荷がかかる。
 その反面、家庭内の結束が強くなる。

○こういうところまで書いている経営本は少ない。
 うちも自宅オフィス。奥さんにこの項の話をしたら「そうそう!」
 と喜んでいた。

・躓いた時に新しい仕事が発生する。窮すれば通じる。

・生業の会社(家族経営)は、港内でのクルーズ。
 クルー(家族)の様子を見ながら、船長の才覚で指示をし、
 進んでいけばよい。

・世間は過去を見る。努力する人として良い過去を蓄積する。

・社長はたえず勉強にお金をかける。
 勉強の裁量の場は、自分の会社。一所懸命に対処することが勉強。

○そう。これあるよなー。今の仕事そのものが勉強。

・時には海外視察へ。

・社長の仕事は24時間営業。
 疲れた時は、自宅でゆっくりと心と体を休めること。
・社長は、自分で自分を大事にする。

・意識して一人になる時間を持つ。

・社長の苦労は、従業員数に比例する。

○そうなんだろうなー。
 うちがストレス少ないのは、家族経営だから。

・時には社長が売上ダウンを指示する。
 先の入金より、今の現金。

・入金が先で、出金が後がベスト。

・きちんと請求してくる会社への支払い程優先される。

○そう!これもそうだよなー。支払う立場になるとわかる。

・当たっている商品に磨きをかければ、価格が上がっても
 お客様はついてくる。

・経営には繰り返し起こることが多い。

===

『あたりいまえだけどなかなかできない 社長のルール』2007年

・生業としての会社とは、家族による家族の生計のための会社。
 Family run company

 この会社の成功のメルクマール(ものさし)は実にシンプル。
 「大みそかに会社が続いているということ。そして会社の中が
  前年に比べてどこか良くなっているということ」

 生業としての会社の成功のものさしは「継続と前進」

○こう言い切ってもらえるとありがたい!
 うちみたいな「生業としての会社」は生き残っていること
 そのものが大成功!

・得意は失意の前兆である。
 得意満面の思い上がった態度は、天もこれを憎むものであるから。

・ささやかでいいので、社長である自分へのご褒美を与える

○俺だと
 −家のベランダでゆっくり本を読む
 −たき火
 −昼からビール が、ご褒美かなー。

・銀行は、定期、定額を何より大事にする

・社長の給与を多めに設定し、多めの部分から「資金繰り用」として
 蓄積していく。

・自社には自社の道のりがある。他社や業界と比べるのではなく、
 自社の経営数字をしっかりと見つめる。

・10年かけて節を作る

○LWは、もうすぐ10年。この10年で作れた節は何か?
 これから作っていく節は何か?

・税務調査は、決算後、約半年ぐらいで来る。

===

『イチからここまでは知っておきたい経営のルール』2007年

・小さな会社の現実の経営は、生き残ることであり、前年より
 少しよくなっていること。

・世の中には「夢をおえ」「一流になれ」「一番になれ」という
 無責任なコンサルタントが多い。

・「安岡帝王学」を学ぶと、年長者に信頼される。

○雑誌「到知」では良く出てくる安岡先生のお話。
 せっかく隣の嵐山町に記念館があるから、行ってみよう。

・小さな会社の経営目標は、強い会社になること。
 強い会社は、売る力が凄い会社。

・3年順調な時は、見直し1年を入れる。

・何もしないということを選ぶことも経営。

・月商の三倍分の資金手当てで、まさか!に対応。

===

『新社長へ!これだけは覚えておきなさい』2004年

・恋は「夢と非日常性」の世界
 愛は「現実と日常性」の世界。

 経営は「現実と日常性」つまり愛の世界。

・経営管理の根本も家庭管理にあり、家庭管理の根幹は健康管理にある

・「営々黙々、花が咲いても、咲かぬでも」明日香出版社 社是

・「よかったな〜。独立していて。」

○そう!これは俺もよく思う。よかったなー、独立していて。

===

2014年06月10日

OJT研究会のご案内

「OJTに関する文献」を皆で読む研究会のご案内です。

参加人数に限りがあるため、ご興味のある方は早めのお申し込みをお願いします。

お申込みフォーム
http://ws.formzu.net/fgen/S8009647/

(6月11日現在10名のお申込み:あと2名ほどです。)

==================================================
OJT研究会
==================================================

「OJTに関する文献」を皆で読む会

(文献リストは一番下参照)

===

日時:2014年7月4日(金)9時〜18時+懇親会(〜20時30分まで)

場所:東京大学 本郷キャンパス 情報学環 本館 2階教室
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/access

人数:12名ほど

参加予定(敬称略):中原、関根

費用:無料

事務局:関根(中原研OB)

連絡:参加者が確定した時点で、連絡用のMLを作成。

参加条件

1)英語文献を担当し、日本語にて要約・レジュメを作成し、
  15分程度で報告できること

2)要約した文献を各自がプリントアウトし、後日、PDF等で共有できること

3)大学院レベルのアカデミックな議論に参加し、
  多くの研究のバックグラウンドのある参加者に貢献できること

4)事務局もボランティアで行われていることを理解し、場に貢献できること

===

今後の流れ:

6月上旬 担当文献の選定
      (各自が担当したい文献候補3つを選び、事務局あて送信)

6月中旬〜担当文献の確定(事務局が皆さんの希望を踏まえて、えいや!で決定)
       各自で担当文献の読み込み+レジュメ作成

7月4日 研究会実施

===

当日(7月4日)スケジュール案:

9時〜

・勉強会の概要+自己紹介

9時30分〜

・1本約30分〜(10〜15分 説明+15分〜20分 意見交換)× 2本

10時30分〜 休憩

・1本約30分〜(10〜15分 説明+15分〜20分 意見交換)× 3本

12時15分〜 昼食

13時15分〜

・1本約30分〜(10〜15分 説明+15分〜20分 意見交換)× 2本

14時30分〜 休憩

・1本約30分〜(10〜15分 説明+15分〜20分 意見交換)× 3本

16時〜 休憩

・1本約30分〜(10〜15分 説明+15分〜20分 意見交換)× 2~3本

17時30分〜

・ふり返り

18時〜 終了 + 懇親会

20時30分 終了

===

申し込み:下記フォームから申し込み(定員になった段階で募集を打ち切ります)
http://ws.formzu.net/fgen/S8009647/

===

文献リスト:



Aik, C.T.(2005),'The synergies of the learning organization, visual
factory management, and on-the-job training', Performance Improvement,
44,7, 15-20.


Antonacopoulou, E.P. (2006), 'The relationship between individual and
organizational learning: New evidence from managerial learning
practices', Management Learning, 37, 4, 455-473.


Barron, J.M.,Berger, M.C., and Black, D.A. (1999), 'Do workers pay for
on-the-job training?', Journal of Human Resources, 34, 2, 235-252.


Chen, G. andKlimoski, R.J. (2007), 'Training and development of human
resources at work: Is the state of our science strong?', Human
Resource Management Review, 17, 180-190.


De Jong, Jan A. and Versloot, Bert (1999), 'Structuring on-the-job
training: Report of a multiple case study', International Journal of
Training and Development, 3, 3, 186-199


DeGeest, D. and Brown, K.G. (2011), 'The role of goal orientation in
leadership development', Human Resource Development Quarterly, 22, 2,
157-175.


Finegold, D. Keck, Levenson, A., and Buren, M.V. (2005), 'Access to
training and its impact on temporary workers', Human Resource
Management Journal, 15, 2, 66-85.


Jokisaari, M. and Nurmi, J. (2009), ' Change in newcomers supervisor
support and socialization outcomes after organizational entry',
Academy of Management Journal, 52, 3, 527-544.


Lohman, M.C. (2001), 'Deductive and inductive on-the-job training
strategies', Advances in Developing Human Resources, 3, 4, 435-441.


Mafi, S.L. (2001), 'Planned on-the-job managerial training', Advances
in Developing Human Resources, 3, 4, 488-495.


Raelin, J.A. (1997), 'A model of work-based learning', Organization
Science, 8, 6, 563-578.


Riding, C.R. and Mortimer, J. (2000), 'A study of the on-the-job
training of production line operatives in manufacturing',
International Journal of Training and Development, 4, 2, 111-123.


Robinson, A.G. and Schroeder, D.M. (1993), 'Training, continuous
improvement, and human relations: The U.S. TWI programs and the
Japanese management style', California Management Review, Winter,
35-57.
===

中原先生のブログ
http://www.nakahara-lab.net/blog/2014/06/post_2232.html

2014年06月02日

「経済」本


最近読んだ経済関連本。


○先はどうなるか分からない。

 目線は高く、足元は固く。
 小さく、柔軟に、やっていこう。

(・要約 ○関根の独り言)

===

『社長の経済学』 山口義行 2014年

・中小企業の社長たちも「経営」だけでなく「経済」を語るべき。

・消費税は赤字でも払わなければならない

・政府に声をあげないため、中小企業経営者に負担が押し付けられる。

・アベノミクスは、トリクルダウン理論信奉。
 これが起こらなければ格差の拡大。

・分業による分断ではなく、一気通貫、脱下請け、
 がデフレ脱却へのカギ。

・成熟市場の中で、顧客を創造していくことは、手間暇がかかる。
 こういうこまめな顧客対応は、中小企業の得意とするところ。
 大企業では小回りがきかない。中小企業だからこその市場創造が可能。

・社長たちの生きざまの源流に流れているのは「自分が仕掛けることで、
 世の中がどう反応するか、自分の確信を実証したい」という一種の欲望。

○これは確かにあるかも。

・技術という資産がある日本企業は、それを現地企業に指導、提供する。

○ここに何かあるかも。「教える」という行為によるチャンス。

・TPPはアメリカにとってのメリット。
 ISD条項の運用化では、日本の政策的自立性も奪われる。

・中国が成長したことの証として「人民元の地域通貨化」が進む。

○この人の話、分かりやすくて面白いなー。
 もっと経済、政治について勉強しよう。

(この先生主宰の中小企業ネットワーク「スモールサン」に入会。
 http://www.smallsun.jp/ )

===

『人口減少社会という希望:コミュニティ経済の生成と地球倫理』 広井良典 2013年

・江戸時代後半の人口は3000万人強でほぼ安定していたが、明治維新以降、
 急激に人口増加が起こった。

・ヨーロッパは、持続可能な福祉国家と呼べるような成熟社会を志向。

○ヨーロッパ、見てみたいな。まずは、パートナーリサーチャーのいる
 フランスから行ってみようかな。

・現在は、人類史の中での「第3の定常期」への移行

・対人サービスは、本来的にローカルであり「地域で循環する」という性格をもつ。

・子どもと高齢者は「地域密着人口」と呼べる。今後はこの人口が増える。
 地域、ローカル経済が今後存在感を増す。

・神社(8万1千)お寺(8万6千)ローカルコミュニティの中心としての鎮守の森。

・祭りが活発な地域には、若者がとどまったり、戻ったりする。

・3大政党+緑
 1)保守主義 2)自由主義 3)社会民主主義 4)環境保全

・15歳〜30歳 後期こども世代への支援が空白。

・環境や自然と一体になった健康政策。

○ときがわ町ならできるかも。自転車、ウォーキング、里山、温泉・・・

・ヨーロッパ 歩いてゆっくり過ごせる街から生まれる「コミュニティ感覚」

・古事記で描かれた物語、神話の大部分は中国起源のもの。
・古事記をめぐる三層構造:縄文的、弥生的、律令的国家

・近代科学は、自然支配、要素還元主義によって特徴づけられる。

・「地域への着陸」時代たる人口減少社会は、死、老い、病といったものを、
 ゆるやかに地域コミュニティの中に戻していく時代。

・二宮尊徳は、神、仏、儒の調和を意識的に追求した。

===

『資本主義の終焉と歴史の危機』 水野和夫 2014年

・資本主義は「中心」と「周辺」から構成され、「周辺」つまりフロンティアを
 広げることによって「中心」が利潤率を高め資本の自己増殖を推進していくシステム

・利潤率が極端に低いということは、資本主義が機能していない兆候。

・先進各国で超低金利の状態が続いている現代は「21世紀の利子率革命」

・利潤率の低下が始まったのは、1974年。
・アメリカの「電子 金融空間」の元年は、1971年。
 終わりは、2008年のリーマンショック。

・グローバリゼーションは、中間層を没落させる。
 それは、民主主義の破壊につながる。

・中国の一人当たりGDPが、日米に追いつく2030年時点で21世紀の「価格革命」も収束。

・資本主義の限界に最も早く突き当たった日本は、新しいシステムを生み出す
 ポテンシャルをもつ。

・1995年以降は、いくらマネーを増やしても物価上昇にはつながらない。

・アベノミクスの積極財政政策は、過剰な資本ストックを一層過剰にする。
・アベノミクス(インフレ目標、公共投資、法人税減税、規制緩和)は、
 近代システム(成長)の維持強化が目的。

・資本主義の強欲と過剰にブレーキをかけることに専念。

・英米「資本」帝国と独仏「領土」帝国。
・「蒐集」は、西欧の歴史において最も重要な概念。
 資本主義は「蒐集」に最も適したシステム。

・資本主義の本質は、富やマネーを「周辺」から「蒐集」し「中心」に集中させること

・既に「周辺」が存在しない世界では、永続的な資本主義は不可能。

・「より早く、より遠くへ、より合理的に」から
 「よりゆっくり、より近くへ、よりあいまいに」

○ローカル、地域経済、コミュニティ・・・あたりに、ヒントがあるかも。

===

『だれかを犠牲にする経済は、もういらない』 原丈人、金児昭 2010年

・会社がお金を儲けて、その利益を使って何らかの形で社会貢献する
 それを「公益資本主義」と呼ぶ。

・元手を使って利益が増えることこそ、会社経営の最大の目的。

・日本は公益資本主義を理解できる

===