« 「OJT研究会」を開催しました。 | メイン | 『自分ごとだと人は育つ』 »

「経験学習」入門

松尾先生の『経験学習入門』

読んだのは、2012年3月でしたが、改めて印象に残っている部分を
ブログに書いておきます。

○OJTの指導方法を、経験学習サイクルと結び付けて説明。

(・要約 ○関根の独り言)

===

・適切な「思い(価値観)」と「つながり(他者との関係性)」を
 大切にし、「挑戦(ストレッチ)し、ふり返り(リフレクション)
 楽しみながら(エンジョイメント)」仕事をするとき、経験から
 多くのことを学ぶことができる。

・成長の5段階モデル(割合は質問紙調査の結果)

 1)初心者
 2)見習い
 3)一人前
 4)中堅(30.5%)
 5)熟達者(10.8%)

・熟達者になるための「第二の壁」を乗り越えることが難しい。

・仕事の思いが、自己中心的なものから、他者や社会とのつながりを
 意識したものに変化していくことを、精神的成長と呼ぶ。

・哲学者の鶴見俊輔氏は「Unlearn」を「学びほぐし」と訳した。

・マネジャーの成長を決める経験:
 直接経験 70%
 他者の観察、アドバイス 20%
 読書、研修 10% (Lombardo & Eichinger 2010)

○これが、AOMのあるセッションで議論になった70:20:10。
 もうちょっと調べていこう。

・経験は自分でコントロールすることが難しいもの。
 
 クランボルツらは、どのような経験をするかは偶然によって
 左右されるけれど、その偶然を学習の機会として活用できるか
 どうかは、仕事に対する姿勢によって決まると主張。

・成長が止まってしまう営業担当者は、変なプライドがあって
 お客さんに素直に聞くことを恥ずかしいと感じる。その結果、
 ものを見るレンズが曇ってしまう。

・他者のために働くことが自分のためになり、自分のために働くこと
 が他者のためになっている状態を作り出すことが成長の鍵を握る

・キャリア研究者のヒギンズとクラムは、個人の成長に影響を与える
 啓発者との関係を「発達的ネットワーク(Developmental network)」
 と呼んだ。

・山岸俊男教授は、嘘をつかず正直であることが、信頼関係を築く
 上で最大の戦略であると述べている。

・OJT指導者調査を実施。その結果、育て上手な人ほど、若手の「経験
 から学ぶ力」を引き出していることがわかった。

・入社1~5年目の若手を指導している715名のデータを使用。

・育て上手の指導者は「目標のストレッチ」「進捗確認と相談」
 「内省の促進」「ポジティブフィードバック」を行っている。

・年次により指導方法を変える:
 
 1年目の新人を指導する際は「進捗確認と相談」を重視
 2年目以降の若手を指導する際は「目標のストレッチ」
 「内省の促進」を強化

 年次に関係なく「ポジティブフィードバック」を重視。

・「1年目の放置と2年目以降のスパルタ」の取り合わせが、
 人材を潰してしまう指導者の特徴

○この本には、なんだか「あたたかさ」みたいなものを感じる。
 書いた方の人柄が出るのかな。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://learn-well.com/xbitmtop/mt-tb.cgi/1156

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)