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「学習効果が高いプロセス」とは?

教育企画を担当されているお客様から、次のような質問を頂きました。

皆さんならどう回答されますか?


===

●お客様からのご質問

ラーンウェル 関根雅泰先生、

ご無沙汰しております。Tでございます。
以前は大変お世話になり、誠にありがとうございました。

(中略)

そこで、先生に是非とも教えていただきたいことがあります。
特に、教育プロセスによる効果の違いです。

社員トレーニングは、トレーニング担当者の経験値でころころプロセスが
変わるケースや、事業部の伝統が重んじられているケースがあると思います。

座学のトレーニングのあとに、フィールド同行して、また戻したり。。。。

しかし、一体、学問的にどのようなプロセスが学習効果が高いとされている
のか、とても気になっております。

小さなチームの長である私が目指しているのは、短期間で学習効果の高い
社員トレーニングプロセスの構築・実行です。


参照すると良い文献等がありましたら是非教えていただきたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

===

●関根からの回答


Tさま

お世話になっております。ラーンウェルの関根です。

>学問的にどのようなプロセスが学習効果が高いとされているのか、

正直、難しい質問ですね(笑)

「どのようなプロセスが最も学習効果が高いのか」に、
ズバッと答えた研究というのは、管見の限り思い浮かばないのですが・・・

(あるかもしれないので、これから見つけたらご報告します)

ただ、参考になる知見はいくつかあります。


>座学のトレーニングのあとに、フィールド同行して、また戻したり。。。。

確かに、トレーニングですと、
大きくは3つのプロセスに分けられると思います。


1)教室→現場

2)現場→教室

3)上記のミックス


1)の場合は、教室での座学研修で学んだことを、現場に「転移」させる
必要があります。この転移を促す際に重要なのは、研修前と後の
マネジャーの関わりであるとされています。

『研修の転移』
http://learn-well.com/blogsekine/2014/09/transfer_of_training_1.html
『研修の転移 研究会』
http://learn-well.com/blogsekine/2014/03/transfer_of_training.html


2)の場合、現場で経験したことを、内省する機会が必要だとされています。

その際の経験は、ある程度ストレッチが必要なもので、しかも失敗しても
大丈夫なようなセーフティーネットが必要とされています。

『経験学習入門』
http://learn-well.com/blogsekine/2014/07/post_421.html
『教師教育学』
http://learn-well.com/blogsekine/2014/11/post_426.html
『リフレクション学ワークショップ』
http://learn-well.com/blogsekine/2014/11/post_427.html


3)は上記2つのミックスということになります。

例えば、現場に出たことがない新人であれば、

仝修@教室 (シミュレーション等で現場をイメージさせ、
        少しの「武器(知識・スキル)」を与える)

経験@現場 (セーフティーネットとして先輩社員が支援する)

F眈福教室 (一定期間を置いて再度集まり、経験の意味づけを行う)
 研修@教室 (今後に役立つ「武器(知識・スキル)」を得る)

し亳魁現場 (得た武器を活用してみる)

テ眈福教室/現場 (現場の上司、先輩による内省支援)

みたいな流れが考えられます。

ただ、これらの流れを、現場の上司、先輩が理解し、支援してくれることが、
「研修の転移」や「経験の内省」を駆動させる為のカギとなります。

そうすると、もしかしたら「どのプロセスが最も効果的か」というよりも、
「プロセスをどうしたらより効果的にできるのか」と考えることが大事
なのかもしれませんね。

そして、その際にはやはり「教室の中」でできることには限界があり、
「外の現場」の人たちの協力を得ることが重要ということかもしれません。


以上、ご参考となりましたら幸いです。

今回も良い質問をありがとうございました。

===

(Tさん、ありがとうございました!)

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