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AOM(経営学会)2015年次大会 ふり返り

2015年8月7日(金)〜11日(火)@バンクーバー カナダ
で開催されたAOM(経営学会)2015年 年次大会に参加してきました。

今後のために、ふり返りをしておきます。

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1.文献読み

今年は、30本の文献を読み、参加することができました。
(1本あたり約40pg 6日間 平均5本 最低2本/1日、最大11本/1日)

IMG_5696.JPG

年次大会なので、論文化される前の文章ですが、
集中して英語文献に取り組める貴重な機会になっています。

今回、改めて感じたのが、複数の文献で引用されている
著名論文、理論、モデルがあるということです。

例えば、

「Social exchange theory(Blau 1964)」
「Job demands-resources model(Demerouti et al.2001)」

これらは今後機会を見つけて読んでおこうと思います。

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2.HRMとビジネスのつながり

今回のAOM参加で、私自身にとって一番インパクトがあったのは、

Dr.Raharsoの「Back in Business: HRM in the Heart of Firm
Performance via Customer Acquisition and Retention」でした。

( 3日目 HRM http://learn-well.com/blogsekine/2015/08/89_1.html )


まず、彼はHRM(人的資源開発)は次の3つを行うことだと言います。

1)People Recruitment 採用
2)People Retention 保持
3)People Development 開発

これらHRMの効果をいきなり測るのは難しく、Missing Linkは、
「顧客」である、と。

HRM→顧客→業績 

この考えを聞いて、改めて「そうだよな〜」と目が開かされました。

これまで、例えば「研修の効果測定」でいうと、
L4 Result や L5 ROI をいかに測るのか、という議論があります。

研修と業績の間には、様々な変数が絡むから、
実際に「これが研修の効果だ!」と言い切るのは難しいと。

そこに一筋の光明を示したのが、BSCでした。

http://learn-well.com/blogsekine/2015/03/bsc.html

私の理解でざっくり言えば、

学習→内部プロセス→顧客→財務 

という4段階です。

研修で学んだことを活かして、内部プロセスが改善されれば、
顧客価値が増大し、財務にも影響が現れると。


ここでの顧客価値の増大を、よりシンプルに経営者目線で
捉えなおしてくれたのが、Dr.Raharsoの「顧客の獲得と維持」でした。

彼が引用したように、ドラッカーは、ビジネスの目的を
「顧客の創造と維持」であると断じました。

これは自分自身が小さな会社を10年ちょっと経営してきて
「真理だな〜」と感じていることです。

この「顧客の創造と維持」を、HRMの活動と結びつけることができれば
HRMの意義を、経営者に説明しやすくなります。

私自身は、BSCの内部プロセスの部分を

「創って、作って、売る」(三枝・伊丹2008)にすることで、

よりシンプルで分かりやすいつながりを、
示せるのではないかと思っています。

つまり、

HRM(採用、保持、育成)→事業(創って、作って、売る)
→顧客の獲得と維持→財務(売上−費用=利益)

という流れです。

これについては、今後色々な方と意見交換をしながら
もう少し深めていきたいと思います。

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3.海外研究者とのつながり


2013年のAOMで知り合ったフランス人研究者のLucas、そして
2014年にLucasから紹介されたイタリア人研究者のMassimo とは

今年も会って話すことができました。


二人とは、2016年度にあるプロジェクトを一緒に動かさせたらと
考えています。

彼らとも「長い付き合いにしていこう」と話ができているので、
少なくとも年1回のAOMでは実際に会って関係を深めていけたらと
考えています。

また、今回はオーストラリア人で、Expatriate(海外赴任者)
の研究をしているAnthonyさんとも知り合えました。

少し話をしただけなので、次回のAOMでは機会を見つけて、
彼ともじっくり話ができたらと考えています。


やはり、AOM年次大会は、海外研究者とのつながりを作るために
有効な機会だと感じました。

来年のアナハイム開催にも参加しようと思います。

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4.その他

・5日間のうち、エネルギーを注ぐのは、4日目、5日目でいいかも。

・事前予習として、参加するセッションの文献は読み込んでおく。

・文献読みは、3日目までに終わらせておく。
 (4日目、5日目は疲れて読めない)

・1日〜3日目 2〜3セッションぐらい。
 4日〜5日目 3〜4セッション 
 合間に、1時間ずつ 海外研究者とのミーティング 
 ぐらいがちょうどいいかも。

・ネットは、ホテル、AOM会場共につながる。

・会場内はやはり寒いので、上着(ジャケット)ありでOK。

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以上、2015年AOM年次大会のふり返りでした。

こういう機会を作れるのもお世話になっているお客様や周囲の方々の
お陰です。どうもありがとうございました。

今回学んだことを、少しでも還元できたらと思います。

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開催前
http://learn-well.com/blogsekine/2015/08/aom2015.html


バンクーバー到着
http://learn-well.com/blogsekine/2015/08/post_444.html


1日目 Experiential Exercises, Virtual Organization, and Millennials
http://learn-well.com/blogsekine/2015/08/aom_1experiential_exercises_vi.html

 
2日目 Network調査に関するミーティング
http://learn-well.com/blogsekine/2015/08/aom_2.html


3日目 プレジデント講演とHRM
http://learn-well.com/blogsekine/2015/08/89_1.html


4日目 Virtual work, Int'l HRM, & Socialization
http://learn-well.com/blogsekine/2015/08/aom_4virtual_work_intl_hrm_soc.html


5日目 Mentoring + Training & Development
http://learn-well.com/blogsekine/2015/08/aom_5_mentoring_training_development.html


カナダ出張 おまけ
http://learn-well.com/blogsekine/2015/08/post_445.html

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