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「リーダーシップの光と闇」研究会(2)@東大

2017年3月23日(木)10時〜17時@東大で、
「リーダーシップの光と闇」研究会(2)を開催しました。

今日の文献は「光キラキラ系」が中心です。

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今日は、東大の学位授与式でした。みな、キラキラしてますね。

(・文献要約 −意見交換)
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[9]Caligiuri, P., & Tarique, I. (2009).
Predicting effectiveness in global leadership activities.
Journal of World business, 44(3), 336-346.

・200名以上のグローバルリーダー(GL)に対する調査結果:
 1)「異文化リーダーシップの開発経験」と「リーダーの人格特性」が、
   「GL行動の有効性」を予測する
 2)「extraversion外向性」が「異文化リーダーシップ開発経験」と
   「GL行動の有効性」との関係を調整moderateする。
 3)「異文化接触の多いリーダーシップ開発経験」は、GL行動において効果的

−経験から上手に学べるよう、内省の仕方等を学ぶのはありかも。
−GLとは何か?グローバルリーダーと、Domesticリーダーの違いは?
−GLは、前提条件がぶっ壊れる(例:いきなり契約を変えろ)経験が多い
 想像もしない事態が起こる
−事前に疑似体験をしていると、心の準備ができる
−コピーしながら(ローテク)先輩の体験談を聞いたこともある
−この研究だと、多国籍企業にいる管理職を、GLとおいている
−Efficacy自己効力感が身につくと、次も経験できる「なんとかなる」と
−無茶ぶりして困る経験をさせないと力がつかない。
 でも「二度としたくない」と思わないよう、自信を持たせる必要もある。
−若いうちに「かばん持ち」経験を出来るとよいかも。

===

[12]Ayoko, O. B., & Callan, V. J. (2010).
Teams’ reactions to conflict and teams’ task and social outcomes:
The moderating role of transformational and emotional leadership.
European Management Journal, 28(3), 220-235.

・より高いレベルの感情管理を含むリーダーの行動は、業績の改善に強く関連。
・リーダーによる高いレベルの鼓舞とビジョンの伝達が、チームメンバーによる
 いじめの減少に直接関連していた。

−海外の看護領域では、いじめを「若者食い」と表現して、
 30年ほどの研究蓄積がある
−「ギスギスしたから、ちゃんと話そうね」と自然に思える職場もある
−「破壊的な反応」と「全然おきない」職場
−「破壊的な反応」を認めない。ガチでぶつからない。
 逃げる、不一致を表面化させない、対立を避ける
−「近くにいる人たちと仲良くやりたい」という欲求
−ぶつかってはいないけど、ハッピーでないという状態はある
−看護師は、患者最優先で、対立を恐れない人も多い。
−長く同じメンバーでいない方がよい。創造性発揮のためにも。

●参考:Katz(1982)The effects of group longevity on project communication and performance

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[0]Reave,L.(2005) Spiritual values and practice related leadership effectiveness.
The leadership quarterly. vol.16 pp655-687

・リーダーの卓越性とリーダーがもっているスピリチュアルな価値観には、
 関連がある。(150本の研究レビューにより)
・リーダーは、変革行動を、スピリチュアルな言葉で説明しようとする
・リーダーシップは「リーダー個人の誠実さintegrity」から生まれる
・フォロワーはリーダーの行動と内面的価値観に一貫性があるかを
 常に観察している

−スピリチュアルといっても、ここで論じられているのは「価値観」
−「integrity」の訳し方が難しい。真摯さ、誠実さ、一貫性
−「感謝の心を忘れずに」もスピリチュアル?
−因果がはっきりしないものを、スピリチュアルとして説明?
−企業倫理の話が出たころ(2000年〜)から、スピリチュアルな研究も出てきた
 経営者は、金儲けだけでなく、社会的リーダーであるべき(エンロン事件後)
−宗教心の強い欧米の経営者は多い
−スピリチュアルのベースは、欧米だと宗教、日本だと他のことなのかも。
−「開祖がいて、教義があって、教団がある」という欧米宗教

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[13]Strange, J. M., & Mumford, M. D. (2005).
The origins of vision: Effects of reflection, models, and analysis.
The Leadership Quarterly, 16(1), 121-148.

レジュメを見る

−Mumfordさんは、Leadership Quarterlyの編集長
−「メタ認知」「内省」の力がある人は、良いビジョンを作れる。
−ビジョンを皆で作ると、さえないものになりやすい。
−荒れてなくて順調なときは、リーダーシップはいらないかも。
−「危機のときにリーダーシップ」が必要というけど、
 「危機にならないようにリーダーシップ」が発揮されているのかも。

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東大学食へ。

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卒業お祝い定食もありました。

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キラキラしてますね。

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学食での話

−コワーキングスペースは「SNSでの戦闘力3倍増し!」みたいな場所かも。
−若者目線で、お店をフィールドワークしてもらう
−インスタに上げる前に相当の労力をかけている。

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[1]Herd, A. M., Alagaraja, M., & Cumberland, D. M. (2016).
Assessing global leadership competencies: the critical role of assessment centre methodology.
Human Resource Development International, 19(1), 27-43.

・GLの評価、選抜にとって、質問紙調査だけでなく、AC方式も有効では。

−AC方式は、やはりコストがかかる。
−適性テスト、AC方式、両方を使うことが、管理職選抜に有効という研究はある
−GLに、AC方式を使うというのは、日本ではほとんど聞いたことがない。
−ACだと、同じことをさせるので、評価しやすく、安定しやすい。
−ただ「〜力」みたいな個別に「何が有能か」を特定するのは難しい。
−就活グループディスカッションも、ゆるやかなAC方式。
 対人関係力を見ることができる。
−リーダー選びの慎重さ
−「肩書リーダー」と「実際リーダー」

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[16]Mumford, M. D., Scott, G. M., Gaddis, B., & Strange, J. M. (2002).
Leading creative people: Orchestrating expertise and relationships.
The leadership quarterly, 13(6), 705-750.

・創造性ある人々をリードするには、専門知識と関係を、オーケストラのように
 調律する必要がある。
・フォロワーから見たリーダーの専門分野における知識量(すごさ)に依存する

−創造性ある仕事は苦しいこともあるので、社会的支援は必要。
−「馬鹿にされたら」リーダーシップは発揮しにくい
−リーダーは「猛獣使い」
−こんなにも全部できるリーダー、ほんとにいるのか。
−リーダー=すごい人? 

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[14]Hambrick, D. C., & Mason, P. A. (1984).
Upper echelons: The organization as a reflection of its top managers.
Academy of management review, 9(2), 193-206.

・組織成果は、経営幹部の価値観と認知を反映したものである。
・組織の3機能の内、出力機能の経験が多いと、成長が高い
  出力:商品開発、Mktg、セールス
  処理:生産、工程管理、経理 周辺:法務、財務

−不完全な状況で判断しなくてはいけない
−「誰がトップになったからといって企業業績は変わらない」という研究もある
−ただ、トップによって企業が変わるということもある

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皆さん、ありがとうございました。

次回(3月28日)は「リーダーシップの闇:ダークサイド」が中心です。

●中原先生のブログ
  http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/7495

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