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「サーベイフィードバック本」_200402

○来週、開催する「サーベイフィードバックの古典を読む」勉強会に向けて読んだ中原先生の本。

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『サーベイフィードバック入門』

・戦略の変化に応じて人を「出し入れ」することができる欧米企業は、急そうな変化に強いというメリットをもつ。
・(メンバーシップ型の日本型雇用においては)市場が変化し、戦略が変化すれば、それに応じて、内部の構成員に「学び直して、変わってもらう」のだ。

・職場の状況を「見える化」する4つの手法:
 1)質問紙調査 2)面接・ヒアリング 3)観察 4)2次データの分析

・職場の状況を明らかにする問い:
 1)この職場で上手くいっていることは何ですか?
 2)この職場で上手くいっていないことは何ですか?
 3)自分の仕事のどんな要因からやりがいを感じますか?
 4)自分の仕事でやりたいと思っていることに関する障害は何ですか?
 5)もし自分が「上長」だとしたら、どんな変革をやりますか?

・S.ポーターの主張を一言でいえば「数値は、個人的なものを超えて、新しい信頼を生み出すための手段だ」ということ。

参考:「測定本」
http://learn-well.com/blogsekine/2020/01/post_502.html

・データは「外在化効果」を発揮し、集団の中に「言える化」の雰囲気を作り出す。

・(理想的な)組織への発展を指し示す「一つのものさし」は存在しない。

・データが「固有のIDで紐づけられていたら」
 −どういう採用過程を経た人が、組織への初期適応に成功するのか?
 −どのような研修を受けたマネジャーが、部署の業績が高いのか? といったことがわかる可能性がある。

・高度な分析や集計資料は「自己満足」に終わる。メンバーがすくに解釈できるデータを選んで使うべき。「5をつけた人が、30%いた」くらいの単純なものでよい。

・良いか悪いかの基準を示した比較群を用意することがポイント。

・ベストなのは、そのチームのなかである程度の人間関係が形成できた頃に、サーベイを行う。

・心理的安全の本来の意味は、チームのメンバーが、リスクをとった発言や言動をしても、対人関係上の亀裂が生じないということにある。

・データの提示とは「心理戦」である。

・対話とは、お互いの違いをいったん受け入れる。そのうえで、その「違い」を乗り越えて、お互いの未来を探ること。

参考:『ダイアローグ 対話する組織』
http://learn-well.com/blogsekine/2009/02/post_218.html

・心理的安全性が高い場を作る際に参考になる概念(理論的レンズ)が「コンテナ(容器)」
・安心、安全が保障された雰囲気の中で、人々が対話し、そこにいるメンバー相互の学びあいが起こっているような場を「入れ物」に例えて、コンテナと呼ぶ。

○「比企起業塾」で、そういうコンテナを作れてたらいいな。

・サーベイを取り入れれば、立場が小さい人の声を拾い上げることができる。

○「しっとりした質感のあるコミュニケーション」「形骸化は、半径5mから始まる」等、やっぱり中原先生は、人の印象に残る言葉の紡ぎ方がうまいよな〜。

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『組織開発の探求』

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・組織開発の3ステップ:
 1)見える化 What? 2)ガチ対話 So What? 3)未来づくり Now What?

・「変わらないこと」を積極的に選択する個人はいる。

・組織開発を志す人々が党派に分かれ、対話を失わせている実態こそが、組織開発の健全な発展を妨げていく。

・デューイ曰く、私たちは経験から直接学ぶのではない。経験を内省するときに学ぶのだ。

・リッカートは、リーダーシップを2次元で捉え「課題志向」「関係志向」という2つの概念を提示した。

・E.シャインは、コンテントをWhat、プロセスをHowとした。

・組織開発とは、組織の健全性、効果性、自己革新力を高めるために、組織を理解し、発展させ、変革していく、計画的で協働的な過程である(Warrick 2005)

・ODの手法に問題があるのではなく、トレーナー、ファシリテーターの資質に問題があった。

・「診断型組織開発」とは、世界には真実があり、それは科学的な手法で明らかにできるものだという客観主義、本質主義の考え方に立脚している。

・本書のエッセンスを、自社流に「語り直して」自社の組織開発を「名付けて」ほしい。

・「優れた知性とは、2つの対立する概念を同時に抱きながら、その機能を十分に発揮していくことができるということだ」F.S.フィッツジェラルド(アメリカの小説家)

・組織開発は、究極的なステージでは、内製で行われていくものになるはず。

参考:組織開発研究会(2011)
http://learn-well.com/blogsekine/2011/07/201167.html

○この本は何度か読み返したくなる。最後の年表がすごい!

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おっと隣には『研修転移の理論と実践』本が!

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