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Scaffolding(スキャホ)関連論文3

○Scaffoldingスキャフォルディング(スキャホ)関連論文3

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Tools for scaffolding students in a complex learning environment: What have we gained and what have we missed?

Puntambekar,S. & Hubscher, R. (2005)

・Scaffoldingは、教室での学習を支援する多様な形態を呼称する言葉として使われてきた。
 しかし、スキャフォルディングの重要な特質を欠いたものも含まれてしまっている。
・on-going diagnosis 継続的な診断、calibrated support 目盛り付きの支援? fading消え去る といったスキャフォルディングの重要な特徴が無視されてしまっている。

・スキャフォルディングは、ソビエトの心理学者 L.ヴィゴツキーの研究と結び付けられた。
・ヴィゴツキーは、認知発達における社会的交流の重要性を強調した。子供や初心者は、大人や能力ある仲間といることで学ぶと考えた。

・スキャフォルディングは、不要となれば、すぐに外せるような支援のことを指す。
・学習者は、支援が外された後は、自立して活動ができるようになる。

・成功するスキャフォルディングでは、活動のゴールを共有している。

・継続的な診断によって、目盛り付きの次第に変化するような支援を提供できる。
・スキャフォルディングは、対話的で、双方向の指導方法である。

・ソフトウェアツールも、スキャフォルディング手法と言われているが、これらはスキャフォルディングの重要な特質を満たしているのだろうか。

・スキャフォルディングという概念の進化

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・良いスキャフォルディングは、学習者が、それまで支援されてきたプロセスを、自分のものと出来た時に、消え去るものである。

https://compassproject.net/Sadhana/teaching/711readings/Puntambekar.pdf

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Scaffolding, software and scenarios: Applying Bruner's learning theory to energy scenario development with the public

Upham,P.(2013)

・J.ブルーナーは、ヴィゴツキーから強い影響を受けている。

・効果的なスキャフォルディングの5つの基準を、Applebee(1986)が、提示している:
1)学習に対する生徒のオーナーシップ
2)指導課題の適切さ:生徒の現状を基に、新しい学習が起こるような難易度
3)構造化された学習環境:自然な流れと、課題達成のための戦略を提示する
4)責任の共有
5)コントロール度の移転:徐々に学習者に責任が移っていく

・ソフトウェアでの3種類のスキャフォルディング:
1)支援的スキャフォルディング:例示や次やることのヒント。不要になったらボタンで消せる。
2)受動的スキャフォルディング:ヘルプボタンを押すことで、支援を要求する。
3)内省的スキャフォルディング:生徒が文章を入力することで、課題をふり返る。

・スキャフォルディングを支援する Artefacts 人工物
・ソフトウェアは、効果的なスキャフォルディングの5つの基準を満たしているものもある。

http://eprints.whiterose.ac.uk/78032/18/Upham%20Carney%20Klapper%20TFSCb_with_coversheet.pdf

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Vygotsky, scaffolding, and the role of theory in writing center work

Nordlof,J.(2014)

・Directive 直接的 or Indirective 間接的? tutoring指導の議論がある。
・J.Brooks(1991)の「Minimalist Tutoring」は、Non-directive 非直接的な指導である。

・Social construction theory 社会構成理論では、知識は仲間内での合意の中で、権威を獲得していくアイデアであると考える。
・社会構成主義は、仲間の中でいかに知識が創造されるかの説明にはなるが、仲間が、同等の関係でない場合の説明は難しい。

・ヴィゴツキーのZPDは、同等の関係でない場合の説明に使える。
・スキャフォルディングは構造を提供するが、一時的なものである。

・Cromley & Azevedo(2005)は、認知的スキャフォルディングと動機的スキャフォルディングの2つを提唱した。

・チューターは、今後は「直接的か、間接的か?」を問うのではなく、この生徒にとってのZPDは何か?生徒を伸ばすための適切なスキャフォルディングは何か?を考えた方がよい。

https://pdfs.semanticscholar.org/2011/171e303fb8a0fa27b755bbee1a39cb40adf8.pdf

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●講師ビジョン 島村さんからのメール

関根さん

おはようございます。いつもブログを拝見しています。
最近は、スキャフォルディングという言葉がだんだんと自分の中で馴染んできました。

スキャフォルディングは、ゴールを共有し、何ができて、何ができていないのかをより詳細に把握することでより的確なスキャフォができるなと感じます。その活動を通じて、相手に自分のものと出来たとどう思わせるかがやはり大切で、そこには継続的な承認や質問、フィードバックなどが必要になると思います。自分のものと出来たかどうかは、本人がやればできるという感覚であり、その感覚を手に入れていくことは、徐々に指導者から本人に責任が移動していくことなので、入りつに向けた成長の証とも言えると思います。

スキャフォを通じて、相手に仕事に対する責任や圧倒的な当事者意識をいかに持たせられるかがやはり大切だと思いました。自分自身の活動のなかでも足場かけを少し意識していきたいと思います。

いつもわかりやすいブログをありがとうございます。

講師ビジョン 島村

(こちらこそいつもありがとうございます!)

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