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Scaffolding(スキャホ)関連文献5

○Scaffolding(スキャホ)関連文献5(下記書籍内スキャフォルディングに関連しそうな章のみ)

THE CAMBRIDGE HANDBOOK OF THE LEARNING SCIENCES (SECOND EDITION)
R. Keith Sawyer 編著(2014)

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○この本のFirst edition(2006)は「学習科学ハンドブック」として邦訳が出ている。

・・・と、改めて、アマゾンを見たら、なんと第2版も邦訳されていた!しかも3分冊で読みやすそう。 ま、いっか。


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1. Introduction: The New Science of Learning

Sawyer,K.

・学習科学は、教育と学習を研究する分野横断型の領域であり、1991年に生まれた。

・今の学校は、科学的に検証されておらず、常識的な前提を基に設計されている。

・伝統的な学校への見方は、Instructionism(Papert,1993)と呼ばれる。
・これは現代のイノベーション経済においては、アナクロニズムである。

・学習者を、からの容器と考え、そこに満たされるのを待っている存在と見る。

・学習科学において、生徒は、実際の活動に近い活動をする際に、深い知識を学ぶと考える。

・Situativity状況論?では、知識は学習者の頭の中にあるのではなく、環境内の人々やツール、そして活動を通じて、知識を得ると考える。

・論理的実証主義と行動主義が、伝統的な教室実践に結びつき、instructionist 指導的アプローチが、教育に広まっていった。

・Epistemology認識論では、実験、試行錯誤、仮説検証、討論、議論が、科学には必要と考える。
・科学的知識は、状況下で実践され、協働的に生成されると考える。

・生徒は、空の容器として、教室に入ってくるわけではなく、半分ぐらい形作られたアイデアと世界に対する誤った理解を持っている。
・学習科学は、Constructivism構成主義に基盤を置いている。

・効果的なスキャフォルディングは、prompts(俳優にセリフを思い出させる)カンペと、ヒントを提供し、学習者自身が自分で出来るよう手助けする。
・徐々に、スキャフォルディングは、消え去っていく。

・コンピューターの使用は、学習科学を基盤にしたものではない。教員は、これまでの指導的教室に、コンピューターをのせただけだ(Cuban 2001)

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2. Foundations of the Learning Sciences

Nathan,M.J. & Sawyer, R.K.

・学習科学は、研究と実践の橋渡しを目指している。

・Cognitive science認知科学は、認知心理学とコンピューターサイエンスの分野横断型の領域で、認知を、コンピューターになぞらえて理解しようとする。

・J.ピアジェが創設したConstructivism構成主義では、スキーマと呼ばれるメンタル構造が、学習に影響すると考える。

・MeadやVygotskyのようなSocial constructivist社会構成主義者は、知識は言語使用といった社会的相互作用によってつくられると考える。

・PragmatistプラグマティストのJ.デューイは、子供中心の教育を提唱し、inquiry探求を重視した。

・学習者が意味と知識の構成に活発に関与している程、学習がより効果的なものとなる。

・認知主義と構成主義では、学習を個人レベルでとらえる。
・埋め込まれた、状況論的学習では、学習は、社会文化的文脈に絡められたものととらえる。

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3. Scaffolding

Reiser,B.J. & Tabak,I.

・スキャフォルディングの中心となる考えは、より知識のある他者と学習者との間で、Work仕事が共有されるという点である。

・ZPDは、学習者一人の現状の能力では届かないが、適切な支援があれば達成可能なタスク領域であり、それを通じて学習者個人の能力を広げていくものである。

・Tutorチューターは、徐々にガイダンスを減らしていき、スキャフォルディングのFading外しを行う。(足場かけ外し)

・スキャフォルディングの機能:
1)スキャフォルディングは、課題要素を単純化する
2)スキャフォルディングは、プロセスを管理可能にする
3)スキャフォルディングは、欲求不満とリスクを減らし、興味を維持させる
4)スキャフォルディングは、学習者の関心を集中させる
5)スキャフォルディングは、学習者の説明と内省を促す
6)スキャフォルディングは、文脈内での実践による学習を可能にする

・Guzdial(1994)は、ソフトウェアによるスキャフォルディングを提唱した。

・Puntambekar & Kolodner(2005)は、Distributed Scaffolding(分散スキャホ)を提唱。スキャフォルディングが、教員、生徒同士、活動構造、機材、コンピュータなど複数の学習環境に埋め込まれていると考えた。

・スキャフォルディングの難しさは、適切な支援と、適切な足場外しの実践である。
・Hypermediation複数仲介?や、Over-scripting書きすぎ?のリスク(教えすぎ)
・学習者の能力を誤って診断してしまう。

・Advance organizer先行オーガナイザーは、次に教わる知識を受け取りやすくするための概念的スキャフォルディングである。

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4. Metacognition

・メタ認知は、個人のマインドの内容と過程について考えることである。

・認知心理学者は、3種の知識について検討してきた:
1)Declarative宣言的知識
2)Procedural手続き的知識 ノウハウ
3)Conditional状況的?知識 いつ、なぜ、上記2つの知識を使うべきかの知識

・実際の学習環境において、何がメタ認知のきっかけとなるのか?

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6. Cognitive Apprenticeship

Collins,A. & Kapur, M.

・歴史上のほとんどの期間、教育と学習は、徒弟制を基盤としてきた。
・近年になって、学校が、徒弟制を代替するようになった。
・現代の巨大な学校制度において、徒弟制を使うことが不可能になった。

・Lave(1988)は、伝統的な徒弟制において、学習が社会的、機能的文脈に埋め込まれており、学習者、観察、指導、練習を通じて、学習しているとした。
・師匠は、徐々に完全に離れていった。

・伝統的徒弟制をアップデートした概念として「Cognitive apprenticeship認知的徒弟制」がある(Brown, Collins, & Duguid, 1989他)
・身体的なスキルではなく、認知的スキルに焦点を当てる。
・学習者の頭の中の認知プロセスは見えない。

・認知的徒弟制では、多くの違う状況でも使えるよう汎用的知識を強調する。
・領域固有の知識は、専門家にとって必要だが、それだけでは十分ではない。

・6つの指導手法の内、モデリング、コーチング、スキャフォルディングは、伝統的徒弟制の核である。
・Articulation and Reflection 明確化?と内省。そして、Exploration探索という3つの手法。

・スキャフォルディングには、Suggestion提案?、Help助け、Cue cardヒントカード、Short skis短いスキーなどがある。

・Situated learning状況的学習の課題は、文脈から外れた学校での課題とは違う。

・子ども達は、彼らが尊敬している人が、読み書きをしているなら、読み書きを学ぼうとする。
・彼らがなりたい人に、彼らはなっていく。
・Identityは、深い学習の中心である。

・Learning communityでは、各自が、誰がどの問題に関連する知識を持っているのかを知っている。
・伝統的な学校では、各個人が、同じ知識を、同じ時に持つことを強調している。
・Instructionismでは、個人がカリキュラム内の知識を、頭の中にもつことを目標としている。

・スキャフォルディングの一つとして、複雑なタアスクの全体構造を示すというものがある。
・コンピューターは、個別指導的支援により、スキャフォルディングを提供することができる。

・科学におけるArticulationを促す優れた手法として、日本で開発されたItakuraメソッドがある(Hatano & Inagaki,1991)。

・生産的な失敗を促す学習設計

・内省とは、自身のパフォーマンスを、他と比べる行為である。

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●講師ビジョンの島村さんからのメール

関根さん

おはようございます。ブログ拝見しました。

スキャフォルディングを一つ学ぶにも深く探求していくとあらたな発見が毎回あります。今回は、以下の点が特に学びになりました。

(学びになった点)
・Tutorチューターは、徐々にガイダンスを減らしていき、スキャフォルディングのFading外しを行う。(足場かけ外し)

・スキャフォルディングの機能:
1)スキャフォルディングは、課題要素を単純化する
2)スキャフォルディングは、プロセスを管理可能にする
3)スキャフォルディングは、欲求不満とリスクを減らし、興味を維持させる
4)スキャフォルディングは、学習者の関心を集中させる
5)スキャフォルディングは、学習者の説明と内省を促す
6)スキャフォルディングは、文脈内での実践による学習を可能にする

(感想)
やはり指導者側は、足場かけ外しが難しいなと感じます。それは、本人に失敗させたくないという気持ちが働きますし、指導者側もその失敗をフォローする余裕がない時があると思うからです。ですので、忙しかったり、余裕がないと足場かけ外しを急いだり、いつまでも外せなかったりするなと感じます。

その改善策としては、5)の説明と内省を繰り返すことだと思います。説明させると理解度がわかるので足場かけ外しの勇気が湧きますし、また内省させて一人で出来そうかの判断もつくからです。

足場かけ外しには、指導者主体のコミュニケーションから学習者主体のコミュニケーションに変えていくことで上手く機能するのだと改めて感じました。

いつもブログを読ませて頂き、思考がアップデートされています。ありがとうございます。

講師ビジョン 島村

(こちらこそいつもありがとうございます!)


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