雑誌「能力開発21」10年2月号で、東京経済大学 経営学部 教授
関口和代先生の記事が分かりやすかったので、転載します。
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(・引用/要約 ○関根の独り言)
・OJT(On the Job Training)は、職場に新たに配属された従業員や新たな業務を
担当することになった従業員に対して、指導役であるOJTリーダーが持つ技能、
スキルや経験を、実際の業務活動を通じて伝え、それによって従業員の技能や
スキルを向上させることである。
・ブラザー/シスター制度は、新入社員対象のOJTであり、通常新入社員よりも
3~5年先輩の比較的年齢の近い社員を指導員役として任命し、業務知識や
スキルを教えると共に、組織の規範、行動様式や社会人としてのマナーなどを
指導する中で、新入社員の組織社会化(組織の規範や価値観を受け入れ、個人が
組織への適応する過程)を促進することを主な目的とする。
・プリセプターシップは、医療界におけるブラザー/シスター制度といえる。
入職したばかりの医師、看護職(プリセプティ)のリアリティショックを軽減し、
医療現場で経験を積めるよう、指導、支援する人のことをプリセプターと呼ぶ。
・ブラザー/シスター制度やプリセプターシップなどのOJTと、メンタリングの
最も異なる点は、その目的にある。
OJTは、当面の職務遂行に必要な能力やスキルを向上させ、リアリティショック
の軽減、組織社会化の促進などが主たる目的であるのに対して、
メンタリングはメンティーのキャリア形成の促進を目的とする比較的長期の
サポート行動である。
○確かに、こう考えるとわかりやすいかも。
OJT(特に新入社員に対するもの)は、初期段階での支援が中心であるのに対し、
メンタリングは、長期のキャリア形成を支援する。
ただ、OJTという言葉は、新人に対するものだけでなく、一般にマネジャーによる
部下育成全般に使われるから、メンタリングやコーチングと区別が難しくなる。
言葉はやっぱり大事。人によって、会社によって「OJT」の意味するところが
微妙に違っていることも、関係するのかも。
弊社が支援している「OJT研修」(この言葉も微妙ですが・・・)
新入社員に対するものが主です。つまり関口先生の言う「ブラザー/シスター制度」
がニュアンス的に近いです。
ただ、この「ブラザー/シスター制度」も会社によって、ちょっと違うのが
難しいところです。
いずれは「新入社員の初期支援」に関する共通言語が見いだせたらと思っています。
関口先生にも何かの機会にお会いして、色々お話を伺えたらなーと思います。
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(関口先生、ありがとうございました。
能力開発21編集の皆さん、参考になる記事ありがとうございました。
今年3月に廃刊されるのが、残念です。
ツイッターでも少しつぶやきました。
https://twitter.com/masahiro_sekine/status/8756858818 )
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