セミナー講師の方からの質問
関根さま
お忙しいところ申し訳ありません。Kです。
本日DVDを拝見しました。プロのセミナー講師とはこういうものか!と見習う点ばかりでした。今までの自分のセミナーの内容が思い出されて,恥ずかしさを感じてしまいました。
さて,内容の中でいくつか質問をさせていただきたいと思います。またいずれご回答ください。
〓席の配置はどうされていますか?私は椅子のみで行っていますが,書いていただくときに机がないと申し訳ないと思うこともしばしばです。
〓B紙をホワイトボードにひっかけていらっしゃたのは何という道具ですか?商品名,文房具店で手に入るかどうかも教えてください。
〓口に出してする練習,ですが,プロの講師の方はどのような練習をされているのでしょうか?(私は新米教師時代,すべての内容のシナリオを書いていました。二年間ほどそれを続けて,やっと授業ができるようになってきた,というほど人前で話すことを苦手としていた人間です。)
〓参加者に「お近くの方と話し合ってください」と言っても,輪の中に入らない方がいらっしゃった場合は,どう対応されていますか?
〓参加者の意見を全体で共有する場面では,その意見を紙に書いていらっしゃいますか?
以上です。
どうぞよろしくお願い致します。
**********************************
(関根からの回答)
>〓席の配置はどうされていますか?私は椅子のみで行っていますが,
>書いていただくときに机がないと申し訳ないと思うこともしばしばです。
私の場合、3パターンを使いわけています。(添付ファイルをご参照ください)
1)教室形式
大人数のときに使いますが、参加型の場合は、なるべく早くに「島」にしています。
2)コの字
あまり大人数のときには使えないのですが、参加型セミナーの最初は、この形式にしています。
こうすると、参加者同士の顔が見えるため、早く緊張感が下がっていきます。
部屋の大きさにもよりますが、6〓20名くらいのときの最初につかいます。
3)島(グループ)
私が参加型でやる場合は、この形式を基本にしています。
コーチの方も、椅子のみで行う方が多いですが、
Kさんがおっしゃるように、書く際に不便なので、島がほとんどです。
椅子のみにする場合は、ペアで話し合わせたり、ロープレをするときなど、
メモ書きが必要ないときに行っています。
>〓B紙をホワイトボードにひっかけていらっしゃたのは何という道具ですか?
>商品名,文房具店で手に入るかどうかも教えてください。
ホワイトボードにひっかけていたのは、「フリップチャート」という、上に2穴が開いている模造紙です。
その模造紙をひっかけていたのは、「マグネットフック」という磁石なのですが、
これは前職のときに特注で作ったものなので、市販されていません。
ただ、他のフックでも代用は可能だと思いますし、下記ショップから購入もできるかもしれません。
http://www.eikoh-sangyo.co.jp/ibm_paper.html
(私は、このショップから、フリップチャートしか買っていないので、すみません。
2穴のフリップチャートとしては、このショップが一番安いと思います。)
>〓口に出してする練習,ですが,プロの講師の方はどのような練習をされているのでしょうか?
>(私は新米教師時代,すべての内容のシナリオを書いていました。二年間ほどそれを続けて,やっと授業ができるようになってきた,というほど人前で話すことを苦手としていた人間です。)
私も、初めてのセミナーをやったときは、約100回くらい話す練習をしました。
今もはじめてのセミナーの場合は、5回程度。何回かやったことあるものでも、
3回は口に出して話す練習をしています。
>〓参加者に「お近くの方と話し合ってください」と言っても,
>輪の中に入らない方がいらっしゃった場合は,どう対応されていますか?
いきなり話し合わせると、意見がでない可能性があるので、まず最初に全員に
個人作業で考えてもらいます。
そのあとグループ討議に入ります。
私の場合は、「お近くの方」というよりも、「隣の方とペアを組んでください」とか
「ここは、3人でお願いします」とか、
具体的に話し合う相手を組ませています。その方が、参加者も話し合いやすいようです。
ここまでやっても「輪の中に入らない人」がいる場合は、2つの方法をとっています。
1)役割分担をする
司会進行役や議事録係など。
何回か役割交代をさせたあと、その「輪の中に入らない人」が司会進行をやるような形にもっていく。
いきなりその人にやらせようとすると、反発されるので。
2)個別に話し合う
こちらの進め方等に何か問題点が無いかを確認する。
(この辺については、「講師限定裏マニュアル:困った参加者への対応法」もご参照ください)
ただ、こういう「輪の中に入らない」人も、決して参加していないわけではありません。
自分から話さないだけであったり、じっくり考えているだけの場合もありますので、
無理やり話し合わせるようにする必要もありませんので、ご注意ください。
>〓参加者の意見を全体で共有する場面では,その意見を紙に書いていらっしゃいますか?
はい。基本的には、フリップチャートに書いています。
そうすると、参加者も自分の意見が尊重されているという印象を受けますし、
講師自身としても今後の「ネタ」になりますので。
ただ、書くと時間がかかるので、それほど重要でないパートのときは、
口頭での共有のみにするときもあります。
以上です。
ご参考になれば幸いです。
このたびはご質問ありがとうございました。
私自身、頭の整理につながりました。
これからもご遠慮なくご質問、ご相談ください。
===============================
セミナー講師の方向け教材の詳細はこちらから↓
http://www.seminar-consultant.com/product/DVD1
無料メール相談が、3ヶ月間ついてきます。
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投稿者:関根雅泰
セミナー講師の方からの質問
関根さま
お忙しいところ申し訳ありません。Kです。
本日DVDを拝見しました。プロのセミナー講師とはこういうものか!と見習う点ばかりでした。今までの自分のセミナーの内容が思い出されて,恥ずかしさを感じてしまいました。
さて,内容の中でいくつか質問をさせていただきたいと思います。またいずれご回答ください。
〓席の配置はどうされていますか?私は椅子のみで行っていますが,書いていただくときに机がないと申し訳ないと思うこともしばしばです。
〓B紙をホワイトボードにひっかけていらっしゃたのは何という道具ですか?商品名,文房具店で手に入るかどうかも教えてください。
〓口に出してする練習,ですが,プロの講師の方はどのような練習をされているのでしょうか?(私は新米教師時代,すべての内容のシナリオを書いていました。二年間ほどそれを続けて,やっと授業ができるようになってきた,というほど人前で話すことを苦手としていた人間です。)
〓参加者に「お近くの方と話し合ってください」と言っても,輪の中に入らない方がいらっしゃった場合は,どう対応されていますか?
〓参加者の意見を全体で共有する場面では,その意見を紙に書いていらっしゃいますか?
以上です。
どうぞよろしくお願い致します。
**********************************
(関根からの回答)
>〓席の配置はどうされていますか?私は椅子のみで行っていますが,
>書いていただくときに机がないと申し訳ないと思うこともしばしばです。
私の場合、3パターンを使いわけています。(添付ファイルをご参照ください)
1)教室形式
大人数のときに使いますが、参加型の場合は、なるべく早くに「島」にしています。
2)コの字
あまり大人数のときには使えないのですが、参加型セミナーの最初は、この形式にしています。
こうすると、参加者同士の顔が見えるため、早く緊張感が下がっていきます。
部屋の大きさにもよりますが、6〓20名くらいのときの最初につかいます。
3)島(グループ)
私が参加型でやる場合は、この形式を基本にしています。
コーチの方も、椅子のみで行う方が多いですが、
Kさんがおっしゃるように、書く際に不便なので、島がほとんどです。
椅子のみにする場合は、ペアで話し合わせたり、ロープレをするときなど、
メモ書きが必要ないときに行っています。
>〓B紙をホワイトボードにひっかけていらっしゃたのは何という道具ですか?
>商品名,文房具店で手に入るかどうかも教えてください。
ホワイトボードにひっかけていたのは、「フリップチャート」という、上に2穴が開いている模造紙です。
その模造紙をひっかけていたのは、「マグネットフック」という磁石なのですが、
これは前職のときに特注で作ったものなので、市販されていません。
ただ、他のフックでも代用は可能だと思いますし、下記ショップから購入もできるかもしれません。
http://www.eikoh-sangyo.co.jp/ibm_paper.html
(私は、このショップから、フリップチャートしか買っていないので、すみません。
2穴のフリップチャートとしては、このショップが一番安いと思います。)
>〓口に出してする練習,ですが,プロの講師の方はどのような練習をされているのでしょうか?
>(私は新米教師時代,すべての内容のシナリオを書いていました。二年間ほどそれを続けて,やっと授業ができるようになってきた,というほど人前で話すことを苦手としていた人間です。)
私も、初めてのセミナーをやったときは、約100回くらい話す練習をしました。
今もはじめてのセミナーの場合は、5回程度。何回かやったことあるものでも、
3回は口に出して話す練習をしています。
>〓参加者に「お近くの方と話し合ってください」と言っても,
>輪の中に入らない方がいらっしゃった場合は,どう対応されていますか?
いきなり話し合わせると、意見がでない可能性があるので、まず最初に全員に
個人作業で考えてもらいます。
そのあとグループ討議に入ります。
私の場合は、「お近くの方」というよりも、「隣の方とペアを組んでください」とか
「ここは、3人でお願いします」とか、
具体的に話し合う相手を組ませています。その方が、参加者も話し合いやすいようです。
ここまでやっても「輪の中に入らない人」がいる場合は、2つの方法をとっています。
1)役割分担をする
司会進行役や議事録係など。
何回か役割交代をさせたあと、その「輪の中に入らない人」が司会進行をやるような形にもっていく。
いきなりその人にやらせようとすると、反発されるので。
2)個別に話し合う
こちらの進め方等に何か問題点が無いかを確認する。
(この辺については、「講師限定裏マニュアル:困った参加者への対応法」もご参照ください)
ただ、こういう「輪の中に入らない」人も、決して参加していないわけではありません。
自分から話さないだけであったり、じっくり考えているだけの場合もありますので、
無理やり話し合わせるようにする必要もありませんので、ご注意ください。
>〓参加者の意見を全体で共有する場面では,その意見を紙に書いていらっしゃいますか?
はい。基本的には、フリップチャートに書いています。
そうすると、参加者も自分の意見が尊重されているという印象を受けますし、
講師自身としても今後の「ネタ」になりますので。
ただ、書くと時間がかかるので、それほど重要でないパートのときは、
口頭での共有のみにするときもあります。
以上です。
ご参考になれば幸いです。
このたびはご質問ありがとうございました。
私自身、頭の整理につながりました。
これからもご遠慮なくご質問、ご相談ください。
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セミナー講師の方からの質問
関根様
早々の相談メールで恐縮ですが
2点ほど教えてください。
セミナー参加者に配る資料には、コピーライトは入れたほうが良いのでしょうか?
入れる場合は、全ページに入れたほうが良いですか?
それと領収書に関してですが受領者というかどこまで書けばよいのでしょう。
個人で開催するので
私の氏名、住所、電話番号と印鑑(三文判でよいですか?)と
いったところですか?
回答の程よろしくお願いします。
******************************
(関根からの回答)
> セミナー参加者に配る資料には、コピーライトは入れたほうが良いのでしょうか?
> 入れる場合は、全ページに入れたほうが良いですか?
全ページにいれた方が良いと思います。
フッター部分に入れている方が多いです。
> それと領収書に関してですが受領者というかどこまで書けばよいのでしょう。
> 個人で開催するので
> 私の氏名、住所、電話番号と印鑑(三文判でよいですか?)と
> いったところですか?
おっしゃるとおり、氏名、住所、電話番号まで書かれていて、
印鑑(三文判OK)が押されていればよいです。
(氏名、住所、電話番号が書かれている場合は、
印鑑は要らないという方もいます。)
なお、屋号はなくて、個人名で大丈夫です。
以上、取り急ぎご回答まで。
どうもありがとうございました。
===============================
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(3ヶ月間無料メール相談がついてきます。)
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セミナー講師の方からの質問
関根様
早々の相談メールで恐縮ですが
2点ほど教えてください。
セミナー参加者に配る資料には、コピーライトは入れたほうが良いのでしょうか?
入れる場合は、全ページに入れたほうが良いですか?
それと領収書に関してですが受領者というかどこまで書けばよいのでしょう。
個人で開催するので
私の氏名、住所、電話番号と印鑑(三文判でよいですか?)と
いったところですか?
回答の程よろしくお願いします。
******************************
(関根からの回答)
> セミナー参加者に配る資料には、コピーライトは入れたほうが良いのでしょうか?
> 入れる場合は、全ページに入れたほうが良いですか?
全ページにいれた方が良いと思います。
フッター部分に入れている方が多いです。
> それと領収書に関してですが受領者というかどこまで書けばよいのでしょう。
> 個人で開催するので
> 私の氏名、住所、電話番号と印鑑(三文判でよいですか?)と
> いったところですか?
おっしゃるとおり、氏名、住所、電話番号まで書かれていて、
印鑑(三文判OK)が押されていればよいです。
(氏名、住所、電話番号が書かれている場合は、
印鑑は要らないという方もいます。)
なお、屋号はなくて、個人名で大丈夫です。
以上、取り急ぎご回答まで。
どうもありがとうございました。
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参加型セミナーのポイント
○2種類の学習形態
「参加型・対話型」セミナーとは、参加者自身に考えさせ、
周囲と話し合わせることで、学習効果を高める研修方法です。
一方通行の情報提供型、講義形式ではなく、
双方向の情報共有型セミナーのことを、「参加型・対話型」セミナーと呼びます。
一般的に、人間の学習形態には、2種類あると言われています。
●Passive Learning(受動的学習)
●Active Learning(能動的学習)
Passive Learning(受動的学習)は、受身の学習です。
前に立っている先生・講師が、
生徒・受講者に対して、一方的に情報を提供する。
受講者は、先生の話を、ただ「聞くだけ」という状況です。
それに対して、Active Learning(能動的学習)は、
積極的に参加する学習形態です。
前にいる「ファシリテーター」からも、ある程度の情報は提供されるが、
参加者からも意見を出してもらう。 つまり、双方向です。
また、参加者同士が意見交換、情報共有をしあう。
参加者は自ら積極的に、参加し、学習する。
これが「Active Learning(能動的学習)」です。
「参加型・対話型」セミナーは、Active Learning(能動的学習)です。
自らが積極的に参加し、自分自身の内面や周囲と対話することで、学習効果を高めていく。
それが「参加型・対話型」セミナーです。
いい事尽くめに聞こえる「参加型・対話型」セミナー。
当然、メリット・デメリットがあります。
では、そのメリット・デメリットとは何なのでしょうか?
○参加型セミナーのメリット・デメリット
参加型・対話型セミナーには、聞き手・話し手 双方に対する「メリット・デメリット」が
あります。確認していきましょう。
◎参加型・対話型セミナーのメリット
【聞き手】
・講師の話を聞くだけでなく、自分も参加できる。
・自分の考えが整理される。
・周囲の意見を聞くことができる。
・人脈も広がりやすい。
・楽しい。
・学習効果が高い。
・得られることが多い。
【話し手】
・セミナー内容準備にとられていた時間が減る。
(今まで1時間話す内容を準備するところが、
30分話す分だけで済む。)
・ずっと話し続けなくて良い。
・参加者が勝手に考えてくれるので、講演・セミナーが楽になる。
・参加者から更なる情報収集ができる。
・参加者の反応がよくなる。
・参加者の満足度が高くなる。など。
ただ、当然、いいこと尽くめではありません。
参加型・対話型セミナーの「デメリット」もあります。
◎参加型・対話型セミナーの「デメリット」
【聞き手】
(向かない人がいる)
・講師からの「ありがたいお話」を聞きたいと思っている人。
・自分で考えるのが苦手な人。
・全くの初心者。
・知識、経験が無い人。
【話し手】
・最初の頃は、周到な準備が必要。
・「良い質問」を考える能力が求められる。
・ファシリテーション技術が必要。
・人の話をしっかり聞く能力が必要。
・模造紙に書くのが大変。
・時間管理がしづらい。
・慣れるまでが大変。
・大人数の場合、工夫が必要。
・一方的に話すのが好きな講師には向かない。
以上のような「デメリット」あるいは「難しさ」もあるのが、
参加型・対話型セミナーです。
ただ、「コツ」さえ、つかめば楽です。
参加型・対話型セミナー、やる前は、「なんか、難しそう」と感じる方が多いのですが、
ポイントさえおさえれば、簡単にできます。
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参加型セミナーのポイント
○2種類の学習形態
「参加型・対話型」セミナーとは、参加者自身に考えさせ、
周囲と話し合わせることで、学習効果を高める研修方法です。
一方通行の情報提供型、講義形式ではなく、
双方向の情報共有型セミナーのことを、「参加型・対話型」セミナーと呼びます。
一般的に、人間の学習形態には、2種類あると言われています。
●Passive Learning(受動的学習)
●Active Learning(能動的学習)
Passive Learning(受動的学習)は、受身の学習です。
前に立っている先生・講師が、
生徒・受講者に対して、一方的に情報を提供する。
受講者は、先生の話を、ただ「聞くだけ」という状況です。
それに対して、Active Learning(能動的学習)は、
積極的に参加する学習形態です。
前にいる「ファシリテーター」からも、ある程度の情報は提供されるが、
参加者からも意見を出してもらう。 つまり、双方向です。
また、参加者同士が意見交換、情報共有をしあう。
参加者は自ら積極的に、参加し、学習する。
これが「Active Learning(能動的学習)」です。
「参加型・対話型」セミナーは、Active Learning(能動的学習)です。
自らが積極的に参加し、自分自身の内面や周囲と対話することで、学習効果を高めていく。
それが「参加型・対話型」セミナーです。
いい事尽くめに聞こえる「参加型・対話型」セミナー。
当然、メリット・デメリットがあります。
では、そのメリット・デメリットとは何なのでしょうか?
○参加型セミナーのメリット・デメリット
参加型・対話型セミナーには、聞き手・話し手 双方に対する「メリット・デメリット」が
あります。確認していきましょう。
◎参加型・対話型セミナーのメリット
【聞き手】
・講師の話を聞くだけでなく、自分も参加できる。
・自分の考えが整理される。
・周囲の意見を聞くことができる。
・人脈も広がりやすい。
・楽しい。
・学習効果が高い。
・得られることが多い。
【話し手】
・セミナー内容準備にとられていた時間が減る。
(今まで1時間話す内容を準備するところが、
30分話す分だけで済む。)
・ずっと話し続けなくて良い。
・参加者が勝手に考えてくれるので、講演・セミナーが楽になる。
・参加者から更なる情報収集ができる。
・参加者の反応がよくなる。
・参加者の満足度が高くなる。など。
ただ、当然、いいこと尽くめではありません。
参加型・対話型セミナーの「デメリット」もあります。
◎参加型・対話型セミナーの「デメリット」
【聞き手】
(向かない人がいる)
・講師からの「ありがたいお話」を聞きたいと思っている人。
・自分で考えるのが苦手な人。
・全くの初心者。
・知識、経験が無い人。
【話し手】
・最初の頃は、周到な準備が必要。
・「良い質問」を考える能力が求められる。
・ファシリテーション技術が必要。
・人の話をしっかり聞く能力が必要。
・模造紙に書くのが大変。
・時間管理がしづらい。
・慣れるまでが大変。
・大人数の場合、工夫が必要。
・一方的に話すのが好きな講師には向かない。
以上のような「デメリット」あるいは「難しさ」もあるのが、
参加型・対話型セミナーです。
ただ、「コツ」さえ、つかめば楽です。
参加型・対話型セミナー、やる前は、「なんか、難しそう」と感じる方が多いのですが、
ポイントさえおさえれば、簡単にできます。
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参加型セミナーのポイント
セミナー講師をするからには、参加者全員に満足してもらいたい、と思うのは
当然のことです。
ただ、セミナーによっては、参加者のレベル、目的意識、セミナーへの期待
がバラバラなときもあります。
初心者には満足できても、経験者には満足してもらえない。
経験者に満足してもらおうとすると、初心者には分からなくなる。
参加者全員に満足してもらうには、どうしたらよいのか?
今回は、「参加型・対話型」セミナーの手法により、いかに参加者に満足してもらうのか、
という点について考えていきます。
○参加者の問題解決を第一に
「参加型・対話型」セミナーの基本的な考え方は、「参加者の問題解決」です。
そもそも、セミナーとは何のために行われるのか?
講師が持っている情報を伝えるためではありません。
参加者が解決したい「問題」を抱えていて、その問題に対する「解決策」として
セミナーが行われるのです。
ですから、私達講師も参加者の問題解決につながるように、セミナーを組み立てます。
当然、参加者も、自分達が抱える問題が解決されれば満足します。
では、参加者の問題解決につながるセミナーを行うためには、
どうしたらよいのでしょうか?
まず、そもそも参加者が抱える「問題」とは何なのか?
一般的に、「問題」とは、「現状(現在の状況)」と「目標(望んでいる状況)」の差である、
と定義されます。
ですから、参加者の問題を把握するためには、
●参加者の現状(現在の状況)
●参加者の目標(望んでいる状況)
を把握すればよいということになります。
そのためにどうしたらよいのか?
いくつかのやり方があります。
・事前インタビュー
(セミナー企画者や、セミナー参加者から事前に話を聞いておきます。)
・事前課題
(現在の課題、困っている点、セミナーに期待すること等を、事前に提出してもらいます。)
・セミナー時の発表
(自己紹介時に、セミナーに参加した目的、セミナーへの期待、等を発表してもらいます。)
基本的に、事前に参加者のことが分かっていれば、それに合ったセミナーを
企画することが出来ます。
「参加型・対話型」セミナーの第一歩は、参加者を理解することです。
それが、参加者の問題解決につながり、ひいては、参加者の満足感につながってきます。
○「できること・できないこと」の明確化
参加者が不満に感じるのは、セミナーが自分の「期待」に応えられなかったときです。
「こういう点が学べると思ってきたのに、学べなかった。」
「こういう情報を期待していたのに。」
「自分が知っている話ばかりだった。」など。
つまり、参加者が「セミナーに何を期待しているのか」が分かれば、対策も打てます。
「セミナーへの期待」は、前述したとおり、事前課題や当日発表で把握することが出来ます。
ここで、重要になってくるのが、把握した「セミナーへの期待」に対して、
今回のセミナーがどの程度まで期待に応えられるのかを、参加者に伝えるということです。
これを伝えないと、全ての期待を満たせると考えてしまう参加者が出てきてしまいます。
つまり、今回のセミナーで「できること・できないこと」を明確に伝えるということです。
例えば、
「皆さんが、今回のセミナーに期待しているのは、〓と、〓と、〓ですね。」
「このうち、〓と、〓については、今回のセミナーで何らかのヒントが得られると思います。」
「ただ、〓については、今回のセミナーではカバーしていない分野なので、必要があれば、
後ほど個別にお答えさせて頂きます。」
このように、セミナーで「できること・できないこと」を伝えておくことで、
ヘンな期待感をもったままセミナーに参加し、それが満たされない、ということも起こりません。
「裏切られた!」といった不満感、不信感をもたれずにすみます。
参加者の期待感に、どの程度まで応えられるのかを、
事前に明確にしておくことが、セミナー後の参加者の満足感につながってきます。
○ふり返りの重要性
情報提供型セミナーの場合、「これでもか」というぐらいに情報を提供します。
そうしないと、参加者に満足してもらえない、という講師側の不安感もあるからです。
ただ、そうすると参加者は「情報過多」の状態のまま、セミナー会場を出て、
結局なにを学んだのかあいまいなまま、終わってしまうケースもあります。
それに対して「参加型・対話型」セミナーの場合、
一旦たちどまって、情報を整理する時間をとります。
参加者自身が、セミナー内容をふり返り、
「自分が何を学んだのか? 何を得たのか?」を自問する。
この作業によって、学習効果が高まり、セミナー内容が自分のものとして
落とし込まれていきます。
セミナーで「学んだこと・気づいたこと」は何だったのか?
この「ふり返り」を、セミナーの一番最後に行うのが、
参加者の満足度を高めるために、効果的です。
なぜなら、人は自分のとった行動、この場合はセミナー受講が、無駄であったとは
考えたくないので、この最後のふり返りでは、セミナーに対する肯定的な意見が多く出てきます。
「こんなことが学べた。あんなことも学べた。」
「こんなことに気づいた。あんなことにも気づいた。」
など、参加者自身が、セミナー内容をふり返り、セミナーのよかった点をあげていってくれます。
しかも、これらの内容を、他の参加者と共有すると、更に効果が高まります。
他の参加者も、自分と同じように満足していることを知ると、自分の考えが
更に強化されるからです。
以上のように、参加者の満足度を高めるためには、
1.「参加者の問題解決」につながるセミナーを行う。
2.セミナーで「できること・できないこと」を伝える。
3.セミナー後に「ふり返り」を行う。
という3つが重要であるという点をお話しました。
少しでも皆さんのご参考になれば幸いです。
これからも参加者の為になるセミナーを実施し、
参加者の「問題解決」を支援していきましょう!
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参加型セミナーのポイント
セミナー講師をするからには、参加者全員に満足してもらいたい、と思うのは
当然のことです。
ただ、セミナーによっては、参加者のレベル、目的意識、セミナーへの期待
がバラバラなときもあります。
初心者には満足できても、経験者には満足してもらえない。
経験者に満足してもらおうとすると、初心者には分からなくなる。
参加者全員に満足してもらうには、どうしたらよいのか?
今回は、「参加型・対話型」セミナーの手法により、いかに参加者に満足してもらうのか、
という点について考えていきます。
○参加者の問題解決を第一に
「参加型・対話型」セミナーの基本的な考え方は、「参加者の問題解決」です。
そもそも、セミナーとは何のために行われるのか?
講師が持っている情報を伝えるためではありません。
参加者が解決したい「問題」を抱えていて、その問題に対する「解決策」として
セミナーが行われるのです。
ですから、私達講師も参加者の問題解決につながるように、セミナーを組み立てます。
当然、参加者も、自分達が抱える問題が解決されれば満足します。
では、参加者の問題解決につながるセミナーを行うためには、
どうしたらよいのでしょうか?
まず、そもそも参加者が抱える「問題」とは何なのか?
一般的に、「問題」とは、「現状(現在の状況)」と「目標(望んでいる状況)」の差である、
と定義されます。
ですから、参加者の問題を把握するためには、
●参加者の現状(現在の状況)
●参加者の目標(望んでいる状況)
を把握すればよいということになります。
そのためにどうしたらよいのか?
いくつかのやり方があります。
・事前インタビュー
(セミナー企画者や、セミナー参加者から事前に話を聞いておきます。)
・事前課題
(現在の課題、困っている点、セミナーに期待すること等を、事前に提出してもらいます。)
・セミナー時の発表
(自己紹介時に、セミナーに参加した目的、セミナーへの期待、等を発表してもらいます。)
基本的に、事前に参加者のことが分かっていれば、それに合ったセミナーを
企画することが出来ます。
「参加型・対話型」セミナーの第一歩は、参加者を理解することです。
それが、参加者の問題解決につながり、ひいては、参加者の満足感につながってきます。
○「できること・できないこと」の明確化
参加者が不満に感じるのは、セミナーが自分の「期待」に応えられなかったときです。
「こういう点が学べると思ってきたのに、学べなかった。」
「こういう情報を期待していたのに。」
「自分が知っている話ばかりだった。」など。
つまり、参加者が「セミナーに何を期待しているのか」が分かれば、対策も打てます。
「セミナーへの期待」は、前述したとおり、事前課題や当日発表で把握することが出来ます。
ここで、重要になってくるのが、把握した「セミナーへの期待」に対して、
今回のセミナーがどの程度まで期待に応えられるのかを、参加者に伝えるということです。
これを伝えないと、全ての期待を満たせると考えてしまう参加者が出てきてしまいます。
つまり、今回のセミナーで「できること・できないこと」を明確に伝えるということです。
例えば、
「皆さんが、今回のセミナーに期待しているのは、〓と、〓と、〓ですね。」
「このうち、〓と、〓については、今回のセミナーで何らかのヒントが得られると思います。」
「ただ、〓については、今回のセミナーではカバーしていない分野なので、必要があれば、
後ほど個別にお答えさせて頂きます。」
このように、セミナーで「できること・できないこと」を伝えておくことで、
ヘンな期待感をもったままセミナーに参加し、それが満たされない、ということも起こりません。
「裏切られた!」といった不満感、不信感をもたれずにすみます。
参加者の期待感に、どの程度まで応えられるのかを、
事前に明確にしておくことが、セミナー後の参加者の満足感につながってきます。
○ふり返りの重要性
情報提供型セミナーの場合、「これでもか」というぐらいに情報を提供します。
そうしないと、参加者に満足してもらえない、という講師側の不安感もあるからです。
ただ、そうすると参加者は「情報過多」の状態のまま、セミナー会場を出て、
結局なにを学んだのかあいまいなまま、終わってしまうケースもあります。
それに対して「参加型・対話型」セミナーの場合、
一旦たちどまって、情報を整理する時間をとります。
参加者自身が、セミナー内容をふり返り、
「自分が何を学んだのか? 何を得たのか?」を自問する。
この作業によって、学習効果が高まり、セミナー内容が自分のものとして
落とし込まれていきます。
セミナーで「学んだこと・気づいたこと」は何だったのか?
この「ふり返り」を、セミナーの一番最後に行うのが、
参加者の満足度を高めるために、効果的です。
なぜなら、人は自分のとった行動、この場合はセミナー受講が、無駄であったとは
考えたくないので、この最後のふり返りでは、セミナーに対する肯定的な意見が多く出てきます。
「こんなことが学べた。あんなことも学べた。」
「こんなことに気づいた。あんなことにも気づいた。」
など、参加者自身が、セミナー内容をふり返り、セミナーのよかった点をあげていってくれます。
しかも、これらの内容を、他の参加者と共有すると、更に効果が高まります。
他の参加者も、自分と同じように満足していることを知ると、自分の考えが
更に強化されるからです。
以上のように、参加者の満足度を高めるためには、
1.「参加者の問題解決」につながるセミナーを行う。
2.セミナーで「できること・できないこと」を伝える。
3.セミナー後に「ふり返り」を行う。
という3つが重要であるという点をお話しました。
少しでも皆さんのご参考になれば幸いです。
これからも参加者の為になるセミナーを実施し、
参加者の「問題解決」を支援していきましょう!
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書籍:早く一人前になるための「仕事の覚え方」
●読者の方から頂戴したメール
○S様
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ご連絡遅れましたが、
今週発刊された「仕事の覚え方」を少し読ませていただきました。
と言っても、「はじめに」と「おわりに」だけですが・・・すみません。
基本的に、私の感じている思いがコトバとして、
まとめてあるような感覚を覚えました。不思議な感覚です。
なかなか感じていることを文字に表すことは難しいことです。
それがズバリ書かれているだけで、
本当にそう感じて良かった。そして、みんなに伝えたいと感じています。
昨日、オーラの泉という番組で、いじめについて取り上げられ、
「思いやり」について触れる場面がありました。
経験がなければ「思いやり」のココロが生まれないないと。
仕事も思いやりと一緒かもしれません。
自らが学んでいく姿勢「学ぶチカラ」、経験をしてはじめて知る「思いやるココロ」。
うちの姫も、そう感じることができる人間になってほしいと願います。
話が戻りますが、
「仕事の覚え方」をしっかり読んでからまたご連絡させていただきます。。。
そして、12日発売の
「営業で役立つコミュニケーションのポイント」も楽しみしております。。。
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(Sさん、ありがとうございます!)
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投稿者:関根雅泰
研修参加者の声
●O様
関根様
セミナーに参加したOです。
研修の組み立て方に行き詰まっており、
水槽の中で一人ぐるぐる回っているような状況のときでしたので、
セミナーの中でP〓D〓C〓Aサイクルを回すことが出来ました。
まだまだ考えに考え抜いていないなぁ。行き詰まっている場合ではないと
明るい気持ちになりました。考えるヒントも頂き、大変感謝しております。
ありがとうございました。
一本軸の通った芯のあるセミナーに参加した
心地よさ、すっきり感を味わいました!!
HPのメールマガジンに申し込みました。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
(Oさん、ありがとうございます!)
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