「遊び心」をキープするための「学習力」
●「遊び心」をキープするための「学習力」
多摩美術大学の榎本和生教授が「能力開発」を
興味深い切り口で定義しています。
「何のための能力開発か?
それは“遊び心”を持って仕事をするためである。」
(「能力開発21」2006年10月号)
「“遊び心”をキープする力には二つある。
一つは“基礎仕事力”である。
もう一つは“専門仕事力”である。」
この基礎仕事力の一つとして、「学習力」があると言う。
榎本教授の定義を引用したい。
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「学習力は、全ての職業や仕事を超えての共通の学習技能である。
学習力は、自分一人でいろいろな学習を効果的に推進できる
さまざまな技能の総称である。
この学習力を身につけていれば、どんなことでも自分一人で
学ぶことができるのである。」
(前掲書 p3)
学習力には、本の読み方、レポートの書き方、学習環境の整え方、
時間管理の仕方、集中力の保ち方など、幅広い技能が含まれると
氏は言う。
その中でも「情報記録技能」と「論文作成技能」の二つが、
大学での学習と社会での仕事において特に必要であると強調する。
「情報記録技能」には、概要づくり(アウトライニング)、
ノート(メモ)づくり、要約づくり(サマライゼーション)がある、という。
学習力を身につけるには、「読書」が重要であるとのことだ。
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「学び上手になる!研修」でいうところの
「文字情報(先人の知恵)」から学ぶ「学習力」ということのようですね。
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企業が求める人材とは?
●企業が求める人材とは?
朝日新聞社「大学ランキング」編集長の清水建宇氏は、
企業が求める人材を、次のように表現していました。
「企業が求める人材とは、まずは他人の話したことを
きちんと理解でき、自分の考えをはっきりと人に
伝えられるコミュニケーション能力があること。
そのうえで、社会や仕事のなかで自ら問題を見つけ、
解決策を考えることができる力、言わば本当の意味での
“学力”をもった人材です。」
(朝日新聞 大学入試レポート 2007年1月3日)
理解、表現、意思疎通、
問題発見、課題設定、解決策立案、問題解決といった能力が、
本当の意味での“学力”ということのようですね。
「そのような能力を培う場こそがだ、大学なのです。
高校までの勉強は、正解が分かっている問題を教師の
教え通りに解くことでした。
それに対し、問題そのものを見つけ、正解の分からない
問題について考えるのが大学です。」
「現実社会や仕事で直面することも、答えのないこと
ばかりです。変化の激しいこれからの時代は、
ますます新しいことを学び、未知の問題を解決する能力が
求められるようになるでしょう。」
“学ぶ力”がこれから益々求められるのでしょうね。
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1.学習能力とPDCA
私は、新入社員に、まず求められるのは「学習能力」であり、 学習能力は「PDCA」を上手に回すことで向上していく、と考えています。 この考えを、企業の人事・教育担当の方に話しました。 どんな反応があったのかをお伝えします。
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