お客様状態からの脱却
●「売り手市場」の新人女性
日経新聞の記事です。
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お客様気分は禁物! まずは職場に根付いて
ハナマルキャリアコンサルタントの上田晶美さんに、入社後の
心構えをまとめてもらった。
就職氷河期が十年あまり続いたため、こうした若手不在の企業は
全国にごまんとある。
(就職氷河期世代の)彼女からは「売り手市場世代」の新人が
のんびりして見えるのだろう。
各企業は、採用活動の折には、学生に対してサービス精神旺盛で
親切な説明会を開き、まるでバブル期の再来のように学生の
人気取りに躍起になった。
つまり学生は「お客さま状態」だったというわけだ。ところが
入社後は一転、会社はそうそう優しくはない。
「ひとりぼっち」で放置されようが、教育体制がなかろうが、
入ったからには、その状況を受け止めていくしかない。
自分で道を切り開いていく覚悟で、たくましく職場に根付いて
いってほしい。
日本経済新聞 2007年3月24日 32ページ
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この記事は、新人女性を対象にしていますが、新人男性も一緒ですね。
「お客様状態」で入社し、現場配属後のギャップに苦しむ。
採用までは、「お客様状態」にしてしまうのは、仕方ないのでしょう。
まずは、人員確保が優先ですから。
だからこそ、現場配属前の導入教育で「お客様状態」から脱却させ、
「自分で道を切り開いていく覚悟」を持たせることが必要です。
例えば、弊社の「仕事の学び方研修」では、次のようなことを
新入社員に伝えています。
・仕事を教えてくれない先輩社員は多い。
・彼らの本業は、自分の仕事であって、新入社員に教えることではないから。
・教えてくれても、教えるのが下手な人もいる。
・納得いかないような説明をする人もいる。
・上司の指示の出し方が悪い場合もある。
・朝令暮改はよくあること。
・いちいち新人にかまっていられるほど、現場は暇ではない。
・向き合って話を聞いてくれる「コーチング的」な接し方をする人も少ない。
・職場には色々な人がいるから、好きになれない人もいるかもしれない。
そんな状況の中、必要になるのは「自ら学ぶ力」
「教えてもらう」のを待つのではなく、自ら「学んでいく」
そのための「学び方」を教えましょう、というのが、
「仕事の学び方研修」です。
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研修内容の現場実践
●研修内容の現場実践
新入社員の行動変容が期待できる良い研修であればあるほど、
現場配属後も、その行動が持続するような工夫が必要ですね。
「朱に染まれば赤くなる」
導入研修で、どれだけ良い事を学んでも、
そのとおりの内容が、現場では行われていないケースも多い。
その矛盾に負けず、新入社員が行動変容を持続するために
どうしたらよいのか。
研修によって、行動変容を促すきっかけを与える。
これが最初。
次に、起こした行動変容を持続させる。
そのためにも、忘れさせないこと。
そして、持続する意欲を継続させること。
ここで、現場と研修のギャップに対峙する必要がある。
マナーなんて出来ていない先輩、上司がいる中で、
自身のマナーをしっかり維持し続ける意欲。
現場の「朱」に染まらせないために、どうしたらよいのか。
考えがいのあるテーマですね。
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1.ほとんど寝ている事業概略説明
導入研修を担当している教育担当の方から聞いた話です。 「一番最初に、会社全体の話や、各事業部の概略を説明するんですよ。
役員に来てもらったり、各事業部長に話をしてもらうんですが・・・」 「新入社員は、ほとんど寝ちゃってるんですよ。」 「自分の興味がない事業部だと特に。」 「説明する人が下手だということや、資料もちゃんと作ってくれてない、
というのもありますが。」 「事前に、各事業部から説明用資料とか出してくれると
ありがたいんですけど、そこまで頼めないし・・・。」 ほとんど寝てしまう事業概略説明。 皆さんは、どうしてます?
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