2007年の新入社員=「デイトレーダー型」
●2007年の新入社員=「デイトレーダー型」
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『生産性本部が命名、今春の新入社員、デイトレーダー型。』
今春の新入社員は入社後も転職先を物色し続ける――。
社会経済生産性本部は二十六日、二〇〇七年度の新入社員を
「デイトレーダー型」と命名し発表した。
「会社とともに育とうとは考えず、常に良い仕事を求めて転職を
もくろむ傾向が、ネットを駆使する個人投資家の意識に近い」という。
2007/03/27, 日本経済新聞 朝刊
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今年も興味深い呼び方になりましたね。
ところで、おもしろいのは、新入社員自身は、自分たちがこういう風に
呼ばれていることを、あまり知らないという点です。
4社、計200名ほどの新入社員に対して、
「2007年入社の新入社員は、●●型と、言われているのですが、
何と呼ばれているか知っている人いますか?」
という質問をしました。
各社で、1〓2名、知っている人がいれば、よいほうでした。
ということは・・・
「この中で、新聞を読んでいる人は、どのくらいいますか?」
という質問をしてみると、
やはり手を挙げるのは、1〓2名でした。
彼らは、ニュースをネットやTVで知るといっても、
それほどではないということのようです。
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入社2日目の「仕事の学び方」研修
◎入社2日目の「仕事の学び方」研修
あるシステム関係の会社さんで、
「学び上手になる!仕事の学び方研修」を実施させて頂きました。
3日間しかない本社での導入研修の丸一日を
「学び方研修」に割いて下さいました。
それだけ期待して下さっている研修でしたので、
かなり気合をいれました。
まず、参加者の新入社員の現状把握をしました。
●社会人になることへの期待と不安
【期待】
・新しく色々なことができる。
・仕事や色々な経験が出来る。
・自立できる。
・チャレンジ。
・新しい発見があるかも。
・新しい自分を発見するかも。
・新しい人間関係。
・これまでにない知識を得られる。
・社会的に人の役に立てる。
・自分の可能性が広がる。
・新しい自分に触れられる。
【不安】
・仕事の場に上手く溶け込めるか
・仕事がきちんと覚えられるか
・責任が重くなる
・仕事がきちんと覚えられるか
・社会人としてうかつな言葉遣いをしないか
・今までと違う環境になる
・うまく人間関係を構築できるか
・敬語をきちんと話せるか
・自己管理をきちんとできるか
・健康でいられるか
・朝起きられるか
様々な期待や不安をもつ新入社員が、今回の「仕事の学び方研修」に
期待していたのは、次のようなことでした。
●研修への期待
・仕事に対する不安への対処方法
・社会人としての話し方、態度、スキル
・同期と色々話すことで、仲良くなりたい
・新入社員に期待されていることは何か知りたい
・1年後の目標を明確にしたい
・自覚的、自律的に自分を管理する方法を知りたい
(上手い手帳の使い方)
・いつ新人を卒業できるのか知りたい
・自分の現状(何ができていて、何ができていないのか)を把握したい
・社会人としての学び方を学びたい
・職場での上手なコミュニケーションのとり方
・反省と次への活かし方
・上手い質問の仕方など社会人として適切なアウトプットの仕方
3日しかない本社での導入教育の1日を、何故「仕事の学び方」研修に注ぐのか?
なぜ会社は、「学び上手」な社員を求めるのか?
彼ら自身に考えてもらいました。
●会社は、なぜ「学び上手」を求めるのか?
・即戦力になってほしい
・成長性のある人間がほしい
・団塊世代のノウハウを引き継いでほしい
・新人時代に「学び方」を学んでおけば、異動になっても順応できる
・他人に教えてもらうというより、自分で学ぶ人間の方が成長するから
・一日でも早く即戦力になって欲しい
・会社として持っている財産や外からの知識を吸収できる人材となるため
・技術の進歩が早い。それに追いつける人材とするため
・新しいものを学ぶためには、ベースとなる知識が必要。
●周囲にいる「学び上手」
・教える機会を持っている人
・メリハリが利いている人
・観察力が鋭い人
・自分を客観視する人
・自分なりの形に整理して行動できる人
・分からないことを積極的に聞く人
・メモを取る
・質問が明確
・要点をスパっといえる
・人生を積極的に楽しんでいる人
・学ぼうとする姿勢
・知ったかぶりをしない
・好奇心旺盛
・一生懸命
・ちゃんと人の話を聞く
・論理的、客観的に考えることができる
●聴き上手
・話の腰をおらない
・何らかの反応をする
・自分なりの考えやアドバイスをくれる
・相手の目を見て聞く
・整理して確認する
・疑問点があれば聴き返す
・受け入れる
・体を相手の方に向ける
・笑うところで笑ってくれる
・口をはさまない
・心地よく話せるよう配慮してくれる
・引き出す質問、あいづち、突っ込みをしてくれる
研修の中では、具体的な「学びスキル」の一つとして、
聴き方、メモのとり方、上司からの指示の受け方などの練習をしました。
●学んだこと・気づいたこと
・聞く態度 〓 普段から使っている何気ない仕草でも、
見方によっては悪く取られるものだと思った。
自分を客観視しながら常に気をつけていきたい。
・姿勢や態度で、相手に対し不快感を与えることになる。
・聞くときは、必ずメモをとる。
・何事も失敗を恐れず、チャレンジしていきたい。
・仕事に追われるだけでなく、自分自身をしっかり振り返る。
・目的、目標を明確にし、モチベーションをあげる。
・自分を客観視する。
・コミュニケーションが苦手ではあるが、細分化して各ポイントを
認識すれば、自分でも出来るようになる気がしてきた。周囲の人々から
より多く学ぶために、自分をコントロールする必要があるのだと思う。
・研究の論文構成とPDCAサイクルは似ている。
例えば、研究の目的は、なぜその研究が必要なのかについて書く。
実験が実行にあたり、評価が分析にあたる。そして考察が
優先順位の決定にあたる。これはシステムの構築とも同じである。
・学びのリソースは、会社では明文化されていない知識である。それゆえ
大学とは異なり、成長と知識の継承のためには、「人から上手に聞き出し、
効果的に記録(記憶)する」技術が必要である。
・PDCAのDoは個人ではなく、組織のDoである。そのため
全てのDoは、周囲とのコミュニケーションが基礎となっている。
・外側(型)と内側(内面)は相互連関的である。自分の武道経験で
得た実感が、ビジネスでも重要であることを再認識できた。
・マナー、態度、姿勢といったものを、叩き込むのは重要である。
グループの皆でやることで、客観視できた。
・単に学ぶといっても、効率的な方法があることがわかった。
そして、その学ぶ姿勢をきちんとすれば(自分を変えれば)早く学べる
ということが分かった。
・気づいたことは、自分が思っている自分のように、他人には映っていない
ということ。他人に自分の思っているような自分を見せるのは、相当な
努力が必要だと思った。
・学ばないのは損!
・学ぶにもコツがあるということ。
聴く姿勢ひとつとっても足を揃えて立つだけで、相手が持つ印象が違った。
・話す聞く以外にメモを取ることで、頭に入ってくる情報の量が増加した。
・6W3Hをおさえて仕事をすることで、仕事の効率が上手くいく。
・仕事をするにあたっての心の持ち方を学んだ。
・PDCAを意識することでスムーズに学べる。
・相手のいいところを見つける。
・自分が無知であることを忘れないこと。
・周囲にどう見られるかを意識すること。
・聞く態度が重視されること。
・学生との比較で、社会人としての学び方を理解した。
・学びマインドの大切さに気づいた。また、学びマインドがないように
見られないために、学びスキルを具体的に学んだ。
・学びエナジーが、新入社員に期待されていることだと認識できた。
・疑問に思ったことは、失礼にならないように積極的に質問する。
メモをとるのも重要だが、とるときの姿勢も重要。
・PDCAを学んだ。今までDoしか行っていなかったので、失敗したときに
へこんでモチベーションが下がったまま、またDoを行うという悪循環に
おちいっていたが、今日PDCAを学んだことで、自分に足りなかったもの
目的やふり返りの大切さを再認識できた。
●ご意見・ご感想
・本日はありがとうございました。まだ入社2日目ですが、2日目にして
早い段階で、この研修を受けさせて頂いて大変嬉しく思えました。
明日から頑張れます。
・すごくやる気が出た。仕事に対して前向きな気持ちになれた。
・充実した内容であり、教え方も上手く、題名に沿った研修だった。
・自分の考えの見直し、再確認など学ぶべき点が多かった。
・参加型セミナーがやりやすかったです。また教え方も身振り手振りを
交え非常に上手く、また機会があればご教授願いたいです。
・本当にありがとうございました。
・これから社会人として先輩方から教えて頂く心構えが整った。
・上司や先輩方とのコミュニケーションや気をつけることなど
具体的なスキルを学ぶことができた。
・非常に明確な説明、話し方でとてもわかりやすかった。
・自分の不安を共有、軽減できた。
・考えられる事態への対処と共に自信を得られた。
・今まで気づかなかった学び方について知識がついた。
・具体例をあげて頂いたり、練習をしたので印象に残った。
・関根さんのプレゼンが上手くて、とても参考になった。
・親しみやすい用語で分かりやすかったです。
・学ぶ心構えを学んだ。社会人生活で気にすること、心構えができた。
・入社してから不安に思っていたことが解消された。
・参考になるばかりでなく、楽しかった。
・優先順位のつけ方など、これから仕事をしていく上で役立つと思う。
・不安が解消され、とても参考になる研修だった。
学ぶことは簡単なようで、とても難しいと感じた。
・非常にためになりました!
見直して、自分なりに今日のことを整理したいと思います。
・上司との摩擦の例を聞けたのと、しかも対処法までお教え頂けたので、
仕事への恐怖が減りました。
・とても勉強になりました。「なんとなくは分かっていたんだけど、
よく分からなかったこと」(もやがかかったもの)が見えました。
・受講する前は「長いなあ」と思っていたが、アッという間の講義だった。
(皆さん、ありがとうございました。
職場でもどんどん学んでいこう!)
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研修企画者の方の声
「仕事の学び方」研修を導入してくださった企業の
研修企画者の方から、メールが届きました。
(ご本人の許可を得て掲載)
===
◎研修企画者の方の声
●T様
株式会社ラーンウェル
代表取締役 関根雅泰様
いつも大変お世話になっております。
先日は、お忙しい所弊社の新人社員向けに「仕事の学び方研修」をご講演いただき
ましてありがとうございました。
大変有意義な価値のある研修内容で、新入社員からも評判が大変よく、
・社会人として意識を高める役に立った
・頭で理解していることでも、ロールプレイングで体験すると違う気づきがある。
・自分ができていないことをチェックする最高の場。
・意識的な面で変わった。来年の新人も受けてもらいたい。
・学生と社会人の違いを理解し、不安が解消され勇気づけられた。
などうれしい声が上がっていました。
新入社員の報告書は別途お渡ししたいと思います。
他社と比べた当社の新人など、またご意見をお聞きしたいと思っています。
今後ともご指導いただきたくよろしくお願いします。
メールで失礼ですが取り急ぎ御礼申し上げます。
===
どうもありがとうございます!
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お客様状態からの脱却
●「売り手市場」の新人女性
日経新聞の記事です。
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お客様気分は禁物! まずは職場に根付いて
ハナマルキャリアコンサルタントの上田晶美さんに、入社後の
心構えをまとめてもらった。
就職氷河期が十年あまり続いたため、こうした若手不在の企業は
全国にごまんとある。
(就職氷河期世代の)彼女からは「売り手市場世代」の新人が
のんびりして見えるのだろう。
各企業は、採用活動の折には、学生に対してサービス精神旺盛で
親切な説明会を開き、まるでバブル期の再来のように学生の
人気取りに躍起になった。
つまり学生は「お客さま状態」だったというわけだ。ところが
入社後は一転、会社はそうそう優しくはない。
「ひとりぼっち」で放置されようが、教育体制がなかろうが、
入ったからには、その状況を受け止めていくしかない。
自分で道を切り開いていく覚悟で、たくましく職場に根付いて
いってほしい。
日本経済新聞 2007年3月24日 32ページ
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この記事は、新人女性を対象にしていますが、新人男性も一緒ですね。
「お客様状態」で入社し、現場配属後のギャップに苦しむ。
採用までは、「お客様状態」にしてしまうのは、仕方ないのでしょう。
まずは、人員確保が優先ですから。
だからこそ、現場配属前の導入教育で「お客様状態」から脱却させ、
「自分で道を切り開いていく覚悟」を持たせることが必要です。
例えば、弊社の「仕事の学び方研修」では、次のようなことを
新入社員に伝えています。
・仕事を教えてくれない先輩社員は多い。
・彼らの本業は、自分の仕事であって、新入社員に教えることではないから。
・教えてくれても、教えるのが下手な人もいる。
・納得いかないような説明をする人もいる。
・上司の指示の出し方が悪い場合もある。
・朝令暮改はよくあること。
・いちいち新人にかまっていられるほど、現場は暇ではない。
・向き合って話を聞いてくれる「コーチング的」な接し方をする人も少ない。
・職場には色々な人がいるから、好きになれない人もいるかもしれない。
そんな状況の中、必要になるのは「自ら学ぶ力」
「教えてもらう」のを待つのではなく、自ら「学んでいく」
そのための「学び方」を教えましょう、というのが、
「仕事の学び方研修」です。
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逆成果主義
●「逆成果主義」
一橋大学大学院商学研究科 守島基博教授が、興味深いお話をされています。
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働く人は成果を出すことが、生き残る唯一の道であることを
この15年でしっかりと認識してきた。(中略)
その結果、働き手の多くは、企業にも「成果」を求める。
その企業で働くことの自分にとってのメリットが何か、その結果、
どういうキャリア上の成果が手に入れられるのか。
こうした点を重視して企業選択が行われる「逆成果主義」が
働くことの前提となりつつあるのである。(中略)
ではいったい何をすればよいのか?(中略)
なかでも新しい心理的契約のもとで重要なのが、
成長機会(チャンス、仕事)の提供である。
愛知経協 2007.1 p4〓6
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自分を成長させてくれる企業を、働き手が選ぶ。
企業は、成長の機会を提供する。
成長機会が提供できない企業は、選ばれなくなる。
「辞めて欲しくない」若手社員ほど、
こういう傾向が強いのでしょうね。
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なぜ、新卒採用にこだわるのか?
●なぜ、新卒採用にこだわるのか?
川崎のホテルに泊まったとき、手に取った無料情報誌
「セイリング・マスター:経営幹部を応援するメッセージマガジン」
に興味深い記事を見つけました。
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●なぜ、新卒採用にこだわるのか?
「経営の手ごたえを感じることができる」
ある経営者に新卒採用の理由を尋ねるとこう答えた。(中略)
理念やビジョンをストレートにぶつけ、どんな反応が返ってくるのか。
自らの経営の成果を試してみたいという気持ちがどこかにあるはずだ。
「自分たちの理念や想いを余すことなく伝え、その伝承者を作りたいわけです。
規模の大小を問わず企業が新卒採用にこだわる理由はそこにあります。」
株式会社マングローブの取締役・人材採用コンサルティング室長の
財田卓治氏は次のようにのべる。(後略)
セイリング・マスター November 2006 p10
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新入社員への期待は、
会社の理念、ビジョンの伝承者となってくれること。
経営者としては「伝承するに足る」と
新入社員に思ってもらえるような
理念、ビジョンを持つことが大事なのでしょうね。
その上で、新入社員に理念、ビジョンを伝えていく。
新入社員に求められるのは、
まずは、受けとる力、
次に、自分のものに咀嚼していく力、
そして、ゆくゆくは、次代に伝えていく力なのでしょうね。
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企業が求める人材像
●企業が求める人材像
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社員に求めるのは「主体性」「課題発見力」
企業680社調査「若手には不足」
人事担当者が社員に求める能力は
「実行力」(70・8%)が最も多く、
「主体性」(68・7%)、
「課題発見力」(65・8%)と続いた。
一方、29歳までの若手社員に不足していると思う能力は
「主体性」(48・2%)、
「課題発見力」(44・4%)、
「創造力」(44・2%)が上位を占めた。
2007/03/13, 東京読売新聞 朝刊
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「企業が求める即戦力とは、高度な基礎能力を備え、
採用後すぐに伸びる力を備えている人材。
ただ資格を持っているだけではあまり意味がない」。
労働政策研究・研修機構の岩脇千裕研究員はそう分析する。
経済同友会の教育問題委員長を務める浦野光人・ニチレイ社長も、
「必要とされるのは、自分で課題を見つける能力」と注文をつける。
2007/03/13, 東京読売新聞 朝刊
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「実行力」「主体性」「課題発見力」
「採用後に伸びる人材」
「自分で課題を見つける能力」
必要とされる人材は、
「自ら考え行動できる学び上手な人」なのかもしれませんね。
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「学びの組織」へのパラダイム転換
●「学びの組織」へのパラダイム転換
NPO法人 人材育成マネジメント研究会 主催のフォーラム
「共鳴場での人材育成と現場力再生:
“学びの組織”へのパラダイム転換」 @ 明治大学
に参加してきました。(2007年3月7日開催)
午前中は、パネルディスカッション。
午後は、分科会でした。
「個人・組織の学び方」ということで、非常に勉強になりました。
ポイントだけかいつまんでご紹介します。
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1.共鳴場とミクロマクロループによる「学びの組織」への転換
明治大学情報科学センター所長 阪井教授
・健康な組織 = 学びの組織 = 現状変更への適応性がある
・学びの組織 = 共鳴場 + ミクロマクロループ
・共鳴場 = 異質な活動が連鎖する接点
←創造性が発揮されブレークスルーが起きる。
・ミクロマクロループ = 外部に開放的・閉じている?
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2.学習学・共振・関係論的学び
青山学院大学 佐伯教授
・教えるという意図的行為によらず、共振・共鳴によって
「学んじゃっている」ことがある。
・出来事は、関係の網の目の中で生起する。
・「遊び」と「学び」が分離してしまっていることが、教育の不幸。
学び = 勉強 + 遊び
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3.チームを個に生かす学習のあり方:
チーム学習による協調自律学習の設計と開発
NPO学習開発研究所 佛教大学 西之園教授
・学習者の「内的条件」を整えることに成功するならば、
「外的条件」が不十分であっても、その困難を克服して主体的に学習する。
・15週間の授業の前半は、チーム学習。チームで話し合いながら進めていく。
後半は、自律協調学習。個々人がレポート作成に向けて準備し、その作成を
チーム員同士で支援しあう。
・チーム学習が上手くいくチームと、いかないチームがある。
・「チェック項目」を用いて、チームの状態を診断する。
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大学教授の方々の講演だけでなく、企業での事例(旭硝子やアクサ生命)や
コンサルタントの方々(シェイクの森田さん)の話もあり、非常に勉強になりました。
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「組織として、どうやって学んでいくか?」
「組織として、個人の学びをどうやって支援していくか?」
色々考えさせられる良いフォーラムでした。
ありがとうございました。
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「仕事スキルよりも基本マナー」
●「仕事スキルよりも基本マナー」
2007年2月20日 日経産業新聞より
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日経産業新聞とNTTレゾナントが行った調査によると
30〓50代の部下や後輩を持つ人に、入社3年未満の若手社員に
「入社3年以内に、ぜひ身につけて欲しいこと」と聞いたら、
そのトップが「あいさつなど基本マナー」(72.2%)
つぎが「言葉遣い」(62.8%)であった。
仕事スキル以前に、早く基本動作を身につけてほしいと
いう上司や先輩の切実な願いが浮き彫りになった。
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「あいさつ」や「言葉遣い」がなっていない若手社員が多い。
逆に言えば、少しでも「あいさつ」や「言葉遣い」がきちんとしていれば、
それだけで「差別化」が図れます。
「あいつは、他の奴とは違う。」と、一目置かれるようになります。
仕事を教えてもらい、早く一人前になるためにも
「あいさつ」や「言葉遣い」をきちんとしましょう!
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学ぶことで何を得るのか?
●学ぶことで何を得るのか?
私達が「学ぶことで何を得るのか」について考えていきます。
学ぶとは知識を得ることだけではありません。
学校では主に「先人の知恵」を学び、それを暗記し
試験で再生することが求められてきました。
しかし、これだけが学びではないのです。
逆に、学校時代の学び「暗記と再生」が嫌で、
学ぶこと自体が嫌いになってしまったという人もいるでしょう。
私は、学ぶことで4つのことが得られると考えています。
「世界が広がる」「自分が高まる」
「自分が深まる」「地に足がつく」の4つです。
【世界が広がる】
学ぶことで、新しい知識が得られます。
知らないことが分かるようになり、私達の世界が広がります。
いわば、新しい土地を旅するような楽しさ、発見の旅が
学ぶ楽しさにはあります。
私達は学ぶことで、自分の世界を広げているのです。
【自分が高まる】
学ぶことで、一段ずつ階段を上がっていくようなイメージです。
学ぶ前には見えなかったことが見えるようになる。
例えば、新人のときには分からなかったことが、
経験を重ねていくうちに見えるようになることはよくあります。
地上にいたときは見えなかったことが、屋根の上からは見える。
そんな状態です。学ぶことで、自分が高まり視野が変わってくるのです。
【自分が深まる】
学ぶことは自分に向き合うことであるとも言えます。
何故なのか?どうすればよいのか?など、
学ぶとは自分に対する問いかけ、時に哲学的なもの、
を繰り返すことでもあります。
問いかけを繰り返すことにより、深く考えるようになります。
「人間は考える葦である」というのはパスカルの有名な言葉ですが、
私達は「考える」からこそ人間であるとも言えるのです。
学ぶとは、私たち自身を考えさせ深めてくれる力を持っています。
【地に足がつく】
学ぶことで、世界を知ることと自分を知ることで、
自分の「位置」が見えてきます。
自分は世界の中でどこにいるのか。地理的なことというよりも、
哲学的な観点から自分の「位置」が見えてきます。
別の言葉でいうと、学ぶことで「自分の存在理由」が見えてきます。
自分は何のために存在するのか。
それが見えてくれば、学ぶことで知識だけを追い求めない。
他人よりちょっとだけモノを知っていることを鼻にかけたりしない。
学ぶことで、地に足がつき確固たる
自分というものをもてるのではないでしょうか。
この4つを得ることで、私達はどうなるのか?
私は「自分になる」のだと思っています。
新しい自分になる。既にある自分になる。新しい自分を発見し、
既にある自分を再発見していくような楽しさが、学ぶことにはあります。
東京大学の佐伯ゆたか教授は「学ぶということの意味」の中で、
学びは「自分探しの旅」であると表現しています。
人は何故学ぶのか?
この問いに対する答えは、まだ分かりません。
ただ、自分自身の経験から言うと、
単純に「学ぶことは楽しい、だから学ぶ」そう思っています。
学ぶことで、どんどん自分のことや世界のことが分かってくる。
学び上手の上級ランクは「己を知り人を知る」人なのかもしれません。
道は長いですね
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