組織社会化に関する論文(3)
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組織文化と組織社会化戦術の関連 2010
小川憲彦 大里大助
・日本企業の組織文化は、進取志向、成果志向、協力志向、自由志向、
安定志向、精確志向の6次元から構成されうる
・組織文化次元は、組織社会化戦術に必ずしも大きな影響を及ぼしていない
・組織社会化戦術とは「役割から役割への移行における個人の経験が、
その組織の他者によって構造化、組織化される方法」
(Van Maanen&Schein 1979 p230)
・組織社会化は、組織文化を伝達する重要な役割を担う過程であるにも関わらず
マクロ現象としての組織文化のとの関係において、自覚的な取り組みがなされた
ことは極めて少ない
・Van Maanen & Schein(1979)の組織社会化戦術の6次元を修正し、
3次元に集約したのがJones(1986)
制度的 個別的
集団的 個人的
文脈的 公式的 非公式的
規則的 不規則的
内容的 固定的 可変的
連続的 断絶的
社会的 付与的 剥奪的
・1200人を超える大企業 279社に質問紙調査 2008年3月~4月
・設立年数は、組織文化の全ての次元に対し5%以上の有意な関係を示した
・組織社会化のあり方を規定するのは、文化の内容よりも、むしろ文化の強さ、
ここでは経営理念の浸透度であった
・文化の内容と社会化のあり方にはごく弱い関係性しかない
・今回の結果は、単純な刺激―反応関係を前提としたVan Maanen & Schein(1979)や
Jones(1986)の仮説に、一定の見直しを迫る結果であったように思われる。
○添付されている質問紙も、とても参考になる。
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「働くことと学ぶこと-能力開発と人材活用」
働くことと学ぶこと-能力開発と人材活用
佐藤博樹 編著 ミネルヴァ書房 2010 ○企業内教育の定量的調査。示唆に富む知見が多い。
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「デジタル教材の教育学」
「デジタル教材の教育学」2010年 山内祐平編 ○2011年夏学期授業「学習環境のデザイン」の教科書。
歴史的経緯、背景理論、設計評価、事例が勉強になる。
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「変革を生む研修のデザイン」
「変革を生む研修のデザイン」2010(Training for Change 1994)
-仕事を教える人への活動理論- Y.エンゲストローム ○研修講師にかつを入れてくれる本。
参加者の内的要因(心的活動の変化)に着目。
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「ラーニングバーX」に参加してきました
2011年2月15日(火)16時30分~19時
「ラーニングバーX」に参加してきました。
http://www.nakahara-lab.net/blog/2011/01/post_1766.html
スピーカーは「Workplace Learning研究会」で知り合った市瀬博基さんです。
http://twitter.com/hi_learnology
当日は、研究会メンバーも複数名参加してくれました。
(Mさん、Sさん、Kさん、ありがとうございました)
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組織エスノグラフィー
組織エスノグラフィー ○ラーニングバーX の事前課題本
読んで良かった。質的調査の魅力。
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人材育成学会 2010年第8回年次大会 発表
2010年12月19日(日)@ 東洋学園大学
人材育成学会 第8回年次大会で研究発表をしました。
タイトルは「OJT行動に関する尺度作成の試み」です。
(発表論文 PDFファイルを見る)
学会でのプレゼンは初めてだったので緊張しました。
(事前に論文や発表資料をチェックして下さった
N先生、M先生、Tさん、Kさん、ありがとうございました!)
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発表の概要は以下の通りです。
●OJTにおける「周囲のかかわり」を見ることができるような尺度の開発
●若手社員の業務能力向上に寄与したOJT行動を示唆
1)仕事を実際にやらせてくれた
2)良かった点や成長した点を見つけてほめてくれた
3)他工場やグループ会社で仕事をする機会を与えてくれた
●今後「2年目社員調査」で今回開発した「OJT行動」尺度を使用
(参加者用配布資料 PDFファイルを見る)
発表後の質疑応答では、以下の質問を頂きました。ありがとうございました。
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「職場学習論 ~仕事の学びを科学する」
東大大学院での指導教員である中原淳先生の「職場学習論」
アマゾンに注文してから、届くのを今か今かと待ち望んでいた。
届いたその日に、森林公園で子どもたちと遊びながら読む。
(奥さん、すみません)
今まで、ゼミや授業で断片的に学んだこと、読んできた論文がつながってくる。
自分の研究(新入社員に対するOJT)にも大きなかかわりを持ってくるであろう本。
大事な本なので、自分なりにふり返り、内容を整理しておきたい。
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「最近、OJTが機能しないのはなぜか?」を読んで
東大 中原先生のブログ
「最近、OJT(On the job training)が機能しないのはなぜか?」
は、非常に考えさせられる内容です。
http://www.nakahara-lab.net/blog/2010/02/ojtxtute.html
自分の頭の中を整理するためにも、私自身の考えを
1.時間軸 2.「OJT」 3.ポストモダン型能力
という3つの観点で、書いておきたいと思います。
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メンターとOJTの違い
雑誌「能力開発21」10年2月号で、東京経済大学 経営学部 教授
関口和代先生の記事が分かりやすかったので、転載します。
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