東海大学教育研究所さんからのご依頼で
「教え上手になる!」研修を、教授、助教授、講師の方々を
対象に実施してきました。(2006年9月22日)
毎年1回行われている授業研究発表会の一環として、
外部講師である私の講演時間をとってくださいました。
最初は、
「教授や講師に対する講演」
ということで、ちょこっとプレッシャーがかかりました。
ご参加された若い講師の方や、ご年配の教授の方々の
今回の講演に対する期待は、次のようなものでした。
●今回の講演から「学びたいこと・得たいこと」
・教え上手、学ばせ上手とは?
・教え上手になるための秘訣
・教え上手、学ばせ上手になるための教え方、技法など
・学生が学び上手になるような授業のアイデアを得ること
・自ら進んで学生たちが積極的に学びの姿勢をみにつけるにはどうしたらよいか
・教え方について悪いところを改善できるような方向性を示してほしい
授業内で学生に対しての態度や考え方など
・「学ぶ」をどうとらえるかによって良いとされる「教える」方策は
全く変わるので、「教え上手」の根幹となる「学び」について知りたい
・有効な学びとは何か
・どのような集団に、どのような学びの機会を与えるのが有効か
・教える経験が不足しているので、教え方の知識を得たい
・等しく言える環境をどのように作るか
・どのような方法で皆の話をまとめるか
講演時間は、90分。しかもお昼を食べた直後ですから、
なかなか大変です。
大きな大学ということもあり、他の学部とは交流が少ないということから、
簡単な自己紹介をしたあと、グループ討議中心のセミナーにしました。
最初は、ちょっととまどいがちだった先生方も、徐々にのってきて
ディスカッションが盛り上がっていました。
あまりこういう話し合い(教え方の上手下手)をされる機会はないみたいですね。
アンケート結果は、下記の通りでした。(許可を得た方のみ掲載)
●今回の講演で「学んだこと・気づいたこと」
・資料1ページ目に記名欄
→記名することにより傍観者から参加者となる。
・関根さんによる講演方法、関根さんの資料からの講演内容
→二重講演 説得力があり有用性が伝わった
・相手本位 ・何気なく思っていることが再確認できた
・ある程度「教えること」を経験し、失敗することが必要であること
・教え上手になるコツは身近にあることに気づいた
・日ごろやっていることが整理された
・いくつかの理論を引き合いに出されたので調べてみたい
・学生たちに情報を伝えるのではなく、学生たちに情報が伝わるように
教えることが大切であるということ
・自分だけでは知らなかったことや新しい見方を1つの同じ問題の中から
発見できたのはプラスになりました。
・同じ分野の人だけでなく、他の立場の人や環境の人の話を聞く機会は
これからも持ちたいです。
・教え上手と教え下手は、裏表と思っていたので、片方を考えることで
十分と考えたが、整理するうえでは役立つプロセスとなった。
・ひとつのテーマについて考えて、ディスカッションしたりするケースで、
作業を細分化すると、スムーズに進むことに気づいた。
・教え上手の具体的な技法を学べたこと
・学び手側からのアプローチ(相対化)の重要性
・問題は目標と現実のギャップであるということ
したがって目標のないところに問題はない。
目標、理想がいかに大切かを再認識した。
●ご意見、ご感想
・細かい心遣いが見えて非常に分かりやすかったです。
・この話で、1日やって頂いてもよいかと思います。
・講義部分について企業の例を踏まえて詳しく知りたい。
・理論についてのリストが欲しい
・授業で活かせる
・新しい方向性が見えた
・学生に対する見方を意識的に変えられそうです。
・関根さんのお人柄によるところが大きいと思います。
声の大きさ、トーン、話し方で「この人の話を聞きたい!」
「セミナーが役に立ちそうだ!」という印象が変わってくると思いました。
・自分の至らなさの焦点を絞ることができた。
・他の先生方と学びを共有できた。
・疲労感のない気づきを得られることができた。
・講演、レクチャーの手順がよく分かった
・大変、構成が良く、テンポの良いレクチャーで非常に気持ちよく参加できた。
ご参加頂いた皆さん、本当にありがとうございました。
また企画してくださったY教授、Wさん、どうもありがとうございました。
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