入社2日目の「仕事の学び方」研修

5.導入教育に関して

◎入社2日目の「仕事の学び方」研修
あるシステム関係の会社さんで、
「学び上手になる!仕事の学び方研修」を実施させて頂きました。
3日間しかない本社での導入研修の丸一日を
「学び方研修」に割いて下さいました。
それだけ期待して下さっている研修でしたので、
かなり気合をいれました。
まず、参加者の新入社員の現状把握をしました。
●社会人になることへの期待と不安
【期待】
・新しく色々なことができる。
・仕事や色々な経験が出来る。
・自立できる。
・チャレンジ。
・新しい発見があるかも。
・新しい自分を発見するかも。
・新しい人間関係。
・これまでにない知識を得られる。
・社会的に人の役に立てる。
・自分の可能性が広がる。
・新しい自分に触れられる。
【不安】
・仕事の場に上手く溶け込めるか
・仕事がきちんと覚えられるか
・責任が重くなる
・仕事がきちんと覚えられるか
・社会人としてうかつな言葉遣いをしないか
・今までと違う環境になる
・うまく人間関係を構築できるか
・敬語をきちんと話せるか
・自己管理をきちんとできるか
・健康でいられるか
・朝起きられるか
様々な期待や不安をもつ新入社員が、今回の「仕事の学び方研修」に
期待していたのは、次のようなことでした。
●研修への期待
・仕事に対する不安への対処方法
・社会人としての話し方、態度、スキル
・同期と色々話すことで、仲良くなりたい
・新入社員に期待されていることは何か知りたい
・1年後の目標を明確にしたい
・自覚的、自律的に自分を管理する方法を知りたい
 (上手い手帳の使い方)
・いつ新人を卒業できるのか知りたい
・自分の現状(何ができていて、何ができていないのか)を把握したい
・社会人としての学び方を学びたい
・職場での上手なコミュニケーションのとり方
・反省と次への活かし方
・上手い質問の仕方など社会人として適切なアウトプットの仕方
3日しかない本社での導入教育の1日を、何故「仕事の学び方」研修に注ぐのか?
なぜ会社は、「学び上手」な社員を求めるのか?
彼ら自身に考えてもらいました。
●会社は、なぜ「学び上手」を求めるのか?
・即戦力になってほしい
・成長性のある人間がほしい
・団塊世代のノウハウを引き継いでほしい
・新人時代に「学び方」を学んでおけば、異動になっても順応できる
・他人に教えてもらうというより、自分で学ぶ人間の方が成長するから
・一日でも早く即戦力になって欲しい
・会社として持っている財産や外からの知識を吸収できる人材となるため
・技術の進歩が早い。それに追いつける人材とするため
・新しいものを学ぶためには、ベースとなる知識が必要。
●周囲にいる「学び上手」
・教える機会を持っている人
・メリハリが利いている人
・観察力が鋭い人
・自分を客観視する人
・自分なりの形に整理して行動できる人
・分からないことを積極的に聞く人
・メモを取る
・質問が明確
・要点をスパっといえる
・人生を積極的に楽しんでいる人
・学ぼうとする姿勢
・知ったかぶりをしない
・好奇心旺盛
・一生懸命
・ちゃんと人の話を聞く
・論理的、客観的に考えることができる
●聴き上手
・話の腰をおらない
・何らかの反応をする
・自分なりの考えやアドバイスをくれる
・相手の目を見て聞く
・整理して確認する
・疑問点があれば聴き返す
・受け入れる
・体を相手の方に向ける
・笑うところで笑ってくれる
・口をはさまない
・心地よく話せるよう配慮してくれる
・引き出す質問、あいづち、突っ込みをしてくれる
研修の中では、具体的な「学びスキル」の一つとして、
聴き方、メモのとり方、上司からの指示の受け方などの練習をしました。
●学んだこと・気づいたこと
・聞く態度 〓 普段から使っている何気ない仕草でも、
 見方によっては悪く取られるものだと思った。
 自分を客観視しながら常に気をつけていきたい。
・姿勢や態度で、相手に対し不快感を与えることになる。
 
・聞くときは、必ずメモをとる。
・何事も失敗を恐れず、チャレンジしていきたい。
・仕事に追われるだけでなく、自分自身をしっかり振り返る。
・目的、目標を明確にし、モチベーションをあげる。
・自分を客観視する。
・コミュニケーションが苦手ではあるが、細分化して各ポイントを
 認識すれば、自分でも出来るようになる気がしてきた。周囲の人々から
 より多く学ぶために、自分をコントロールする必要があるのだと思う。
・研究の論文構成とPDCAサイクルは似ている。
 例えば、研究の目的は、なぜその研究が必要なのかについて書く。
 実験が実行にあたり、評価が分析にあたる。そして考察が
 優先順位の決定にあたる。これはシステムの構築とも同じである。
・学びのリソースは、会社では明文化されていない知識である。それゆえ
 大学とは異なり、成長と知識の継承のためには、「人から上手に聞き出し、
 効果的に記録(記憶)する」技術が必要である。
・PDCAのDoは個人ではなく、組織のDoである。そのため
 全てのDoは、周囲とのコミュニケーションが基礎となっている。
・外側(型)と内側(内面)は相互連関的である。自分の武道経験で
 得た実感が、ビジネスでも重要であることを再認識できた。
・マナー、態度、姿勢といったものを、叩き込むのは重要である。
 グループの皆でやることで、客観視できた。
・単に学ぶといっても、効率的な方法があることがわかった。
 そして、その学ぶ姿勢をきちんとすれば(自分を変えれば)早く学べる
 ということが分かった。
・気づいたことは、自分が思っている自分のように、他人には映っていない 
 ということ。他人に自分の思っているような自分を見せるのは、相当な
 努力が必要だと思った。
・学ばないのは損!
・学ぶにもコツがあるということ。
 聴く姿勢ひとつとっても足を揃えて立つだけで、相手が持つ印象が違った。
 
・話す聞く以外にメモを取ることで、頭に入ってくる情報の量が増加した。
・6W3Hをおさえて仕事をすることで、仕事の効率が上手くいく。
・仕事をするにあたっての心の持ち方を学んだ。
・PDCAを意識することでスムーズに学べる。
・相手のいいところを見つける。
・自分が無知であることを忘れないこと。
・周囲にどう見られるかを意識すること。
・聞く態度が重視されること。
・学生との比較で、社会人としての学び方を理解した。
・学びマインドの大切さに気づいた。また、学びマインドがないように
 見られないために、学びスキルを具体的に学んだ。
・学びエナジーが、新入社員に期待されていることだと認識できた。
・疑問に思ったことは、失礼にならないように積極的に質問する。
 メモをとるのも重要だが、とるときの姿勢も重要。
・PDCAを学んだ。今までDoしか行っていなかったので、失敗したときに
 へこんでモチベーションが下がったまま、またDoを行うという悪循環に
 おちいっていたが、今日PDCAを学んだことで、自分に足りなかったもの
 目的やふり返りの大切さを再認識できた。
●ご意見・ご感想
・本日はありがとうございました。まだ入社2日目ですが、2日目にして
 早い段階で、この研修を受けさせて頂いて大変嬉しく思えました。
 明日から頑張れます。
・すごくやる気が出た。仕事に対して前向きな気持ちになれた。
・充実した内容であり、教え方も上手く、題名に沿った研修だった。
・自分の考えの見直し、再確認など学ぶべき点が多かった。
・参加型セミナーがやりやすかったです。また教え方も身振り手振りを
 交え非常に上手く、また機会があればご教授願いたいです。
 
・本当にありがとうございました。
・これから社会人として先輩方から教えて頂く心構えが整った。
・上司や先輩方とのコミュニケーションや気をつけることなど
 具体的なスキルを学ぶことができた。
・非常に明確な説明、話し方でとてもわかりやすかった。
・自分の不安を共有、軽減できた。
・考えられる事態への対処と共に自信を得られた。
・今まで気づかなかった学び方について知識がついた。
・具体例をあげて頂いたり、練習をしたので印象に残った。
・関根さんのプレゼンが上手くて、とても参考になった。
・親しみやすい用語で分かりやすかったです。
・学ぶ心構えを学んだ。社会人生活で気にすること、心構えができた。
・入社してから不安に思っていたことが解消された。
・参考になるばかりでなく、楽しかった。
・優先順位のつけ方など、これから仕事をしていく上で役立つと思う。
・不安が解消され、とても参考になる研修だった。
 学ぶことは簡単なようで、とても難しいと感じた。
・非常にためになりました!
 見直して、自分なりに今日のことを整理したいと思います。
・上司との摩擦の例を聞けたのと、しかも対処法までお教え頂けたので、
 仕事への恐怖が減りました。
・とても勉強になりました。「なんとなくは分かっていたんだけど、
 よく分からなかったこと」(もやがかかったもの)が見えました。
・受講する前は「長いなあ」と思っていたが、アッという間の講義だった。
(皆さん、ありがとうございました。
 職場でもどんどん学んでいこう!)

投稿者:関根雅泰

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