●「ビジョナリーカンパニー」著者 J.コリンズの基調講演
“Sustaining Greatness”
Jim Collins June 4th 8:25-9:15
「ビジョナリーカンパニー①②」の著者、
J.コリンズさんの基調講演を聞いてきました。
朝7時半、開場。8時スタート。
朝早いスタートにも関わらず、聴衆のテンションは高かったです。
皆、この講演を楽しみにしていたようです。
以下に、私の理解の範囲で、講演で印象に残った部分をお伝えします。
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○「Great to Good:
Why do some great companies fall while others sustain their success?」
「グレートからグッドへ:
なぜビジョナリーカンパニーが普通の会社に戻ってしまうのか?」
・現在、リサーチ中の調査が二つある。
一つは「Great to Good」、もう一つは「Turbulent Disruption」
今回は「Great to Good」について触れたい。
・グレートが、グッドに落ちてしまう例が見つかっている。
・妻が癌にかかったときを見ていても、
外見は健康、しかし内部では病気が進行していた。
(もう既に奥さんは、健康体に戻っている)
・同じことが、グレートでも起こっているのかも。
・グレートにおける病気の進行具合を「6つのステージ」として表現できる。
・ステージ4から、右肩上がりのグラフが下がっていく。
・ステージ5までなら、まだ復活のチャンスはある。
「Good to Great」も可能だし、「Great to Good to Great」も可能。
・We are not prisoners of circumstances.
We can become Great with good choices.
・グレートが、自らをグレートと認めた瞬間から、落ち目が始まる。
・グレートからグッドに落ちた会社には、共通している問題点がある。
それが、problem of succession(継承問題)である。
・レベル5のリーダーから、間違ったリーダーにバトンが渡されることがある。
たったひとりの経営者によって、ビジョナリーカンパニーも傾いてしまう。
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○ビジョナリーカンパニーになるために、そして在り続けるために、
人事・人材開発部門にできること
・できることは、3つある。
1)組織がレベル5のリーダーを選べるよう手助けする
2)充分なRight People(適切な人々)を開発する
3)Flywheel(はずみ車)を押し続けるよう人々を励ます
・「Right people on the bus」これが最も大事。
ここに関わっているのが、人事・人材開発部門。
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○個人の側面
・86歳のドラッカーに会った。
彼の偉大なところは、常に「学ぼう」とする姿勢である。
彼は何かを「言う」人物ではない。「学ぶ」人である。
・「To Do List」(やることリスト)も大事だが、
もっと大事なのは「Not To Do List」(やらないことリスト)である。
・「~はやらない」と決めることが、Discipline(規律)になる。
・ドラッカーから、次のように問われた。
「コリンズさん、あなたは
“Idea”と“Organization”のどちらを後世に残したいのか?」
自分は「Idea」であると言った。
「ならば“Organization”は作らないほうがいいね」といわれた。
すぐに自分の「やらないことリスト」に加えた。
・ドラッカーのようなメンターは大事である。
自分は「Personal Board of Directors」を持っている。
うちの奥さんも、その一人だ。彼女から学ぶことは本当に多い。
・メンターへの借りを返すとは、自分が他の人のメンターになることだ。
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○J.コリンズさんを、生で見た感想
・若い エネルギッシュ
・早口、だが間のとり方が上手い。
・聴衆を引き込む。
・時折はさむ冗談で、聴衆を笑わせる。
・奥さんは「鉄人レース」トライアスロンの1985年?チャンピオン。
「こういう人は妻にしない方がいいよ。」(笑)
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J.コリンズさんの講演を聞きながら、私の頭の中で、次のような「疑問」
がわいてきました。
◎疑問
・レベル4のリーダーが、レベル5のリーダーになることは可能なのか?
レベル4で「自己顕示の果実」を味わってしまったリーダーが、
レベル5のリーダーとして「謙虚さ」を取り戻せるのか?
・「Right People」の見抜き方、獲得の仕方、適正な配置の仕方、
ここが難しいところなのでは? どうしたらよいのか?
・「ANDの才能」で、両方を選ぶことはできないのか?
まだまだ理解が浅いので、更に勉強します。
(今回は、「Good to Great」の原著CDを買いました。
こういうCDは「ながら勉強」ができるので、ありがたいですね。)
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