「専門家/熟達者になるまでの5段階」

1.新入社員の育成に関して

●The Five Steps to Becoming Expert
  「専門家/熟達者になるまでの5段階」
  Dr. P. Schempp, Performance Matters, Inc.
 June 6th, 8:00-9:15
朝8時からのセッションでしたが、こちらも満員でした。
ASTD参加者は、本当に学ぶ意欲が高いですね。
以下に、私の理解の範囲で、セッションの内容をお伝えします。

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○Introduction
・Experts are made, not born.
 専門家/熟達者は、生まれついてのものではない。作られるものだ。
・3 keys to expertise
1. Experience 最低10年の経験は必要(10年ルール)
 
  2. Knowledge
3. Skill 
・専門家になるためには、5つのステップがある。
 それぞれのステップを通して、上記3つに磨きをかけていく。
・5つのステップは、Actions(彼らの行動)と、
 Preferred Learning Modalities(好む学び方)によって区別される。
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○Step1: Beginners 初心者
【特徴】
・初心者は、柔軟性がなく、ルールに縛られている。
・決まりごとがあった方がラクと感じる。
・彼らは、結果に対する責任をおわない。
【学び方】
・経験 まず経験させること。そこから学ぶ。
・Mentor(指導者・先導者)によるGuidance(説明)とDemonstration(実演)
・明確なルールの遵守
・必要なスキル意識的練習
・初心者に対しては、「職場のルール」(明文化されているもの、暗黙のもの)
 を明確にしてあげたほうが良い。
 例)新人は自分から挨拶をする。誰に対しても前向きに接する。  
   聴くことを学ぶ。少しでも綺麗にしてから立ち去る。
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○Step2:Capable 潜在有能者
【特徴】
・Capableになると、ある程度仕事は「できる」ようになる。
・様々な状況に対応できるようになる。
・ルールに縛られずに、ルールに従うべきときと、
 少しルールを曲げてもよい時を知っている。(お客様対応など)
・物事の共通性を見出せるようになる。
【学び方】
・経験
・上司、先輩、同僚から学ぶ
・必要なスキルの意識的練習
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○Step3:Competent 有能者 
【特徴】
・予期せぬ事態を想定して計画を立てることができる。
・重要なものと、そうでないものを区別することができる。
・全体像を見て、長期的なものの見方ができ、行動できる。
・組織には、このステップにいる人が多い。
【学び方】
・上司、先輩、同僚、+ 競合から学ぶ 
・仕事に関連した情報(本、雑誌、セミナー、ネット)
・必要なスキルの意識的練習
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○Step4:Proficient 堪能者
【特徴】
・合理的な分析よりも、本能に頼るようになる
・仕事の流れが出来上がっている。ムダな時間を使わない。
・適切なスキルを流れるように使う。
【学び方】
・周囲と外部の人々
・仕事に関連した外部の情報(本、セミナー)
・必要なスキルの意識的練習
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○Step5:Expert 専門家/熟達者
【特徴】
・Never stop learning 学ぶことを止めない
 初心者が、自身の現状の知識を、10段階中で平均8.5と評価するのに対して、
 専門家は、平均4.5と評価する。
・何が最も大事なことなのかを理解している。
 成果に結びつく活動が何かを知っている。
・多くの時間を、次のことに割く
 1)問題の定義 2)問題の要因把握 
 3)解決を阻害する要因理解 4)解決策の評価
・直観に頼る
【学び方】
・他人(職場の仲間、顧客、外部の専門家)
・多くの本を読む
・必要なスキルの意識的練習
・Self-monitoring 自己チェック
 どうすれば今よりもっと良くなれるかを常に自問している
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○所感
・「アメリカにも、自分と同じようなことを考えている人がいる!」
 仕事人としての成長における「学び方」の違いに着目している人がいる
 ということが嬉しかったです。
・専門家になるまでの過程を、5つのステップに分けるのは、
 分かりやすかったです。
 
・この方からは、これからも色々学んでいこうと思います。
・いずれは、日本で、弊社が新入社員向けに行っている「学び方」研修についても、
 
 情報共有できるようにしたいと思います。
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投稿者:関根雅泰

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