●大人数を相手にセミナーを実施する際の留意点
参加型セミナーの運営に関するご質問を頂戴しました。
「大人数(6~7名×11グループ)に教える際の留意点を教えてください。」
【ご質問に対する私からの返信】
(前略)
大人数のとき、特に留意する点は、講師が「動き回る」ことです。
動き回る場面は、大きく3つあります。
1.個人で考える作業をやらせるとき
「~について考えて、個人で書いてみてください」と促したあとは、
前方から後方まで、歩いて回ってください。
人数が多くなると、特に後ろの方の参加者が
「あれ、何やればいいの?」みたいな感じで、戸惑う場合が増えるからです。
そうすると、後ろの方での私語が増えてきます。
講師が近くによることで、参加者からの質問に答えやすくします。
2.グループで話し合っているとき
なるべく全体を見て回るように、歩き回ってください。
話し合いに介入する必要はありませんが、
講師が近くに来ているというだけでも、話し合いの緊張感は保たれます。
人数が多くなると、講師の目が行き届かないと、参加者が考えるためか、
どうしてもダレてきたり、関係のない話をする参加者もいます。
3.クラスで意見を共有するとき
なるべく後ろの方から、ランダムにグループを選定し、意見を引き出していってください。
前のグループから順々に聴いていくやり方をとると、後ろの方のグループが
ダレる場合があります。
以上、大人数のクラス運営の場合、基本は同じですが、特に留意する点として
講師が「動き回る」という点についてお伝えしました。
大人数のときほど、ご承知のように、声は大きく、なるべくゆっくりと話すことを
オススメします。
正直、少人数のときより、大人数のときの方が、運営は疲れます。
(声を大きめにすることと、動き回ることで。)
大変だと思いますが、頑張ってください!
○ご質問くださった方からのご返信
(前略)
「動き回り」と「奥のグループへの配慮」、
このふたつはとても参考になりました。要は、講師の意識がどこまで届いているか?
ということですよね。それは間違いなく、参加者の方にも伝わると思いますので、
凄く納得いく話でした。
意識してやっていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
(ご質問くださったSさん、ありがとうございました!)
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