日経産業新聞に出ていた記事です。
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人材教育は社員のためならず
-労働者は会社が考える以上に能力開発の機会を重視しているようだ。
-最も多くの人が前職の離職理由として「能力開発の機会が少ない」ことを挙げた。
新人研修の不十分さや指導役がいないことを「人を育てる雰囲気がない」と感じたようだ。
-厚生労働省が2005年度に行った調査では、人材開発投資の増減と
その企業の売上高の増減が相関する結果が出た。
能力開発の機会づくりが企業の経営成績に影響を及ぼしていることがうかがえる。
(2007/10/11, 日経産業新聞, 1ページ)
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「人を育てる雰囲気がない」と、従業員に感じさせてしまうのは、
離職を促す要因となりうる。
「能力開発の機会が少ない」ことが、離職の「本当の理由」かどうか
私自身は疑問符を抱きますが、それでも重要な要因であることは確かでしょう。
もうひとつ、ちょっと疑問を抱いたのが、
「人材開発投資の増減とその企業の売上高の増減が相関する結果が出た」
という部分です。
研修業界に身をおく立場から、これが本当なら、
お客様への説得材料として、非常に有益ですが、
「企業の売上高が減少した → 人材育成投資を減らした」
「企業の売上高が増加した → 人材育成投資を増やした」
という場合も考えられるかもしれませんね。
元データに当たってみる必要があるかもしれません。
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