「遠距離交際と近所づきあい」の著者である
一橋大学の西口敏宏教授のコメントが、日経に出ていました。
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職場環境の悪化は、人と人とのつながりのまずさに原因がある場合が多い。
ネットワークの構造を見直し、近所づきあいと遠距離交際をバランスよく
両立させることが求められる。
-職場や家庭で人がふと陥る場違いな感じ、業績不振の企業、没落する地域経済などは、
単純化すれば、人と人のつながり方のまずさに原因があることが多い。
つながり方のトポロジー(構造)が悪化しているのだ。
-遠距離交際と近所づきあいの、絶妙なバランスが大切なのだ。
-運が良い人や、成功し続ける組織をよく調べると、
「運が構造化している」ことが分かる。
-対照的に、失敗し続ける人や組織は、どこかでバランスを崩し、
濃密な近所づきあいに埋もれて遠距離交際に全く手が回らないか、
逆に遠くのノードとの関係ばかり追って近隣との交際を無視するかの、
どちらかに偏る傾向がある。
要するに、ネットワークのトポロジーが悪い。
-「水を換える」という古来の知恵が、遠距離交際の意義をよく伝える。
-制度化されたバイパスのもたらす遠距離交際は、日常の勤務時間内に、
しかも、同じ活動圏に併存しながら、ふだんつながっていない人や組織の
ノード間関係をリワイヤリングすることで促され、企業活動に貢献しているのだ。
(日本経済新聞 2007年10月18日 p27)
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近所づきあいと遠距離交際のバランスを保つ。
いつもの職場メンバー(近所づきあい)だけでなく、
他部署や他社など異質な人々(遠距離交際)との接点も持つこと。
それが、
・新しい発想の源になる
・「良い運」を呼び込む
・成功し続けることができる
教授の本「遠距離交際と近所づきあい」を読んで、さらに勉強します。
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