トヨタの興味深い変化を示す記事が出ていました。
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-個々の社員の専門性追求からチームワークの重視へ。
-トヨタは今年七月、事務・技術部門の人事制度を見直した。
二十五―三十歳の社員が就く「専門職」を廃止し、代わりに
「指導職」や「準指導職」と呼ぶ資格を設けた。
文字通り後輩の指導を義務付けられ、育成の目標を設定する。
その成果が報酬にも影響する。
-一九九〇年代後半、トヨタは「個の重視」を旗印に人事制度を変えた。
頻繁な異動を避けてその道のプロを育て、報酬には個人の能力を色濃く反映させた。
それからほぼ十年。今回の制度改革は単なる振り子の揺り戻しではない。
地球温暖化への対応、新興国企業との競争など取り組む課題は
けた違いに大きくなり、解決には全社の力の結集が欠かせない。
自立した個人が専門性に閉じこもらず、組織の壁を越えて手を組む。
経営陣はチームワークの進化を狙う。
(2007/12/25, 日本経済新聞 朝刊, 11ページ)
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個人の専門性だけでは、解決できない課題が増えている。
他者との協力によって、課題を解決していく。
「チームワーク」を実現するためにも、
「教えたり、教えられたりというトヨタ伝統の文化」が重要。
トヨタのこの動きは、他社にも広がるかもしれませんね。
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