ハーバードビジネスレビュー(08年1月号)に、
多重知能理論の提唱者 ハーバード大 認知心理学、教育心理学の権威
ハワード・ガードナー教授のインタビュー記事が載っていました。
タイトルは「ビジネスマンは、道徳心を失いやすい」です。
記事の中で、気になった点をいくつか紹介します。
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・道徳的な態度が最初に芽生えるのは家庭において。
両親が仕事に誇りを感じているか、公明正大に振舞っているか、
他人を善意に解釈し狭量ではないかといったことを感じながら、子供は育つ。
・子供達は、コミュニティに大切にされていることを実感できるため、
大きくなったとき、他者を思いやることで、子供の頃に受けた恩に
報いようという気持ちになる。(北イタリアの小都市 レッジオエミリアの例)
・ビジネスマンは「プロフェッショナル」ではない。
プロフェッショナルと呼ばれる職業は、長い歴史を持ち、
その職業に従事する人々を律し、規範を破った者を罰する仕組みがある。
・企業経営には、このような仕組みも免許も必要ない。
必要なのは、法律に違反せず、利益を上げることだけ。
最初は強い倫理観をもっていても、道を踏み外しやすい。
・道徳心を失わないために・・・
時折時間をとって、広い意味から己の使命について深く考え、
その実現に向けて確実に進んでいるかどうか確認する。
知識が豊富で率直な人に意見を仰ぐ。
「自分のしていることを母が知ったらどう思うだろうか」と自問する。
経営とは無関係な信頼できるアドバイザーの意見に耳を傾ける。
(DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー 08年1月号 p120ー128)
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記事を読んで、私自身が気をつけるべき点として、次のことを考えました。
●子供の道徳心を養うために
・家庭での親の振る舞い
・地域が子供と接する姿勢
●自身が経営者として道徳心を失わないために
・時折時間をとって自分の夢や使命について考える
(今自分がやっていることは、夢・使命に向かってのものなのか)
・身近な家族の視点から自分のやっていることを省みる
・外部の信頼できる方々への報告を怠りなく行ったうえで、
機会を見て意見を頂戴したり、アドバイスを受けたりする
年末年始は、じっくり考え、家族に意見を聞くには
良い機会ですね。
(ありがとうございました!)
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