「ティッピング・ポイント」M.グラッドウェル氏の講演

ASTD 2008 参加報告

6月2日(月)午前8時 General Session が始まる。
まずは、ASTDプレジデント Tony Bingham氏の挨拶。
若々しくエネルギッシュな雰囲気の人だ。

ASTDが表彰した「Best Organization」の紹介が中心。
今年のBest Org.は「Talent Management」にすぐれた企業を表彰した様子。
TELUS、EMC、Sanofi Aventisなどが受賞。
各企業のラーニングオフィサー達がコメント。
CEOたちが重要視しているStrategy(戦略)やMeasurement(指標)を教育担当も
理解している必要性を強調。
ASTDから参加者への提案として4つ:
1)ラーニングカルチャーを作る
2)レバレッジをきかせる?
3)スキルギャップを埋める
4)ビジネスパートナーとなる
最後に、経済環境が厳しくなっても企業内教育の予算は確保されるし、
将来が楽しみなやりがいのある仕事であることを強調。
続いて、Malcolm Gladwell氏の講演。
「The Tipping Point ティッピングポイント」「Blink 第1感」の著者。
愛嬌のある人という印象(写真のせいかも)。
二人の芸術家 ピカソとセザンヌの話から、
Creative Styleの違いとして
「Conceptual innovator(天才肌?)」と
「Experimental innovator(経験から学ぶ凡人スタイル?)」を紹介。
小説家、映画監督、ミュージシャンの例などから、2つのスタイルについて説明。
スポーツのスカウトテストや弁護士向け試験など、テストで実力を発揮するのは、
ピカソタイプが多い。
でも実際に社会や組織で必要とされるのは、セザンヌタイプ。
教育担当としては、失敗も繰り返すセザンヌタイプを、我慢強く見ていってあげる
必要があるのでは、とのこと。
○グラッドウェル氏の著書「ティッピング・ポイント」は、
 学校教育について考える際の大きなヒントになりそうだ。
 やはり地域の環境が、子供達に与える影響は大きい。

投稿者:関根雅泰

コメントフォーム

ページトップに戻る