「仕事で一皮むける ~関経連「一皮むけた経験」に学ぶ」
金井 壽宏
○自分にとっての「一皮むけた経験」は何か?
物語の重要性。
(・引用/要約 ○関根の独り言)
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●「一皮むける経験」が最大のキャリアチャンス
・C.G.ユングは、40歳間際を「人生の正午」と形容した。
○俺は、59歳で父が亡くなった32歳を「正午」と感じたのかも。
60歳まで生きられるとしたら、もう半分を過ぎている。
それが独立のきっかけにもなった。
・「器」を作る為にも、節目ごとに一皮むけ、自分なりの「物語」を紡ぐ
・Employability は、Employmentability ともつながっている。
「能力のある自分をひきとめておけるほどの会社なのか」
・エンプロイアビリティの高い人に見合ったエンプロイメンタビリティを
持っているかどうか、組織は検証する必要がある。
・いくつになっても一皮むける経験はある
・一皮むけた経験は、内面的な変化であり、上手くキャリアを歩めば
繰り返し経験できる。
○これは勇気づけられる言葉だよなー。
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●「入社初期段階の配属・異動」で一皮むける
・キャリアとは「長い目で見た仕事生活のパターン」と捉えられる
・キャリアを考えるときは、E.シャインの3つの問いについて
内省すると考える基盤となる。
1)自分は何が得意か
2)自分はいったい何をやりたいのか
3)どのようなことをやっている自分なら、意味を感じ、
社会に役立っていると実感できるのか
・仕事の仕組みを観察し、自分なりに把握できたことが、一皮むけた経験
・入社初期段階の配属経験は、その人のキャリアにとって重要
若林、南教授によると、最初の上司との相性やつながりの良さが
おおきなインパクトを持っていた事実が明らかになった。
○これは怖いよなー。新人側もそうだし、受け入れる上司の側も。
俺が最初の上司になったあの子たちにとってはどうだったのか・・・
・D.フェルドマンによる2つのイニシエーション(加入儀礼)
1)グループイニシエーション(職場集団への加入儀礼)
2)タスクイニシエーション(職場の仕事上の課題面での加入儀礼)
この両方ができて初めて一人前と認められる
・ミドルと新入社員は、キャリア研究においては合わせ鏡。
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●「初めての管理職」で一皮むける
・入社時に抱いたリアリティショックも、2つのイニシエーションを
くぐっていく内に、数年で消えて行く。
・「覚悟と開き直り」は、キャリアを動かすエンジンとなる。
厳しい状況を「一皮むけた経験」とするためにも。
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●「新規事業・新市場のゼロからの立ち上げ」で一皮むける
・一皮むけた経験は、ウォーストーリーズ war stories
・問題に直面したら、お客様にも正直に事情を言うことで、
解決の道が開けることがある。
○経験から教訓を得られる人、つまり一皮むけた経験とできる人と、
そうでない人がいる。
その違いはどこから来るのか
やはり「周りのせいにしない」「自分にひきつけて考えられる」「前向きさ」
とかが大事なんだろうなー。
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●「海外勤務」で一皮むける
・人は移行期と安定期を繰り返しながら成長を続けて行く。
安定期とは、同じ部門に数年在籍し、仕事が空気のように感じられる時期。
移行期とは、いったん上手くできるようになった仕事を離れ、更に大きなことに
挑戦する時期。
○そう考えると、日本企業の中にいてローテーションがあるところであれば、
この時期を適度に繰り返せるのかも。それが人材の育成にもつながってきた。
でも、アメリカのように仕事内容で固定されている場合は、やっぱり会社を変わる
ことで移行期を作るのか。
日本でもローテーションが回っている企業は少なくなってきているようだから、
安定期が続いてしまう人も多いのかも。
同じ部門で仕事をしながらも、自分で意図的に移行期を作る為には?
外部の勉強会に出て行く? 境界越え? プロジェクトに参加?
・サンフランシスコ州立大学のデービッド マツモト先生は、日本人留学生が、
米国で上手くなじめるかの尺度を作っている。
この尺度は、あらゆる節目の移行に役立つと考え、その応用を研究中。
○これは面白そう!
マツモト教授のウェブサイトを見つけた。
http://www.davidmatsumoto.com/index.php
ここに、Intercultural Adjustment Potential Scale として紹介されている。
きっとこれのことだろう。
http://www.davidmatsumoto.com/content/2006_08_20_ICAPS_Manual.pdf
読んでみよう。
・CCLでは、一皮むけた経験につながるような仕事経験の特徴の一つを
「ハードシップ(修羅場経験)」と表現している。
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●「悲惨な部門・業務の改善と再構築」で一皮むける
・語りの多くは、サクセスストーリーだった。
○成功しなかった場合、失敗した場合、
それは、一皮むけた経験にはなりにくいのか?
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●「ラインからスタッフ部門・業務への配属」で一皮むける
・会社はまさに生涯発達を続ける場である
○会社以外の場だと、どうなのか?
例えば、大学や小中高、役所などは?
1人でビジネスをしていたり、中小零細企業に入ると、異動はほとんどない。
ここに出てくるケースほど、多彩な一皮むける経験の機会は少ないのかも。
自分で意図的に、一皮むける経験を作る、移行期を作る、ということかな。
・発達するということは、常に成長の痛みを伴う。
現状にあまりにしっくりしすぎると、ズレや緊張がなくなる。
・カール ワイクの命題「適応は適応力を阻害する」
過剰反応が招く新しい状況への適応力欠損。
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●「プロジェクトチームへの参画」で一皮むける
・中国の故事「幸せな物語」
ことがなったときの3つのパターン
1)ものすごい独裁者がやったので、みなは下を向いているだけ
2)中心になった人がすばらしいから、みながほめたたえる
3)みんなが、俺がやった、俺がやった、と自慢する
○3)がいいなー。そういう状況を作り出せたらなー。
・新人が「任される」状況から、「任せ方」の機微とタクソノミー(体系的分類枠組)
の分析を試みたことがある。
発見事実として
-自律的な職務は、新人の情報の有用性認識の感度を高める
-上司とメンター(師匠)が、新人にとっての情報フィードバック源
-よりチャレンジングな職務についている新人ほど、少し年上の先輩を情報源として
大切に思っている。上司や先輩との日常的接触の方が、同行外出のような
特別な機会よりも重視されている 等
詳細は「はげましの経営学」に
○この本買った
・ロッテ ベイリン教授は、「任せ方」に問題のある多くのケースを
「戦略的自律性を求めている人に、戦術的自律性を与えているミスマッチ」と
「戦術的自律性を求めている人に、戦略的自律性を授けてしまっているミスマッチ」
で説明できると主張。
○どんなテーマを選ぶか、何をするかを自分で決めるのが、戦略的自律性?
テーマは与えてほしいが、そのやり方は自分に任せてほしいのが、戦術的自律性?
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●「降格・左遷を含む困難な環境」に直面して一皮むける
・相手の話を聞けば聞くほど、吸い込まれてしまい、自分を見失う。
○こういうのってあるよなー。自分よりすごい人だと思えると、特にそう。
昔に比べれば、今の方が、ある程度吸い込まれないかなー。
やっぱり独立起業して仕事をしているのは、自分の自信につながっているのかも。
・マイケル アーサー氏の3つの問い
1)自分ならではの強みはどこにあるのか(ノウハウ)
2)それをしたいのはなぜか(ノウホワイ)
3)自分はこれまで誰とつながり、その関係をどう生かしてきたか(ノウフーム)
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●「昇進・昇格による権限の拡大」で一皮むける
・若い時の経験に比べ、ベテランになってからの経験の方が、スケールや
インパクトにおいて、見劣りするのは問題だ。
○これは悲しいもんなー。
・世代性の美徳(強み)は、世話(Care)
・世代性という課題をクリアーできる人は、よきメンター
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●「ほかのひとからの影響」で一皮むける
・CCLのマッコールがまとめたリーダーシップ開発の3つ
1)ハードシップ
2)ジョブアロケーション(配属)
3)リレーションシップ(誰の下でやるか)
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●「その他の配属・異動・あるいは業務」で一皮むける
・会社における人の発達課題は、一皮むけた経験を通して、
世代性とより若い世代に任せることを学び、大きな絵が描けるようになり、
停滞や耽溺することなく、人を巻き込み続けらるかどうかという問いに関わってくる
・絵を描いて、人を巻き込める、人がついてくるというのは、
リーダーシップそのもの。
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●「節目」に一皮むけ、キャリア発達を続けるために
・節目が感知できなければ、一皮むける機会ともならない
「岐路に立っている、今が節目だ」とどのように自覚するか
○俺は、大学院に入学が決まった今が、節目の一つだな。
これが後でふり返ったときに「一皮むけた経験」となるよう
あらゆる機会を貪欲に活かしたい。
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●「一皮むけた経験」からリーダーシップ開発へ
・3つの時間軸で、リーダーシップを考える
1)leadership moment
2)leadership experience
3)life span leadership credits
・J.A.コンガーが、リーダーシップ研修の研究をしている。
○これ面白そう learning to lead という本は多いけど、どれかな?
http://www.amazon.co.jp/s/qid=1255401821/ref=a9_sc_1?ie=UTF8&search-alias=aps&field-keywords=learning%20to%20lead
・リンダ バイニ―は、自己を他の人々に物語ることは、次の4つの効果があるという
1)アイデンティティー感の発展と維持
2)自分らしく人生を生きるための指針
3)人生のカオス、混乱期に対する秩序づけ
4)聴き手が生じることによるエンパワーメント
・リーダーが、自分がリーダーシップを身に付けた物語とそこからの教訓を
より若い世代に「適切な場で適切に語れば」、新しいリーダーを生みだすことに
つながる。
○この「適切」が難しいんだろうなー。自慢話と捉えられるかもしれないし。
聴き手が「聞きたい」と思っている、必要性が高まっているときの
物語ならいいのかも。
卒啄同機?
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