東大 中原先生のブログに、新入社員育成に関する話題が出ています。
「新入社員が入ることで組織は活性化するか?」
http://www.nakahara-lab.net/blog/2009/10/post_1602.html
新入社員が組織に「なじんでいく」あるいは「そまっていく」ことを
「組織社会化」と呼びます。
OJT指導員をはじめとする職場メンバーが、新入社員に対して
行おうとしているのが、これにあたります。
新人が、職場になじみ、戦力として認められるよう支援していく。
(「組織社会化」に関しては、東京富士大学経営学部の竹内先生や、
東京理科大学経営学部の竹内先生が、様々な研究をされています。)
逆に、新入社員が組織に対しても影響を及ぼすのではないかというのが
「組織活性化」の観点です。
新人が入ることで、職場が活気づく。新人に教えることで、先輩社員も学ぶ。
尾形真実哉さんが博士論文「新人の参入が組織・職場・個人に与える影響」で
新人が入ることで、組織が活性化する様子を質的調査で示されています。
尾形さんは、新人が受ける「リアリティーショック」と、
組織が受ける「ニューカマーショック」がぶつかり合うことで、
新しい何かが生まれることを、文化触変という考え方で示されています。
とても面白い論文です。
http://ci.nii.ac.jp/Detail/detail.do?LOCALID=ART0008102435&lang=en
今回、東大大学院に入ることで、先行研究に触れる機会が多いのですが、
「新入社員の育成」に関しては様々な分野で研究がされていますね。
私の理解の範囲で、今後もブログ等でご紹介していきます。
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