中原先生の授業「組織学習システム論」の授業11回目が終了しました。
さし障りのない範囲で「学んだこと・気づいたこと」をシェアします。
(以下は、授業参加者MLに送ったメールです)
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「組織学習システム論」参加者の皆さま
参加者の一人、M1の関根です。
毎度で恐縮ですが、2010年7月20日(火)の授業のふり返りをお送りします。
間違って理解している点がありましたらご指摘いただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
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2010年7月20日(火)13時~14時30分
(・講義内容/他者の発言 ○関根の独り言)
●事前課題文献「組織と学習の脱構築」
○一言まとめ (あくまで関根の理解です)
1)Learning in a network
-学校と職場以外の第3の学習環境として「ネットワーク参加」
-ネットワークで学習する際に重要な「5つのポイント」
-「所属組織との連携」がネットワーク学習のキモ
2)New forms of learning in co-configuration work
-顧客、製品、会社とのネットワークによる「協働構成的仕事」
-「活用/搾取・探求」「新しい・古い」の2軸による「4つの学習タイプ」
-協働構成的仕事を通じた「拡張学習」がもつ3つの特徴
3)“I don’t think I am a learner”
-研究者は「学習者」と見るが、本人たちはそう呼ばれたくない
-「学習者」と見られることは「未熟者」と同義
-職場での「力関係」にも目を向けるべき
○顧客と一緒になって、研修プログラム(商品)を作っていく。
これは一種の協働構成的仕事を通じた学習なのかも。
○自分の研究で「OJTとは何だと思うか」を各社の従業員にインタビューしていっても
面白いかも。各社で「OJT」という言葉を違うように捉えている可能性が高い。
●中原先生によるイントロダクション
・今回は「脱構築」ということで、既存にあるものを崩していく
●グループによる発表「組織と学習の脱構築」
Sさん、Iさん、Fさん、お疲れさまでした。
(特にIさんは、同日に3つの発表、大変でしたね。)
●中原先生による解説
・文系は、自省の学
・組織内の学習
1)本人の経験学習 2)周囲(上司、先輩)の支援
3)職場を離れてのCritical reflection≒研修
・組織外の学習 ネットワーク 越境学習
個人にとってポジティブな面
-学びのイニシアチブが個人に
-多様な人 → 内省、Double loop learning(前提を問う)機会の増加
→イノベーション/キャリア見直し
社会にとってネガティブな面
-常にLearningになるとは限らない
-学習意欲、達成動機の高い人のみ → 格差を広げていく
Incentive divide やる人はやるが、やらない人はやらない
-ネットワークを持っている人はより広がる
・第3の学習を模索
http://twitter.com/nakaharajun/status/18967634337
・ネットワーク学習の光
http://twitter.com/nakaharajun/status/18968505158
・ネットワーク学習の闇
http://twitter.com/nakaharajun/status/18968723312
・エンゲストロームの「活動理論」 マルキシズム 1980年代
「主体、道具、対象」ヴィゴツキーの考え
その下部構造に「ルール、共同体、分業」を置いた
組織内のコンフリクトが変革の源泉。主体が下部構造に働きかけることで組織が変わる。
・活動システム理論
http://twitter.com/nakaharajun/status/18968283397
・エンゲストロームは、別組織との間の
「ノットワーキング」という考え方も提示した 1990年代?
・学習者とみなすことの政治性
http://twitter.com/nakaharajun/status/18968819908
・ちゃぶ台返し
http://twitter.com/nakaharajun/status/18969833559
●グループでの話しあい
・「Open Network」の時代に、組織学習はどうなるのか?研究は?個人はどうふるまうか?
・研究者は、新しい概念を世の中に提供する。学会という組織で評価される必要性。
・組織は無くならないのでは。
・組織もネットワークも、自分が活用できるリソースとして、個人が選ぶとよいのでは。
・ネットワークを活用する人ほど、根なし草にならないよう、自分がよって立つ足場が
必要では。(それが自分の属する組織、地域、家族なのかも)
・組織に属することで生じる義務や責任感がないと、学習が難しいかも。
●クラスでの意見交換
・ネットワークは組織による把握が難しい。
ネットワークをどう組織に活用させるかの提言は難しいかも。
・研究は、複雑化、多様化し、形態が変わっていくのでは。
・Accessibility 10年前は学閥があって、学閥外とのつながりを作りにくかった。
・組織は不定。
・組織外にいて、他組織とつなぐ「ブローカー」的な役割をもつ個人は、
ずっと緊張し続ける。不安定な状態。
だからこそ新しいことを生み出す源泉となる。
・越境学習者は幸せになれるのか(Fさんのつぶやき)
http://twitter.com/fumituki85/status/18975775579
・組織学習は、自分に返ってくる。生きざま論。
・授業はサワリ、今後のとっかかりとして、
ツールとなる文献を読んでいってほしい。
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以上です。今回も色々考えさせられました。ありがとうございます。
来週 7月27日(火)18時30分~ @ 新橋、有楽町での打ち上げ
で、皆さんと飲めることを楽しみにしております♪
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