2010年度冬学期 「研究法I」4

授業

2010年10月27日(水)14時45分~16時15分
●4回目 社会調査の研究設計
 (社会調査、統計情報の収集について、分析の単位について)

【事前課題】
 「Some Statistical Problems in Research Design」
 「統計調査法」
【講義内容】(・先生の講義/他者の発言 ○関根の独り言)
・Kishの論文「Some Statistical Problems in Research Design」は、
 実験と調査の対比
・実験の強みはコントロールができる点
・変数 4カテゴリ  p329   X → Y
                 Z→
 1)独立、従属変数
 2)Controlled 統制変数
 3)Confound 交絡 
 4)Randomized 無作為化?
・理系では、Randomizedは出てこない 
 全て実験室でコントロールできるという前提
・文系は、人間相手なのでControlできないから、
 Randomize(無作為割付)する
・Confound 交絡 からみあっている 
 この変数が一番怖い XやYと交絡しているZ
・Controlled ← Confound → Randomized 
・(Q)ControlとConfoundだけでいいのでは?
 なぜRandomizeというカテゴリーがあるのか。
・Y = α + βX + ε   (ε=誤差 Randomized error?)
 Y = α + β1X + β2Z + ε (Zをεにぶちこむ=Randomizeする)
・確率論でいう Random Variable と Randomized Variable は違う
・実験室実験者は、野生で使えないという批判を受ける
 野生観察者は、再現性が無い、観察の主観を批判される
 大きな動物園でいいとこどりをしようとする者は、両方から批判される
○Confound状態を、コントロールするか、
 ランダマイズするかしか無いってことかな
 実験室(内的妥当性)と野生観察(外的妥当性)
 どちらかの立場にしか立てないのかな
・母集団 = 調査対象(Target Population)の全集合 
 良い調査は、母集団が明確
・母集団を考えるときは、地理的要因と時点を考える必要がある
・実験は、代表性に乏しい(外的妥当性が低い?)
 実験をする人は、母集団を考えない人が多い。
 思考実験としても考えてみた方がよい。
 例)ゲームを使った実験をする人にとって、
   母集団はゲームの消費者全体
・ウェブ調査によって内的妥当性の高いものを作ることはできる
 ネットモニターの場合、自主的に登録している、ネットにつながる
 人という点からも外的妥当性、一般化可能性、代表性には問題がある
・調査の欠点は、因果関係の考察がしにくい、内的妥当性が低い
・事後的にコントロールする方法もある Cross Repeated Turbulation?
 
       高学歴 低学歴
  都市             白人
  農村 
                 黒人
  これがいわば、重回帰分析
・統計は、平均値の差の検定 
・統計は、12単位とると見晴らしがよくなる
・統計的有意 5% 100回に5回は有意でない結果が出るということ
 間違った結果が出た時のコスト、リスク(例:医学)も考えるべき
・サンプリング 西平さんの本 要素が列挙できるかが重要 
 母集団  標本抽出枠≒台帳 (弁護士リスト、看護師協会登録)
・性別、年齢は、他の変数に影響を受けない
・統計は、因果関係を教えてくれるものではない
○M先生の駒場での授業、無理矢理でも聴講させてもらおうかな。
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ありがとうございました!

投稿者:関根雅泰

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