「失われた20年」と日本経済-構造的原因と再生への原動力の解明
深尾 京司 著 2012
○データに基づく処方箋:答えはシンプルなのかも
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・1991年にバブル経済が崩壊して以来、日本経済は20年以上にわたって
停滞してきた。
・日本にとってまず必要なのは、20年にわたって続いてきた貯蓄超過問題
を克服するために、民間の消費や設備投資を回復させること。
消費拡大のためには、雇用拡大による家計の不確実性を減少させること
・日本の労働時間あたりの実質生産(労働生産性)は、米国の6割弱であり
まだまだキャッチアップの余地が残されている。
大きな生産格差が残っている事実は、日本が豊かになる大きな可能性が
残されているということ p70
・1990年代以降、人口一人当たりの労働時間が大幅に減少
・日本は、ICT投資や無形資産投資について、他の先進国に後れをとっている
・TFP(全要素生産性)上昇を加速する上では、ICT投資を促進する政策が有効
・日本企業は、研究開発支出を行う一方、企業の経済的競争力を強化する投資
(組織改編への支出や、労働者をオフ・ザ・ジョブ・トレーニングするため
の支出)が特に少ない
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