半期に一度、ホテルにこもる「一人合宿」前に読んだ「戦略」本。
色々考える材料が手に入った。
(・要約 ○関根の独り言)
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『新しい市場のつくりかた』 三宅秀道 2012年
・新しい市場を作るための「文化開発」
・新しい文化を開発するとは「しあわせ」をより多様に豊かにすること。
・自分たちが気づけていない問題に想いを馳せるべき
・問題とは、発明されるべき対象
・技術開発を必要とせず、新しい文化を開発することで、市場を創造する。
・企業組織に属している人たちは、雇われ人根性であり、自らは
言われた仕事をこなすことが、近代組織の本質。
・新しいことに取り組む、まだない市場を作ることにとりくむ、そのことに
有利な立場にある企業は、大組織よりも小組織。
・オーナー企業や家族企業が、難局打開の可能性。
・ものづくり=情報の転写
・1997年入社の新卒社員に「アクアスーツ」開発を任せた
・暮らしのデザインから考えるというアプローチは、
文化人類学の問題意識に近い
・弱さの貴重さ:障碍をもつ方々からの気づき
・ビジネスの世界の外から、知識を輸入する
・そもそもこの世界をどんなふうに持っていきたいかという
ビジョンがなければ、今まで世の中になかったような 新しい商品を生み出せるものだろうか。
・問題開発を専門的に行う部門。
・新しい問題の設定に基づいて、新しい商品開発をしようというときには、
小さい企業組織に勝るものはなかなかない
・弱者にとっての妥当な戦略
○面白いなー。この本。縦割りの大企業には耳に痛い話ばかりかも。
研究者の特性「問いをたてる」
そこをビジネスで「広げる」ことができれば、
文化開発、新市場開発につながるのかも。
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『模倣の経営学:偉大なる会社はマネから生まれる』 井上達彦 2012年
○タイトルがいいね~。Good to Greatにどうすればなれるのかを暗示。
・何を「お手本」にするかは決定的に重要。
・遠い世界(異業種、海外、過去)のお手本。
事業の「内容的」「地理的」「時間的」に遠いところからモデルを見つけてくる。
○LWにとっての「遠い世界の良いお手本」は何か?
・収益を上げるためのロジック
・利益率を左右するのは、競争の激しさ。
・「トヨタから何を倣う」
○もちろん「誰から」が先にあって、そこから「何を」倣うかもあるだろうけど、
俺は、倣いたい「何か」が先にあって、それを「誰」から倣うかになりそうだな。
・反転は、同じ業種の他社について行う。
○一般の研修会社、研修講師がやっていることの反対は?
彼らがやっていないことは?
・成功よりも、失敗からのほうが多くを学べる(経験学習)
他人の失敗観察(代理学習)よりも、自身の失敗からのほうが多くを学べる。
・模範教師と反面教師の2つがそろって「これだ!」という青写真ができる。
・「遠い世界の良いお手本」か「近い世界の反面教師」のいずれか、
あるいは両方をモデリングする。
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『見つけた!最高の経営戦略』 関満博 2012年
・企業の将来を考えるとき、目指すべき方向は2つある:
1)事業を伸ばして規模を拡大
2)規模は維持したまま、強さを磨く
後者はあまり語られないが、少人数の同士的な社員が、
頼まれた仕事にさっと楽しく取り組むやり方だ。
○そう!「規模、売上を維持したまま、強く、楽しく生き残る」
これこそLWが目指す道。
・社員5人以下だから効く戦略がある。
・厳しい条件下で耐えなければならないときもある。
そうしたとき、社員は少ない方がよい。
・市場が20億円以上あるときは、大企業が参入してくる。
・中国の状況を知るためには、直接訪問する方がよい。
・遠方の同業種、近隣の異業種、2つのネットワークを使い分ける。
・産学連携のポイントは、大学の教員個人と連携する体制作り。
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『ビジネスモデルの教科書』 今枝昌宏 2014年
・戦略策定のアートを学ぶためのビジネスモデル
・部分的に非合理な行動を意図的に行うことで、
全体として強くなる。
○『ストーリーとしての競争戦略』でも触れられていた
「一見非合理」の重要性。
・ビジネスモデル「ソリューション」
サービスを行うと、顧客知識がたまり、顧客関係が強固になって
更なる受注ができる。
営業のためのコストや顧客を知るためのコストは
次第に減少していく。
コストが顧客から見えにくくなるので、コストプラスではなく、
デリバリー価値に基づく価格になりやすい。
・顧客側のスイッチングコストがあがる。
提供物の範囲が拡大して、売上が増える。
「~の課題を解決できるなら、○○円でも高くない!」高単価となる。
・将来を展望して、何が希少な資源になるかを見抜き、先取りする。
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『サービスの経営学』 今枝昌宏
・サービス企業のほうがはるかに経営が難しい(L.ガードナー)
・サービスはサンプルを作ることができない。やり直しもできない。
・サービスは、その提供に顧客も参加する。ある品質のサービスを
協創的に作り出してくれる顧客を選ぶ。
・サービス品質=サービス実績-事前期待
○これ面白いなー。事前期待をあえてマネジメントする。
・サービス業においては、多くの人に単発的に売るよりも、
限られた人に再利用してもらう戦略がほぼ絶対的に正しい。
再利用の割合が高いほど、企業の収益性が高い。
・サービスにおいては、すべての顧客に気に入られるように
することは不可能であると率直に認めるべき。
・自社に満足していない顧客を満足させようとすることは
時間の無駄。
・マーケットシェアよりも、顧客内シェア(Wallet share)を
追う方が、利益率が高い。
・プロフェッショナルは、他者からの低評価を強く恐れており、
自分はすでに能力があるのだという防衛的思考が働き、
自己学習に向かわない傾向があると指摘。
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