「社会起業・NPO」本
===
『社会起業家 よい社会をつくる人たち』 町田洋次(2000)
・社会起業家が、ボランティアリーダーと違うのは、やることを狭く
絞り込まずに、どんどん拡大し、それを実現するために関係者の
ネットワークを作っていくこと。
・知識社会では、コミュニティーが人材を確保する。
—
『社会起業家に学べ!』 今一生(2008)
・田舎から人が流出するのは、誇りを持てる仕事がないから。
・行政が弱体化したということは、一般市民が社会起業の手法で、
地域の問題に取り組めば、自治体と対等な関係で取引できる時代に
なったことを意味する。
政治や行政に文句ばかり言っていられる時代が去り、それらに過剰な
期待を抱かずに自律的に自分の住む街を活性化させることで、自分
自身の生活を自分で守る必要に迫られていることを意味する。
・起業家と出会ったことで、面白い機会や仕事がないなら、
自分たちで作ればいいことに気付いた。
・農家は全農に流通を任せずに、自らお客さんに近づいたほうが稼げる。
—
『人を助ける すんごい仕組み』 西條剛央(2012)
・ツイッターに政治家が入った場合、布の端きれをもってしまった
ようなもので、影響を受けざるを得ない。
・僕らだけですべてを完成させる必要はない。
少しでも進めておけば、そこを出発点として、子供たちが、次の
世代がさらに進めてくれる。強い意志は継承される。
・うまく「方法化」できたら、他の人もマネできる。
・ボランティアプロジェクトのチーム編成は、
1)戦士や武術家(現地ボランティア)
2)商人(会計)
3)魔法使い(ウェブ担当)
4)僧侶(賢者・癒し)
・「方法の原理」方法の有効性は「状況」と「目的」から規定される。
・ボランティア組織は「感謝」を忘れたときに崩壊する。
・今後の被災地行政は、有事においては、支援物資のロジスティクスを
ヤマト運輸に任せて、自衛隊をその支配下におく体制を敷くという
取り決めをつくってしまえばよい。
—
『社会を変えるを仕事にする』 駒崎弘樹(2007)
・保育や子育て支援業界は、ほとんどが子育て経験のある中年以上の
女性で占められている。多様性がないので、イノベーションが起きない。
・公務員と話す際は「安全」「確実」「きっちり」しているかをアピール。
・ソーシャルベンチャーの武器は、明確な社会性。
記者はそこに価値を見出す。新聞は社会の問題を明らかにし、
解決の糸口を探るためのもの。
・事業を通じて社会問題を解決するモデルを作りだす。そのモデルを真似て
もらったり、行政が法制化したりすることで、全国に拡散する。
—
『社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた』小暮真久(2012)
・政府にも企業にもキャッチできない球を拾ってプレーする、
NPOはそんなプレーヤー。
・個々の社会人が自分の取り組む仕事が誰かの、もしくは世の中の
役に立っているとうい実感をもてていない。
・「ストーリー」と、それを受け手の共感にまでつなげることの重要性。
・インパクトインベストメント
1)成果測定を行い、結果を出資者に明示する
2)出資するのは楽しい、カッコいいというブランドとなる
—
『NPOという生き方』 島田恒(2005)
・日本的経営の本質は、会社が経済的機能を超えて、共同生活体としての
機能をもっているところにある。
・寄付を得るための基本は、ミッションを明確にし、それが成果を生んで
いるかという事実。
・NPOは市場的競争に疎いことが共通する失敗の原因。
ミッションの形骸化や世俗化が生じる。
—
『NPOビジネスで起業する!』 田中尚輝(2004)
・軌道に乗り始めると、事業体に資産が生じる。ここにおいて「欲」の
発生する土俵ができる。
分裂の原因となるのは、お金、権威、権力、名誉という価値を大事に
する人が出てくるから。
・NPOには3種の顧客がいる:
1)サービス、商品の購入者
2)サービス提供者
3)支援者
—
『ゼロからはじめる社会起業』炭谷俊樹(2010)
・受け手の実態を把握しない社会貢献活動ではだめ。
・社会起業をはじめようとする人は、社会的に恵まれた立場にある人が多い。
一方「受け手」になる人は、逆の場合が多く、お互いの接点が少ない。
・社会起業では、シェア争いをする必要がない。
・お金の使い方に経営者の個性が出る。
うまく経営している人は、むだなお金はびた一文使わず、一方でいみのある
価値を実現するためには、しっかりとお金を使うというメリハリがある。
・スタッフ育成においては、スタッフが迷う局面でしっかりと理念や
ミッションに基づいた判断を示すことが重要。
—
『資金ゼロでも独立・開業できる本』 片岡勝(2002)
・金融機関が最も恐れるのは、顧客の剥離。つまり顧客が離れていくこと。
逆にいえば顧客が長い付き合いをしてくれれば、手数料その他の収益が
期待できる。
・ビジネスと行政サービスの組み合わせを考える。
・ボランティアをビジネスにする「ビジランティア」
・社会的起業は、共感ビジネス。
・サラリーマンが独立して成功するための条件:
1)名刺を使わずに、自分のことを説明できるか?
2)妻と毎日1時間の会話ができるか?
3)地域の会合に一人で出向いて、きちんと自分の意見を言えるか?
・女性は起業ヒントの宝庫。
・隣の町にあって、自分の町にはない住民サービス。
===
コメントフォーム