「地域ビジネス」で参考になる本
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『地方消滅』 増田寛也(2014)
・地方と大都市の間を人が移動する機会は4つ。
1)大学や専門学校などへの入学
2)最初の就職
3)40歳代ごろの転職、再出発
4)定年
・世界の森林が減少していく中で、日本においては戦後営々と
植林してきた森林資源がまさに「使い頃」になっている。
・ときがわ町は「若年女性(20~39)人口変化率」埼玉ワースト3位
(-75.5%)
2010年総人口 約12,000人 → 2040年 約6,700人
若年女性 約1,200人 → 約300人
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『里山資本主義』 藻谷浩介(2013)
・「里山資本主義」とは「マネー資本主義」の経済システムの横に
お金に依存しないサブシステムも再構築しておこうというもの。
お金の循環が滞っても、水と食料と燃料が手に入り続ける仕組み、
いわば安心、安全のネットワークをあらかじめ用意しておきたい。
・「Shareシェア」という言葉が、以前は「市場占有率」
今は「分かち合い」という感覚を持って受け止められようとしている。
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『月3万円ビジネス
非電化・ローカル化・分かち合いで愉しく稼ぐ方法』藤村靖之(2011年)
・できあがったものを売るより、一緒に作る過程も売る。ワークショップ。
・籾殻は、素晴らしい断熱材。
・地方で仕事を生み出すには? 答えは有機化。
今まで分断されていたヒト、モノ、コトを繋ぎ直すこと。
・道具、材料、ノウハウ、仲間、きっかけの5つがセットになる動きだす。
・小さいことを皆で愉しくやる。結果がでれば広く伝わる。
・仕事創りを深刻なものにしてはいけない。
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『田舎力』 金丸弘美(2009)
・「田舎がかっこ悪い」という時代は、1980年代に終わっていた。
しかし、当の田舎のほうでは、21世紀に入ってもなかなか意識が
変わらなかったのではないか。
・「食のテキスト」素材の背景、材料、加工法、作り手、味、流通
・イタリアの「スローシティー」活動
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『神山プロジェクト』 篠原匡(2014)
・林業は、久しぶりに難しいパズル。だからこそ腕がなる。
・山の整備は、町の人々のアイデンティティーにつながるはず。
・文化を生み出す町の姿勢として、ゴミが落ちていない仕組みを作る。
・移住者は、勤め人ではなく職人をターゲットにした。
地域が納得する人を「逆指名」して迎え入れる。
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『限界集落株式会社』 黒野伸一(2013)
・農協を通さず、直に業者と周年契約を締結できれば、
無駄な作付はしなくて済む。価格も自由に設定できる。
・不格好な野菜をキャラクターに。
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『脱 限界集落株式会社』 黒野伸一(2014)
・都会的なモールよりも、昭和の雰囲気が残った町並みに魅力。
・日替わり店舗
・プロダクトリーダー:高級戦略
オペレーショナルエクセレンス:効率戦略
カスタマーインティマシー:交流戦略
・乗合ワゴン
・違う土俵で、共存する。
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『コミュニティデザイン』 山崎亮(2011)
・総合計画とは、行政の最上位計画で、市町村が今後10年間に実施する
各種政策をまとめたもの。
・フィールドワークによって奥さん友達を作り、ネットワークを広げていく
・山から木を切り出し、それを製材して家具を作ることが、山を守ることに
つながる。それを理解してもらったうえで、家具を作るプログラムに参加。
・非常時には人のつながりが大切になる。
それは、平常時から手入れしておくべきものだ。
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『つながる図書館 コミュニティの核をめざす試み』 猪谷千香(2014)
・2003年に施行された、民間組織に運営を委託する「指定管理者制度」は、
公共図書館に大きな影響を及ぼしている。
・放課後、子供たちが図書館に集まってくる「にぎやかな図書館」
・小布施町にしかないオリジナルコンテンツ。
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『No.1熊谷 復活!!』 龍前隆(2009)
・熊谷には二つの大河(荒川・利根川)が流れる自然があり、
日本でトップレベルの水質を誇る地下水をもっている
・妻沼グライダー滑空場、桶川ホンダエアポートの活用
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『地域格差を解消するため 出でよグローカル企業家』平松守彦(2007)
・世界市場でも通用するような質の高い産品をつくる
・最もローカルなものこそ、磨きをかければ最もグローバルになりうる
・地域に隠れた資源の付加価値を上げることこそが、一村一品運動のポイント
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『地域ビジネス 起業の教科書』アミタ持続可能経済研究所(2010)
・限界集落では、自然資源はあるが、それに目をつけて商品化、サービス化
しようという「編集する人」がいない。
・地域の抱える課題の解決、解消につながるソーシャルビジネスが成功する。
・放置された施設×非日常空間への欲求
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『成功する!地方発ビジネスの進め方』
島田晴雄・NTTデータ経営研究所(2006)
・地域活性化には、観光を通じた地域外貨獲得が手っ取り早い。
ヘルスツーリズム。
・地域はブランド化することで飛躍する
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『超地域密着マーケティングのススメ』 平岡智秀(2007)
・特定の商品だけに絞り込むと、マーケットが一気に狭まる。
お客様の「状態」に絞り込む。例:枕という商品ではく、不眠という状態。
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『地方発信型ビジネスモデルの作り方』上野真歳(2008)
・商売をシンプルにしたり、儲けのポイントを集中させたり、様々なむだ
を省くことにより、事業利益を最大化することができる。
しかし、何かトラブルが起こった時のリスクも高まるゆえ、ある程度の
規模になったらリスク分散させる必要がある。
・地域の外からお金が流れ込むよう「外貨獲得」で地元に貢献する。
・コバンザメ商法。大手のCMにより自社商品が検索される状態。
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『地域密着型空間プロデュース企業のビジネスストーリー』
松本俊人(2008)
・子育てしながら仕事をするには、職住近接していることが何より第一。
・クレーム等の問題もお客様と一緒になって考えるという姿勢があれば
だいたい解決できる。
・上場企業の株主総会に参加し、リーダーとしての役員の様子を
よく観察する。
・毎月、銀行に対して実績報告をする。
外部の人に報告する仕組みがあれば、必ず会社の業績は上がってくる。
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