「地域と学校」本
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『学校を基地に お父さんのまちづくり』 岸裕司(1999)
・PTA会長となった時、お父さんにも参加してほしいと考えた。
「強制しない」「進行具合を公表して透明度を高めておく」ことを重視
・トン汁うどんを、乗り乗り団で作る。
・こどもの個性を伸長するには、多様な価値観に触れること。
「学ぼうとする大人の姿そのものが教材である」
・教育改革を足元から進めるためには、学校に地域の人々を入れて、
風通しをよくする「学社融合教育」に大きな糸口があるのでは。
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『地域暮らし宣言 学校はコミュニティ・アート!』 岸裕司(2003)
・「学社融合」
施設(ハード)の開放によって、学校を開く
授業(ソフト)の協働によって、学校を開く
・病院通いより学校通いのお年寄り。
敬老の日にお遊戯を見せてもらうより、学校で自分の趣味を共有したい。
学んだ成果(琴、民謡等)を子供たちに披露したい。
・「つどう拠点」を学校に。日時によって貸出可能な部屋の一覧表を提示。
見知った大人が学校にいることで、学校の安全にもつながる。
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『トップコンサルタントがPTA会長をやってみた』 三谷宏治(2007)
・「自動車にぶつかったら負ける」重いものと軽いもの。
・繰り返すことで限界突破できる体験としての「大声競争」
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『校長先生になろう!』 藤原和博(2007)
・学校を支援する組織として、学校内に「地域本部」を作る
・稼働していない時間と空間を使って、子供たちの豊かな教育のためには
必要だが、教員にとっては余計な仕事になってしまうものを「地域本部」
の仕事としてボランティアに任せた。
・居心地のいい図書室には、子供は来る。教室に居場所がなかったり、
部活に入るほどの体力のない弱い子が集う。
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『公教育の未来』 藤原和博(2005)
・教師だけがもつ専門性であり、ベテラン教師にある価値ある美徳の一つ。
それは、一人の子供を、ほかの子供との関わりの中で観る視点だ。
・学校の中に再び世の中のダイナミズムを取り込む
・緑は、学校か寺社仏閣でしか守れない。
・教職員だけに、学校の経営を任せるのは無理がある。
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『民間校長、中学改革に挑む』 藤原和博・天野一哉(2003)
・プロのマネジャー、プロ教師、プロの教育行政マン(自治体の教育委員会)
が、三つ巴に組んで地域社会の資源を「こどもたちの未来」のために
目いっぱい掘り起こし、新しいノウハウを開発すること。
・大人になるということは、信用(クレジット)レベルを上げていくこと。
・学校教育で最も大切なことは「情報処理力(ジグソーパズル)」と
「情報編集力(レゴ)」をバランスよくつけてあげること。
・中学生は、大人の始まりとしてとらえられるべき存在。
・「私立」ではなく「公立」を積極的に選択する親の動機づけ
1)「お任せ定食」でよしとするのではなく、自分たちも教育現場に
参画して、学校づくりを担える可能性があること
2)同質化した生徒の中で育てるより、異質な仲間にもまれるほうが
長い人生の中で本当に役立つ「生きる力」がつくと考える
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『探求する力』 市川力(2009)
・子供が自己効力感を持ち、自信をつけくると、しだいに他者の存在を
受け入れられるようになる。
しかし他者と協力することが、自分の可能性のさらなる発展につながる
という意識にはなかなかつながっていかない。
・自由に外を歩き回るという体験が欠如する一方である。
・能動的に動くと得るものがあるという発想をしっかり根付かせるために、
小学生時代に徹底的にフィールドワークを体験することが大切。
・本質に迫る6つの問い:
1)なぜそうなるの? 2)別の見方は? 3)どうつながってる?
4)どう変わっていく? 5)なんのために? 6)どうなってる?
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