2016年11月30日(水)11時30分~12時 中原ゼミ@東大に参加。
『The Oxford Handbook of Personnel Psychology』
Ch.15 Selection and Training for Adjustment and Adaptability
(・要約 -ゼミでの意見)
===
●文献要約
・Minnesota Theory of Work Adjustment ミネソタ仕事適応理論(TWA)
・Adaptability適応力を、採用と教育が可能になる属性としてとらえる。
・Supplementary fit 補足的フィット Complementary fit 補完的フィット
・パフォーマンスの3種:
1)Task performance タスクパフォーマンス
2)Contextual performance コンテキストパフォーマンス(例:OCB)
3)Adaptive performance 適応パフォーマンス
・採用研究により、認知能力がパフォーマンス(特にタスク)と強い相関を
示すことが明らかになっている。
・Big5の「誠実さ」が、コンテキストパフォーマンスを予測。
・失敗を研修で使うことは効果的。
===
●ゼミでの意見交換
-Adaptive Learningは、例えば、Eラーニングで、
その人に合わせて出題する問題を変えることもさす。
-経営学では、「適応」を最終指標としてとらえない。
日本では当たり前のこと。職場に適応できない人はとらない。
-アメリカではJob descriptionの中での仕事になるので、
そこに書かれていないことを、環境変化に「適応」して
行うのは珍しいこと。
-だから「適応」も「パフォーマンス」としてとらえてよいのでは
という文献。
-「仕事の現在の要求=Job description」に合わせる
というマッチングは、Job-person fitという一対一の考え方。
-「将来の要求に応えられる人=適応できる人」
変わっていける人を採用しようとするのは、日本では普通の考え方。
(新卒のポテンシャル採用)
-「認知能力」が、タスク、適応パフォーマンスを予測、
「誠実性」が、コンテキストパフォーマンスを予測、
ということなら、どうやって、その二つを見極めて採用するか?
-ワークサンプル(やらせてみて)で判断
-議事録は、その人の理解力と概念化能力を見る上で参考になる
-論理的思考力は「要するに」「何故?」「例えば?」と問うことで
ある程度見えてくる。
===
どうもありがとうございました。
コメントフォーム