2016年12月21日(水)13時~14時45分@東大
中原先生の授業「経営組織論」(9)理念経営 に参加。
今回は『経営理念の浸透』著者の首都大学東京の高尾先生も特別ゲストとして参加されます。
上記含む「経営理念」関連の本
https://www.learn-well.com/blog/2014/02/post_406.html
(このブログを、高尾先生も読んで下さっていました。嬉しいですね)
●中原先生のイントロダクション
・経営理念=組織×明文化×価値、信念
・浸透=学習
覚えているだけではだめで、行動、成果につながらないと。
●クラスでの意見交換(高尾先生への質問含め)
-ジャーナリストだと、組織理念よりも、職業倫理を重視する。
経営理念は、組織アイデンティティと関係。「何者なのか」
「全員突撃!」みたいなものは、理念というより文化かも。
-理念が重要な業界とそうでない所がありそう。
チームで仕事をする製造業では特に必要とされているかも。
大ぜいをまとめていかないといけないような組織。
最近は、IT企業で、社訓や社史を作っている。
-組織の成熟度(できて何年、何十年、百年~)によって
理念浸透の課題は変わる。
創業者が生きているかどうかはかなり大事。
-「理念ぽい」ものがたくさんある企業もある。
どう整理するかも、その企業の理念が反映される。
話し合う過程そのものが、理念浸透プロセスになる。
-理念も変わり続ける。環境とのマッチングが重要。
-「理念が浸透した!」という静的な状態はないのでは。
-M&Aでの理念に関するコンフリクトは起きる。
元からあるものを尊重し、読み替える。
時間をかけて、書き換えることも。
-理念は、ぼんやり抽象的。人それぞれに理解が異なってもOK.
「あいまい」なら、突っ込みどころあり、
「リジッド(きっちり)」なら、やらされ感。
-理念は、人を惹きつける武器になる。
上や下を説得する材料にも。それを言われたら誰も反論できない。
-理念を持ち出されると「それはそうだけど・・・実際は」
と、しらけたり、静かな抵抗を示す従業員もいる。
-ミッションドリブンなNPOのような組織なら、
理念の再検討は重要になる。
-理念はずっと変わらないと思わなくてもよいのでは。
某社では、下位理念を8年ごとに見直す。
-評価項目に入っていると、理念を使わらざるを得ない。
マネジャーは、理念定着を図っているのか?
従業員は、理念を体現した行動をとっているのか?
-採用前に理念に関係するビデオを見せる。
一種のフィルタリング機能。
-多様な雇用形態の中で、理念のパワーをどう生かすか
-理念は、圧倒的な危機やばらばらになりそうな時に、
力を発揮するのでは
●中原先生の授業後のブログ
理念経営とは「やり続ける覚悟」である!?
http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/7202
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今回も刺激的でした。どうもありがとうございました。
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