研修転移研究で、有名なHoltonIIIと、Baldwin編著による本です。
Improving Learning Transfer in Organizations (2003)
(アマゾンだと、1版2013年と出ていますが、書籍そのものは、2003年のものです)
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・実践的な介入に焦点を当てたモデル
・古い転移の考え方は、仕事と学習の分離を前提としている。
今後は、学習と仕事が、溶け合うよう考える必要がある。
・LTSIの概念モデル (簡易版の質問紙あり)
・転移の障害
・転移は、最終的には、受講生個人の行動に依存する。
・Relapse Prevention(逆戻り予防)は、実証研究の結果、効果が支持されている。
・「転移に望ましくない職場環境」であればあるほど、厳密な逆戻り予防策が効果を持つ。(p232)
・利害関係者が、次の4つの点を理解できるよう
転移エージェントであるマネジャーは配慮する必要がある。
1)なぜ、研修を行うのか
2)受講生は、何を学ぶのか
3)学習が、いかに職務パフォーマンスを向上させるのか
4)学習が、いかに組織に便益をもたらすのか
・時間と労力がかかる研修評価ではなく、既にとっているデータを活用し、効果を示す。
・企業が市場で競争に勝つために、学習が必要になる。
・実証研究の結果からも、転移介入は効果がある。
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