Practical Training in Evaluation: A Review of the Literature
M. Trevisan (2004) American Journal of Evaluation, Vol.25
・1965年~2003年の査読論文18本をレビュー。
・学生に対して「評価方法」を教える手法として、4つのアプローチがある。
1)シミュレーション 2)ロールプレイ 3)コースプロジェクト 4)実習経験
・評価教育においては、Hands-on 実地訓練や、練習経験が必要である。
・18本の論文全てが、教員側の丁寧な監督と計画の重要性を述べている。
・今後の課題として3つ
1)教員による監督 2)資源の必要性 3)教育法と学生の成功
・Preskill(1997)は「成人教育」の原理原則 (協働、練習、批判的内省の促進)を、評価教育にあてはめる重要性を主張している。
○今回は、1本だけでしたが、毎週木曜日に、読んだ文献をアップするという自分との約束は果たせました。地味に続けていきます。
●講師ビジョン 島村さんからのメール
関根さん 、こんにちは。ブログ拝見しました。
読んだ中で、成人教育について興味を持ちました。
(気になった箇所)
・Preskill(1997)は「成人教育」の原理原則 (協働、練習、批判的内省の促進)を、評価教育にあてはめる重要性を主張している。
(感想)
成人教育について少し調べてみました。成人教育・成人学習は、アメリカ合衆国の教育学者であるマルコム・ノウルズ(Malcolm S. Knowles)によって世に広められた概念で、ノウルズの理論によれば、成人の学習には、小児と異なった以下の四つの要素があるとのことでした。
成人は自分たちが学ぶことについてその計画と評価に直接関わる必要がある(自己概念と学習への動機付け)。 (失敗も含めた)経験が学習活動の基盤を提供してくれる(経験)。
成人は、自分たちの職業や暮らしに直接重要と思われるようなテーマについて学ぶことに最も興味を示す(学習へのレディネス)。 成人の学習は、学習内容中心型ではなく、問題中心型である(学習への方向付け)。特に1番目の学習の計画と評価に直接関わる必要があるというのが個人的に響きました。
もちろん、研修の評価や効果測定は、経営や部門側にするべきものと思いますが、学習者本人が主体的に学習を計画し、自身の学習を自ら主体的に効果測定をし、自ら報告する流れがあっても良いと思いました。研修を通じた学習のPDCAを自ら回すイメージです。
貴重な論文の紹介をありがとうございました!
講師ビジョン 島村 公俊
(島村さん、いつもありがとうございます!)
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