○最近読んだビジネス書等。
『人材業界の未来シナリオ』
黒田真行・佐藤雄佑(2019)
・人材採用に関わるサービス全体が、求職者主体のサービスに変化していくのでは。
・リクルートの最大競合:パーソルキャリア(株)(1989年に(株)インテリジェンスとして設立)
・求人広告1案件70~100万。年収500万円の人を採用したら、人材紹介料(30%)150万円を成功報酬として支払う。
・IndeedやGoogleしごと検索といったアグリゲーション型検索エンジンは、業界のディスラプターになりうるポテンシャルを持っている。
・「雇用する側」から「選ばれる側」への変化が、企業には求められている。
・専門知識、専門技術+ポータブルスキル(仕事の仕方・人とのかかわり方)
・その人が、どのような仕事の進め方をするのか、どのように人と関係を構築していくのかという点もしっかり見ておく必要がある。
・自分にとって必要な情報を引き寄せる技術(例:マニアックな専門用語での検索)
・リクルーティングビジネス市場も、今後縮小していく。
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『ワークマンはなぜ2倍売れたのか』
酒井大輔(2020)
・「うちはとにかく競争したくない会社だから」負ける勝負はしない。
・暗闇を照らす道しるべとなるのは、データしかない。「データを見ながらなんでも変える」経営に切り替えた。
・「意見を変えるのが良い上司」 間違っていたら訂正すれば良い。
・新型コロナにより「3密」行動が危険であると、本能レベルで刷り込まれた。
・モノ消費から、コト消費への流れは、更に加速する。
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『AI 人工知能』
古明地正俊・長谷佳明(2017)
・アマゾンエコーは、家庭への出張店舗。ライバルが容易に出店できない超一等地。
・AIによって、ホワイトカラーの業務も代替可能になる。
・企業が買収により、データを買う時代に。
・AIの高度化に伴い、専門家のもつ暗黙知すらも、AIに学習させることが可能になりつつある。日本のおもてなし精神を、OJTによって学習させ、AI接客サービスを実現することも出来る。
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『社長のお金の基本』
三條慶八(2019)
・手間暇を惜しまず、人の心に訴えかけるビジネス手法。
・無借金経営よりも、銀行から適正規模の融資を受けて、取引実績を作り、いざというとき、すぐに融資してもらえる態勢を整える事の方が重要。
・借入金の金利負担は、必要経費と考える。
・なぜその書類が必要なのか、銀行に質問する。
・個人保証を外すことを条件として、提示してみる。
・1か月先のことをやっている社長は大丈夫。
・中小企業の経営者で、それなりの資産経営に成功した人は、例外なく、まじめに本業をコツコツと続けている人。
・人に喜ばれる、社会に喜ばれる、そんな仕事をしていれば、儲けは後からついてくる。
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『子どもたちの時間』
内山節(2015)
・成長とは、生きていく関係の広がり。
・村人がそれぞれ自分の役割をこなすことによって、村が形成されている。
・大都市の市民たちは、自分がこの社会の中で、かけがえのない人間として生きているという実感を失っている。
・自分の仕事を持つこどもの誇り。自分はこの村で必要な人間として暮らしている。
・戦後生まれになると、関係という概念を無視した自己の形成を目指す方向に転換していく。
・本物の学問を身につけるためには、地域性からの脱却が必要。
・それは、知のヒエラルキーを成立させることになる。
・学問は、学問が作り出す結果に対して、もっとおびえる精神を持つ必要がある。
・近代人の精神は、合理主義、発達主義、科学主義、個人主義という4つの主義に特徴をもっているように感じられる。
・知が人間に与える怖さに対して、つねに一定の思慮をもっていなければならない。
・江戸時代、「若者組」という地域教育、および寺子屋教育をつうじて、地域で生きていく人間を育てていた。地域で生きる生き方が身についていれば、どこにいっても通用すると人々は考えていた。
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