ラーンウェル代表の関根です。
2022年4月29日(木・昭和の日)16時~17時45分、Zoomで、ランチェスター経営 竹田陽一先生の「商品戦略」セミナーに参加しました。
今後のために、私の理解の範囲で、セミナー内容の抜き書きをしておきます。
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・商品は利益を生み出す唯一の手段。商品が弱ければ競争に勝てない。
・商品の決め方が悪かったら、業績はよくならない。
・商品によって、BSの構成が決まる。ホテル業は、9割が固定費。
・1人あたり年間粗利益調べ。1人当たり粗利が、1000万円あれば、経営は楽になる。
・飲食業は、420万円。どんなに頑張っても、一人当たり経常利益は、15万円ぐらい。
・M&Aで、一人当たり粗利益500万円以下の会社を買収したら、利益が出ない。
・鉄工所の社長が、レストランを買収。レストランは、従業員が経営。
・粗利益=(4割)資金の力×(6割)社長の戦略知識×従業員の戦術技能
・小資本で、誰でもできて、儲かる事業は無い。振り込め詐欺ぐらい。
・お金は使わない、誰でもできる業種だと、一人当たり粗利益が、300万円以下。儲からない(例:ビルサービス)
・立地条件が良い所にお店や自販機を出すには、資金の力が必要。(例:マクドナルド、コカコーラ)
・世の中に必要とされていて、高学歴の人が参入しない業種は有望(例:葬祭業)
・知識を中心とするものは、資金を使わない。が、ずば抜けて高い知識、技術でないと。(例:税理士業)
・コンサルタントは資格がいらない。誰でもなれるものは、お客さんを見つけるのが難しい。
・商品によって、組織や運営方法も自動的に決まる。
・どういう商品を選ぶかによって、事業の将来は、7割、決まる。
・今やってる職業を簡単に変えられない。ならば、資金を使ったり、社長の戦略知識を高めていったりする。
・商品対策の目的は、1位の商品づくりにある。
・20年前のラーメンブームで、地獄物語。
・この商品なら、誰にも負けないという商品をつくらないと、儲からない。
・簡単に人が真似できないようなものを、どう作るか。
・製造業で、競争力ある製品を造れなかったら、目も当てられない。
・上場企業 1人当たり年間経常利益調べ。
・競争力ある商品を持ってないと、上場企業でも儲からない。
・信越化学 5106万円。世界で1位の商品3つ。塩ビ等。
・ワークマン 7653万円。
・環境が変わって、自社の強みが弱みになったのが、パナソニック。
・電気自動車になったら、モーター会社は更に儲かる。
・ダイエーは、97~98業種に手を出した。強いものが何も無かった。
・ダイエーが金をかけて作った福岡ドームを、ソフトバンクが、1/3で買った。
・競争力ある商品をもってない会社は、景気が悪くなると赤字になる。
・日本M&Aセンター 前は3000万から2500万円。競合が増えてきた。
・競争相手が出てくると、もうけが減る。
・いろんな違った業種に手を出しても上手くいかない。
・「これが上手くいかなかったらこれで」では上手くいかない。
・商品の市場規模は小さくても、1位の商品を持っている会社の1人当たりの経常利益は多い。
・34歳の時に、ランチェスター法則と出会った。
・いろんな業種に手を出して成功する人は、少数。
・全身に転移したガンが消える人がたまにいる。
・たまにしか起こらないことを、モデルにしてはいけない。
・再現性があるかを試していくのが経営。
・本業以外に、いろんな業種に手をだして上手くいった企業は殆どない。
・九州で業績が良くなると、東京に行きたがる社長は多い。市場規模が大きいから。でも殆ど失敗する。
・言っても聞かん人が多いから、失敗する。
・目立たないけど、競争力ある1位の商品をもっていると強い。
・「三味線ひく」同業者の間では、泣き言をいう。
・本当に儲かっていたら黙っておく。こっそりやる。
・強い競争相手が出てこないことが大事。
・健康食品(例:青汁)に、上場企業が参入している。
・市場規模が小さいと、大手が入ってこない。
・競争相手に負けた商品は早く切って、撤退すべき。
・撤退には金がいる。社長もダメージを受ける。ずるずるいって赤字になることが多い。
・自社の経営規模でも1位になる商品に絞る。
・社長が、何人まで人を動かせるか。それは、人によって決まっている。
・独立して、10年、20年、30年で、従業員が何人であったかを調べてみる。業歴との関係は無い。
・松下幸之助さんは、20年で5000人、ピークの時に、30万人。
・稲森和夫さん ピークの時に、85,000人。
・竹田先生は、ピークの時に、10人の従業員。
・人を動かす力は、個人差がある。
・自分の性格、能力で、将来1位になれる商品を考える。
・自分のやれる範囲でやるのが気持ちいい。
・1代で、1,000人の会社を作った社長とは、話が合わない。
・何で、1位を目指すかを決める。商品の幅をどこまで広げるか。この2つを決めることが、商品対策では重要。
・スーパー寿屋は、大型店で儲けるべきだった。レストラン、焼き鳥屋、マイクロバスでの販売等をやる必要はなかった。
・業績の良しあしは何で決まるのか。それは、強い商品、客層、地域。他社に負けない1位を作る。
・15年~20年たつと、今の仕事に、社長が飽きる。
・飽きると、余計なことを始めたくなる。
・最悪は、選挙に出ること。
・今の事業に飽きてくると、本業以外に手を出したくなる。東京に出たくなる。
・本業に飽きた社長は、衝動買い的な行動をする。
・何で、どこで、どの客層で1位になるかを考える。
・弱者の社長は、強い願望を持て!
・なぜなら、弱者は常に苦戦するから。
・製造業で、ひ孫請けになったら、儲からない。
・自社商品を作るには何年もかかるが、あきらめない。
・40年前、異業種交流会がはやった。
・異業種でも、No.1がある人と付き合わないと勉強にならない。
・百貨店には、100業種が集まっていたが、儲かってない。
・1位を作った異業種の人と付き合う。
・No.1を作ったことが無い人の話を聞いても意味がない。
・行動を変えないと、考え方は変わらない。行動→考え方
・年間4500~5000時間、働く。
・それだけやらないと、1位の商品は作れない。
・F.テイラー 行動訓練の元祖。
・行動を続けると、当たり前になるから、考え方も変わる。
・凡人は、行動から変える。それが自信につながる。
・弱者は、小規模1位主義。
・どの商品で、1位を目指すかは、社長の性格、経験、偶然。社長による。
・他人が決めるべきことではない。
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●質疑応答
・1人当たり年間純利益の平均を知る。自分の業界の平均を知る。
・自己資本額は、社長の努力の結果。
・これが低いのに、高級車に乗ったり、中州に遊びに行ったりするのは、犯罪行為。
・サラリーマン時代から、これらの表を作っている。
・社長にとっての戒めになる。
・平均の2~3倍出していれば、業種内で、1~3位に入れる。
・損益余裕率%=経常利益÷粗利益×100
・全業種平均は、11.3%。経営コンサルは、14.8%。
・1人当たり年間純利益 全業種平均46.9万円。経営コンサルは、63.5万円。
・1人当たり純利益が、業界平均より、2倍多ければ、経営のやり方が、2倍良いことを示す。
・自己資本比率 全業種44.0%。経営コンサル47.6%。
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竹田先生のお話を聞くと、身が引き締まります! 連休中も経営者としての勉強に励みます。
竹田先生、企画して下さった伊佐さん、ありがとうございました!
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●参考
https://www.facebook.com/masahiro.sekine.9/posts/4087544331304096
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