【木曜日22-32】「チームワーク」本

木曜日

【木曜日22-32】「チームワーク」本

○「チームワーク」と言えば!

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『チームワーキング』 中原淳・田中聡(2021)

・チームとは、目標を共有しつつ、相互作用しながら、物事を達成する社会集団。

・1)チームメンバー全員参加で
 2)チーム全体の動きを俯瞰的に見つめ
 3)相互に配慮しあう
 というダイナミックなチームのイメージを「Team+Working」と表現。

・日本企業の現場で起こっている危機の一つが「チームの機能不全」

・どんな巨大企業でも、大切なのは「半径3メートルの世界」。
・アマゾンの「Two pizza team」

・「タックマンモデル」(1965年)は、あくまで仮説。検証されてない。

・チームとは「生き物」のように、日々変わり続けている。

・成果の出ないチーム:一人のリーダーが率いるもの。一度定めた目標に向かって進んでいくものと見立てている。

・成果の出るチーム:全員でリードするもの。チームは常に想定外の変化をする、動的でダイナミックなものと見立てる。

・シェアド・リーダーシップとチーム業績には正の関連がある。

・チームワーキングを生み出す3つの行動原理
 1)Goal holding 目標を握り続ける
 2)Task working 動きながら課題を探し続ける
 3)Feedbacking 相互にフィードバックし続ける

・こうした行動を、常にとり続けること。

・SMARTの法則(Doran,1981)

・やる気のないメンバーが生まれやすいチームの特徴は「業務の属人化」にある。

・弱みを隠さずに済むような人間関係、心理的安全性(率直なことを口に出したとしても、対人関係にリスクを生じない菅家正)が必要。

・解くべき課題を設定する3ステップ
 1)まず「問題(現実と理想のギャップ)」が何かを正しく定義し、
 2)次にその問題を構成している「課題」を洗い出し
 3)いくつかある課題の中で、解く必要のある課題を特定する。

・その問題が何故生じているのかという課題の洗い出し。

・関係性の質を高めようとする意識や行動は、結果に結びつかない。
・「仲良し信奉」が、相互フィードバックを阻んでいる。
・成果の低いチームは、仲良くすることが、目的化していく。

・オフィスというのは「会議未満、個人作業以上」のコミュニケーションツールだった。

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『心理的安全性のつくりかた』石井遼介(2020)

・正解が「ある」時代は、速く、安く、ミスなく正確につくれるチームが、優秀なチーム。
・正解が「ない」時代には、クイックに行動しながら「暫定的な正解」を模索すること、実験や挑戦をして、失敗から学ぶという姿勢が大事。

・エドモンドソン(1999)は、チームの心理的安全性を「チームの中で対人関係におけるリスクをとっても大丈夫だ、というチームメンバーに共有される信念のこと」と定義。

・分断された個人の集合=グループ

・心理的安全性は、チームパフォーマンスの先行指標。
・心理的安全性は、チームの学習を促進し、実際にパフォーマンスがあがるのは、中長期的。

・心理的安全性を機能させるのが「基準の高さ」

・4つの因子

・自分自身を、問題の中にいれて考えてみる。

・心理的柔軟なリーダーシップが、本書の提案。
 1)変えられないものを受け入れる
 2)大切なものへ向かっていく
 3)それらをマインドフルに見分ける

・文脈主義の心理基準は「うまくいっていること」

・思考と現実の切り分け

・現実のフィードバックを繊細に受け止める感受性が下がってしまうのが「思考=現実」の問題点。

・トラブルが起きた時こそ「それは、ちょーど良かった」と唱える。

・対人リスクとは、自分自身が「無知、無能、邪魔、否定的」と思われるというリスク。

・行動分析の最も基本的かつ重要なフレームワークが「きっかけ→行動→みんかえり」フレームワーク。

・「嫌子」を使うことで「行動をやめさせよう(弱化)とすること」は、あまり役に立たないことが、研究によって分かっている。

・正解のない時代にあって「意義ある意見の対立」は、むしろ推奨すべきもの。

・「なぜ?」と聞く代わりに「どこで、何が起きたのか、教えてもらえますか?」

・叱責が持つ効果は、単に「行動を減らす」こと。

・原則は「できるだけ弱く」プロンプトを与え、必要な行動が確立したら「プロンプトをなくす(フェーディング)」こと。

・動物行動は「まず行動ありき」
・言語行動は「はじめに言葉ありき」つまり言葉で教えてもらえれば、まだ行動していないのに適切な行動を学べる。

・きっかけとみかえりをセットで伝えることが「確かにそうやな」行動を作る。

・機能別チームでは「個々人の大切なこと」を言語化
・プロジェクトチームでは「大義」をトップダウンで。

・カルビーの常務執行役員 武田雅子さんは、メンバーに仕事を降る際「カレー作ってこなくていいからさ、ニンジンとじゃがいもの段階で持ってきて!」と言う。

・1on1で聞くのは、3点。
 1)よいニュースは何ですか?
 2)悪いニュースは何ですか?
 3)いま、不安や不満なことはありますか?

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●参考

投稿者:関根雅泰

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