○未来に関する本他(新書3冊、ビジネス書3冊)
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『冒険の書 AI時代のアンラーニング』孫泰蔵(2023)
・勉強はやりたくなった時にいつでもできる。
・学校が悪しきものであるのは、技能訓練と人間形成を無理やり結合しているから。
・大量生産の教育は、もう時代遅れなのに、200年以上たった今も変わってない。
・ほんとうに興味がわくまでは、あえて全くやらないほうがよいのでは。
・試行錯誤できて、失敗から学べる環境。
・労働で苦しめられている子供たちを工場から救い出して学校を作った。
・学校は「(能力格差含む)すべては自己責任」だとする格差社会を作り出すのに一役買っている。
・「今のこの考えや感情にはバイアスがかかっているな」と自覚する。
・人工知能は、メリトクラシーの最終兵器。
・これからの人間の役割は「社会にいかに無駄や余白を組み込むか」を考え、いつでもリフレーミングできるようにすることなのでは。
・解決の糸口は、核心を突く良い問いを立てること。
・学びの根底に流れる自由な精神こそ、人間を自由にする技、Liberal Artsなのだろう。
・専門家は、「今なにが分かっていて、何がわからないか」を示せる。
・専門家に尋ねるべきは「知のフロンティアがどこにあるか」「常識とは違う見方は何か」である。
・自立するとは、頼れる人を増やすことである。
○地域のミニ起業もそうだよな~。お客様1社では自立ではなく、下請けになる。いかに複数のお客様を作っていくか。
・ラーニングは独りでもできる。アンラーンは自分だけではうまくいかない。
・「アンラーンするために集まるコミュニティ」が、学びの場。
・大人と子どもはなるだけ一緒にいて、互いにラーニングとアンラーニングを繰り返せるようにする。
・父は、僕を一切子ども扱いしないのはもちろん、師匠と弟子のような上下関係も一切なかった。対等なパートナーとしての信頼関係があるだけだった。
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『第4の波』 大前研一(2023)
・優れた経営者は、1つのことだけを言う。ダメ経営者は、次から次へと新しい命令を出して結局何もできない。
・日本は、今だに20世紀の工業化社会のロジックで動いている。
・AIの能力が、人間の能力を超える シンギュラリティ。
・これからのメシの種になるのは、「人間にしかできないこと」
・富を生むものは、「見えないものを見る力」つまり構想力。
・21世紀は、パッケージは関係ない。スマホ一つで付加価値をつけ、自分で仕事や事業を作る時代に。
・第4の波では、AIとスマホをとことん使いこなした人間が、新た恣意事業を創出できる。
・金利が低い国(日本)から、高い国(アメリカ)に、お金を動かしただけで、利益を得られるのが、キャリートレード。
・ロボットアドバイザーによる資産運用会社「ウェルスナビ」
・経済は、欲望に大きく左右される。
・日本人は、死ぬときに平均3,000万円以上の資産を持ったまま墓場に行く。「やけくそ消費」
・日本人をせこく卑しくしている「ふるさと納税」は廃止すべき。
・ある1点において、尖った強み(スパイク)がある。
・自社の強みとなる事業を尖らせる。
・カナダの「ルルレモン」 インストラクターが来ている服なので、高くても欲しがる。
・強いところを徹底的に自分がもって、後はアウトソーシングして、人に任せてしまう。
・NTTグループが、リモートワークを基本とする新たな働き方を22年7月から導入。
・33万人余の5割程度ということは、約17万人。全国1718市町村に散らばったら、平均100人が住むことになる。
・自分を変える方法は3つしかない
1)時間配分を変える 2)付き合う人を変える 3)住む場所を変える
・日本人の優秀さは、第2の波=工業化社会における勤勉さに過ぎず、第3の波=IT社会の後半で立ち往生し、第4の波を乗り越えるための人材育成には全く手をつけられてない。
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『2040年の日本』野口悠紀雄(2023)
・2%成長は不可能。
・年金支給開始年齢を65歳まで引き上げたことに対応して、政府は65歳までの雇用を企業に求めている。
・今後、年金支給開始年齢を70歳に引き上げれば、70歳までの雇用延長を企業に求めることとなる可能性がある。
・組織から独立した形で、高齢者が仕事をできるような仕組みを作る必要があるだろう。
・日本はGDPの大きさに代わる何かを見出さない限り、世界経済の中で生き延びられない。
・成長を前提とした経営戦略は成り立たない。マイナス成長のビジネスモデルを確立する必要があるだろう。
・AIは、単純労働を自動化するが、DAO:Distributed Autonomous Organization分散型自律組織は、管理職の仕事を自動化する。
・過疎地や地方都市が、自動運転のメリットをより強く享受する。
・紙の一覧性をしのぐ手段は、近い将来には現れないだろう。
・問題があるにせよ、我々はまだ臨界点を越えてはいない。まだ修復可能な段階にある。
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『2030年の東京』河合雅司・牧野知弘(2022)
・自分達の仕事は皆が一か所に集まってモノを作るような製造業ではないんだと、東京のビジネスパーソンは気づいた。
・労働集約型産業の限界。
・縮小マーケットでは、顧客が少数でも、利益が生み出せる仕組みを作らなければならない。
・2030年ごろまでの大規模開発が決定している。
・対面は、これまで以上に貴重な機会と位置付けられる。
・イノベーションが起こりやすい環境を作ろうと思うなら、若い優秀な人材を1社で囲い込まず、他社に貸しだしたり、シェアしたりする発想に切り替える。
・これまで大都市に求められてきたのは、人びとを「なるべく速く、なるべく大量に」運ぶためのインフラ整備であった。
・流山市、長久手市、明石市などが、手厚すぎる子育て支援策により、短期間にピンポイントで子供が増えすぎてしまい、幼稚園や保育園の整備が追い付かなくなり、待機児童が出てしまう。
・東京は、世界の各都市と比べて、女性が住みやすい町。ただ、子育ての環境は劣悪。
・16号線が、成長点の先っぽだった。
・住民を横に並べたのが、ニュータウンで、縦に並べたのが、タワマン。
・次世代に引き継がれる町になれるかどうか。
・特定のサービスを、街に引き込んでいく。
・伸びる街とは、街プライドを創生することができる街。
・高齢社会への道を進む日本において、決定的に欠けているのは、大人の社交場。
・年配の女性たちが主役になれる場所がない。
・スキルの交換の仕組みを、地域全体に根付かせておく。コミュニティづくり。
・高齢者の人口がピークを迎える2040年代初頭こそ、日本にとって当面最大の正念場になる。
○今、51歳の自分が、68歳になるのが、2040年。団塊ジュニア世代が、70歳近くになる時。
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『未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること』河合雅司(2022)
・戦略的に縮む
・IT人材が、銀行に就職する理由はない
・社会やビジネスの仕組みのほうを、人口減少に耐え得るよう変える。
・薄利多売から、厚利少売
・従業員1人あたりの労働生産性の向上を図るほうが賢明。
・人口減少社会においては「分散」は禁止ワード。
・数が少なくなる若者をバラバラにしてはならない。
・若い世代が交流する機会を増やす。
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『大インフレ時代!日本株が強い』エミン・ユルマズ(2023)
○神田昌典さんの読書会で紹介されていた本。
・トリクルダウンエコノミクスはだ唯の戯言。
・スマホは、貧乏の象徴。究極のデフレの産物。
・アセットレス(資産ゼロ)クラスの人達を膨大に作り上げてしまったのが、サブスク。
・イーロン・マスクとは「過剰金融緩和の申し子的な存在」
・結局は、日本のやり方が効率的で、理に適っていると、世界が認め始めている。
・コロナ禍は、省人化、無人化の流れを加速させた。
・人口の多い国がこれからは難儀になる。
・将来的には、少子高齢化問題は全く問題ではなくなるだろう。
・「政治家は時代をつくらない。時代が政治家をつくるのだ」
・コロナ禍は、無人化、自動化、AI化を加速させた面があり、ポジティブにとらえるべきなのである。
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